番外:無縁島=奥尻郡奥尻町字米岡(北海道)ないないと書いていたがやっぱりあった!清次郎歌岬の情報がこんなところに! [岬めぐり]
「1429 清次郎歌岬」の項で、こんな個人名がつくくらいだからきっとなにか話があるはずなのにその情報がどこにもない、町のサイトでもまったく無視されている、と書いていた。
その奥尻町のサイトでは「神威脇周辺」の観光名所として括られたフォルダに、北追岬公園、カブト岩、モッ立岩、ホヤ石、ホヤ石の滝、そして無縁島の項目を並べている。
岬ではないので、そのまま群来岬へ進むつもりだったが、なんとそこにあった無縁島の項目をみて、これは番外でつけ加えておく必要があると思った。
なぜなら、ないないと言っていた清次郎の情報が、そこにあったからである。あったのは「歌の上手な少年」ではなくて、清次郎という若者と歌子という女性の悲恋(というのかなあ、こういうの)の話であった。
要約するとヘンになるし、ここは奥尻町のサイトにリンクして、それを紹介しておこう。
無縁島を染める夕日が胸をうつのは、そこに伝わる悲しい恋物語に由来するのかもしれません。
いつの時代か、神威脇に住む島の娘・歌子と能登の国から流れてきた清次郎は恋に落ちますが、清次郎の裏切りで離ればなれとなり、歌子は悲しみのあまり清次郎の子を身ごもったまま神威沼に身を沈めました。その直後、島へやってきた無縁という名の僧侶は、歌子のために長い弔いを捧げ、室津島へ渡り断食座禅を組みます。数日後、海が荒れ波に呑み込まれた僧侶は、後に「無縁島」と呼ばれることになる島へ数珠を握りしめたままの姿で流れ着いたといいます。この僧侶が、歌子への裏切りを深く悔やんだ清次郎であったという伝説です。
これも、なんだかなあという話だが、それは“清次郎の裏切り”とやらがどういうものなのかがわからないからかも。それに、“神威沼”や“室津島”(島の南端青苗岬の南4キロにある岩島)の存在と関連が明確な説明がないのでピンとこない。まあ、伝説というのはそういうもんだといえばそうなんですけどね。
また、この話だと確かに無縁島にもってこないとおさまりがつかない。それはわかるが、そうなるとやはりこの男女二人の名がついた「清次郎歌岬」にはそれにふさわしい、この話の前段となるべき話もあるはずで…。
知りたがり屋は、それが知りたいなあ。やっぱり。
無縁島海岸という町有バス(これまでなんとなく“町営”だと思っていたが、バス停の標識やダイヤでみると“町有”が正式だった)のバス停があるところには、藻内の漁師の船なのか、小さな船溜まりがあり、無縁島と平島はその沖合500〜600メートルのところに浮かんでいる。
▼国土地理院 「地理院地図」
42度6分39.56秒 139度24分42.81秒
北海道地方(2016/09/03 訪問)
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