1465 茂津多岬3(中茂津多岬・冷水茂津多岬)=せたな町瀬棚区北島歌・島牧村-(北海道)渡島半島の北を区切る狩場山が下るところ [岬めぐり]
茂津多岬については、これまですでに二度ばかり項目としてあげていた。ひとつは2012年の訪問ではせたなの水垂岬付近から北を遠望した。直線距離でおよそ29キロ離れていた。
870 茂津多岬=久遠郡せたな町瀬棚区北島歌(北海道)とりあえずここは遠望で確認しておくだけです
それからふたつ目、2016年には台風で長万部にも行くことができず、計画を大幅修正して江差から奥尻島へ渡ったときに、46キロ離れた島の最北端稲穂岬からの遠望として、茂津多岬2を項目としていた。
1442 茂津多岬2=久遠郡せたな町瀬棚区北島歌(北海道)巨大な山塊が落ちる海岸を4つの長いトンネルで抜けるところ
遠望ばかりでふたつも項目をあげたいきさつや心づもりについても、そこでふれているが、今回はついに茂津多岬3である。いやはや。
870 茂津多岬=久遠郡せたな町瀬棚区北島歌(北海道)とりあえずここは遠望で確認しておくだけです
それからふたつ目、2016年には台風で長万部にも行くことができず、計画を大幅修正して江差から奥尻島へ渡ったときに、46キロ離れた島の最北端稲穂岬からの遠望として、茂津多岬2を項目としていた。
1442 茂津多岬2=久遠郡せたな町瀬棚区北島歌(北海道)巨大な山塊が落ちる海岸を4つの長いトンネルで抜けるところ
遠望ばかりでふたつも項目をあげたいきさつや心づもりについても、そこでふれているが、今回はついに茂津多岬3である。いやはや。
今回も、その岬の上に立ったというわけではない。なかなかの難所なので、やっとどうにか須築の港から1.6キロまで接近した、ということでOKにしたい。
茂津多岬のある山地は、国道は海岸から1.3キロもの内陸側を、全長1.9キロもある茂津多トンネルで通り抜けている。このため、道路や陸側からは眺めることができず、北側ではもっとトンネルが断続的に続くので、せいぜい南からのいちばん接近した眺めがこの程度ということになってしまう。
もう少し西寄りに位置を変えてみれば、もっとはっきりとこれが茂津多岬だと言えるのだが、バスの都合でそれはできない。
だが、ここ須築の旅館に一泊して、翌朝歩いて山登りをするつもりがあれば、岬の上に立つことも可能なのだ。その場合は、旅館の前から国道を須築橋まで進み、トンネルの入口手前から元へ戻るように南向きに斜面を登って行く。150メートルも高さを稼いだところからまた北向きにゆっくりと広い台地上の上を進んだところが茂津多岬の上になる。茂津多岬のコブから250メートル北にもコブがあって、そこは中茂津多岬という名もついている。このラインがせたな町と島牧村の境界線になる。
境界線を越えたところに灯台が立っていて、これが茂津多岬灯台。地図では標高270メートルくらいのところにその表記があるが、実はここの灯台は日本一標高の高い灯台なのだという。平均水面上から灯台の先端までは標高290メートルなのだそうだ。灯台の北400メートルのところで海に突き出ているコブには、冷水茂津多岬という名がついている。
この台地の上に登れば、つごう3つもの岬が並んでいるわけで、岬めぐりとしては、本来ならどうしても登ってみたいところだ。
まあ、10年前ならその気にもなっただろうが、この頃ではもうムリはできないし、おまけにここはクマがよく出る場所としても知られている。
そういうわけで、ここはとりあえず図上演習で、そこへ行ったつもりになっておこう。まあ、登ったからといって、実は、岬は岬の上に立ってもさっぱりなんだかわからないというのも多いしね。
…と、また負け惜しみを言っているが、地形的にはこの台地はなかなかの景観も予想できる。植生もきっとすばらしいのではないか。須築橋からの林道は、車も入ることができる道らしいので、車ならなんなく上まで行けそうだ。それでもクマ承知で観光ポイントとして売り出すには、まだまだなのだろう。
なぜか見づらいせたな町のサイトでは、「せたな町観光ガイド」2015を紹介しているが、そこには日本一標高が高い茂津多岬灯台の小さな写真が一枚あるきりだ。だが、残念ながら灯台のあるところは島牧村でせたな町ではないし…。
しかし、その写真の下では「せたな町の観どころはその雄大な自然。総延長72kmの海岸線を彩る芸術的な奇岩の数々は圧巻です。」としている。
確かに、せたな町のポイントは、三本杉や親子熊岩(858 長磯岬・親子熊岩=久遠郡せたな町大成区長磯(北海道)しみじみと親子の情愛を感じさせてくれる岩)が代表する海岸線であろう。渡島半島の北で巨大な山塊を従える茂津多の岬だけではなく、北海道最西端の岬(奥尻島を除くと)となる尾花岬もあるし…。大きな地図で一見すると、茂津多の岬と尾花岬は並んでいるように見えるが、尾花岬のほうが5キロも西へ飛び出ている。問題は、道はあってもトンネルばかりだったりバスも走っていないということなのだ。
▼国土地理院 「地理院地図」
42度36分34.32秒 139度49分21.17秒
北海道地方(2017/06/30 訪問)
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