1464 弁天岬=せたな町瀬棚区北島歌(北海道)お隣さんの集落は南へ5キロ北へは10キロも先にありますここは須築(すっき) [岬めぐり]
須築トンネルを出るとすぐ、またトンネルが続く。これは藻岩トンネルで71メートルの短いトンネルだが、おや?
藻岩岬のある580メートルのトンネルが須築トンネルで、須築に近いほうの短いのが藻岩トンネルだという。逆のように思えるが、どういう事情でこういう名前になったのだろう。
それにしても、ホントどーでもいいことばかり気にしている。まー、それがこのブログの真骨頂と自負するところでもあるわけなんだけど…。
美谷の北付近から、ずっと建物も何もない海岸線が続き、しばらく行くとまたもうひとつの短いトンネルと、台座のような岩の横を通り抜け、カーブを回ると、前方にぽこぽこした小山が見えてくる。これが弁天岬だ。
この国道229号線を走る間じゅう、人っ子ひとり見かけることはなかったが、弁天岬の手前で道路工事をやっていて、そこの信号機の横に立っていたおじさんがいた。この人が往復の間で見かけた唯一の人間だった。
弁天岬では、この北と南に防波堤が延びる港があり、須築の集落が固まっている。
弁天岬では、この北と南に防波堤が延びる港があり、須築の集落が固まっている。
このバスの終点である須築にやってきた。長いこと、懸案にはなりつつも、なかなか来ることができなかったこの路線。三本杉からここまでおよそ25分。運賃は480円也。
終点のひとつ手前の漁港で降りたのだが、終点の須築もすぐその先で、バスが道の向こうに見えている。
このバスが、数分後には折り返してまたきた道を戻っていくわけで、これを逃すと1時間40分後の最終便になってしまい、それだとこの後の岬めぐりの計画がまったく成り立たなくなってしまう。
せめてもう少し、折り返し時間に余裕があるといいのだが…。バスのほうにしてみれば、ここで何十分も時間を待つ理由はなにひとつないのだ。
これも、公共交通機関でめぐる岬めぐりではよくあることで、いたしかたない。
弁天岬という名で、小山の中腹にはちゃんと神社マークがあるので、弁天さんがここにも祀られている。そこまで行けば、あるいは北の茂津多岬も、もうちょっと姿を見せてくれたかもしれない。
とにかくそんなわけで、須築の滞在時間はわずか3分。その時間ではどこへ行くこともできないので、弁天岬の弁天さんも見えずじまいに終わった。弁天岬という同名の岬は、全国各地にあるが、このせたなの町内にもうひとつあった。それは、太櫓・鵜泊線に乗って行くと途中の海岸の岩礁の上にあったもので、2012年にやってきたときには、そこは車窓から眺めて、項目にあげていた。
866 弁天岬=久遠郡せたな町北檜山区太櫓(北海道)岬の赤い弁天社に託す人々の願いはなんだろうか
ふたつの港の間にあって、それを守るようにしてある須築の弁天さんは、せたなの最北端の奥まった集落にとって、決して小さな存在ではないのだろう。同じ町内とはいえ、南の集落である美谷までは5キロ弱も離れていて、北隣となる島牧村のいちばん近い集落である栄浜までは10キロ以上も離れている。
そんな周囲からは隔絶した集落が須築で、戸数もあまり大きはなさそうだが、結構立派な旅館もある。おそらく、この国道沿いでは、重要な宿泊施設になっているのだろう。
地図上の弁天岬の表記は、弁天さんのある小山から西の海に大きく張り出した岩礁と南の港の防波堤の先につけられている。
北を回りこんできた須築川が、茂津多の台地の下で海に流れ込むところに、自分たちの居を定めようとしたのは、どんな人たちだったのだろうか。
河口に港をつくり、その港口の小山に弁天社を祀り、その出っ張りを弁天岬と呼んで港の目印としたのだろう。
▼国土地理院 「地理院地図」
42度35分38.19秒 139度49分27.27秒
北海道地方(2017/06/30 訪問)
終点のひとつ手前の漁港で降りたのだが、終点の須築もすぐその先で、バスが道の向こうに見えている。
このバスが、数分後には折り返してまたきた道を戻っていくわけで、これを逃すと1時間40分後の最終便になってしまい、それだとこの後の岬めぐりの計画がまったく成り立たなくなってしまう。
せめてもう少し、折り返し時間に余裕があるといいのだが…。バスのほうにしてみれば、ここで何十分も時間を待つ理由はなにひとつないのだ。
これも、公共交通機関でめぐる岬めぐりではよくあることで、いたしかたない。
弁天岬という名で、小山の中腹にはちゃんと神社マークがあるので、弁天さんがここにも祀られている。そこまで行けば、あるいは北の茂津多岬も、もうちょっと姿を見せてくれたかもしれない。
とにかくそんなわけで、須築の滞在時間はわずか3分。その時間ではどこへ行くこともできないので、弁天岬の弁天さんも見えずじまいに終わった。弁天岬という同名の岬は、全国各地にあるが、このせたなの町内にもうひとつあった。それは、太櫓・鵜泊線に乗って行くと途中の海岸の岩礁の上にあったもので、2012年にやってきたときには、そこは車窓から眺めて、項目にあげていた。
866 弁天岬=久遠郡せたな町北檜山区太櫓(北海道)岬の赤い弁天社に託す人々の願いはなんだろうか
ふたつの港の間にあって、それを守るようにしてある須築の弁天さんは、せたなの最北端の奥まった集落にとって、決して小さな存在ではないのだろう。同じ町内とはいえ、南の集落である美谷までは5キロ弱も離れていて、北隣となる島牧村のいちばん近い集落である栄浜までは10キロ以上も離れている。
そんな周囲からは隔絶した集落が須築で、戸数もあまり大きはなさそうだが、結構立派な旅館もある。おそらく、この国道沿いでは、重要な宿泊施設になっているのだろう。
地図上の弁天岬の表記は、弁天さんのある小山から西の海に大きく張り出した岩礁と南の港の防波堤の先につけられている。
北を回りこんできた須築川が、茂津多の台地の下で海に流れ込むところに、自分たちの居を定めようとしたのは、どんな人たちだったのだろうか。
河口に港をつくり、その港口の小山に弁天社を祀り、その出っ張りを弁天岬と呼んで港の目印としたのだろう。
▼国土地理院 「地理院地図」
42度35分38.19秒 139度49分27.27秒
北海道地方(2017/06/30 訪問)
タグ:北海道
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