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1421 道南の岬をめざしたものの=奥尻島・渡島半島・松前半島(北海道)震災の島とふたつの半島の落穂ひろいと… [岬めぐり]

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 JR東日本とJR北海道が提携して期間限定のフリーきっぷが、今年は北海道新幹線開業記念として、6月と9月に二度売り出された。6月はもたもたしているうちにいっぱいで買えず、9月の分で道南に行くことにした。
 北海道と東日本の路線が、5日間乗り降り自由で26,000円というのは、単独で切符を買って行くよりは安いとは言えそうだが、より安さを実感するには、乗りっぱなしでなければならない。だが、列車に乗っているだけでは、でんでんむしの目的は達せられないし、JR北海道の路線ダイヤは、決してうまくはつながらず便利とは言えない。
 新幹線で函館北斗まで行っても、そこからまた函館本線に乗り換えなければならない。長万部から函館本線はニセコ・余市・小樽経由で札幌に行くルートと、室蘭本線と千歳線で苫小牧経由で札幌に行くルートのふたつしかない。だが、函館本線は本数も少なく、千歳を経由する特急北斗(違いはわからないが、“スーパー”とつくのもある)が走るルートのほうがメインになる。
 北海道の乗り放題は、函館本線と室蘭本線・千歳線の関門を抜けてさらにどこまでできるかわからない。が、5日ではかなり限られる。といっても、前にはこの切符で旭川を経由して遠軽・網走までは行っている。
 今回は、道南の岬めぐりで残っているところと奥尻島がメインで計画を組んだ。函館北斗からスパー北斗(とにかく乗れる列車はこれしかない)長万部まで行き、そこからバスで渡島半島を横断して西海岸の瀬棚へ出る。そこから南北の沿岸に残っている岬を訪問して、瀬棚からフェリーで奥尻島へ渡る。
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 奥尻島の岬をめぐって、またフェリーで瀬棚に戻り、きたコースで木古内まで行く。木古内からは福島と知内の残っている岬を回って木古内から新幹線で帰る、という計画だった。
 この計画では、乗り放題と言っても、北海道内は木古内から長万部を往復するだけなので、あまり北海道フリーきっぷのお得感はない。それでも、とにかく道南で切れ切れに残ってしまった岬を片付けることを第一の目的として、東京駅までやってきたところで、思わぬ事態に遭遇する。新幹線乗り場の電光掲示板が、スーパー北斗の運休を告げていたのだ。
 ええっ! そういえば台風が通りすぎた北海道各地で被害が出ていたのは知っていたが、まさかスーパー北斗が止まっているとは…。
 念のため駅の人に聞いてみても、特急だけでなく各停も含めて全線運休で復旧見通しも立っていないという。
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 さて、どうするか。とりあえず函館北斗まで行く列車のなかで考えよう。混んでいる「はやぶさ」は、通路側の席しか取れなかったが、これだとまるで車窓の景色も見えない。新幹線もコンセントはついたが、WiFiまではないので、手持ちの地図と時刻表で考える。
 A案 函館北斗から代替バスが出ているだろうからそれで長万部・瀬棚を目指す。
 B案 次の台風も接近しているので、奥尻島計画を破棄して青森に引き返し、夏泊や下北の漏れているところを埋める。
 C案 木古内に引き返して江差に向かい、翌日の朝の便で奥尻島に渡り、また江差・木古内に戻る。
 検討の結果、いちばん計画を大幅にいじらなくてすむC案を採用することに決定した。近づく次の台風は、もう天に任せるよりしかたがない。
 この案だと、最初の泊まりの瀬棚をキャンセルして、江差でどこか泊まるところを探せばよい。船の時刻と島内の移動計画は修正しなければならないが、それもバスの時刻表でなんとか対応できると確認した。
 それにしても、これだとほとんど北海道フリーきっぷの効用は発揮されないことになる。
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 だいたいこのフリーきっぷは、乗客の少ない閑散期を狙ってしか発売されない。夏の場合は、夏休みが終わった直後に設定されるが、これは二百十日の台風シーズンのただなかである。平穏にすむほうが少ないと思ったほうがいいくらいだ。同様にこの切符で北海道までやってきた人たちも大勢いたはずだが、みんなどうしたんだろうね。まあ、被災した人のことを思えば、これしきのことで騒ぐわけにはいかない。
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 今回の計画のでメインは奥尻島だが、渡島半島西岸で残ったところをめぐりたかった。瀬棚からバスで大成富磯方面と、北上して三本杉から茂津多岬までの間の岬を回る計画を立てていたが、これが全部おじゃんになってしまった。そのほかにも、半島北部の島牧の岬も残っているが、これが非常な難物で、何度も試みたがなかなかうまく計画に入らない。今回もまた見送りになっていた。
 もうひとつ、木古内から松前半島東岸にも、小谷石と福島周辺に残っている岬がある。これまで、なんどか計画からこぼれ落ちてしまったところなので、これもなんとか片付けたい。
 心配なのは、奥尻島から帰りのフェリーまで、なんとか台風が待ってくれるかどうかだが、江差のホテルで天気予報を確認すると、スピードがずいぶん遅いらしい。これならなんとか台風の影響が出る前に、計画を終えることができるだろう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
42度8分31.28秒 139度28分39.42秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2016/09/02〜06 訪問)

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タグ:北海道
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