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1371 小岩戸ヶ鼻=八丈町中之郷(東京都)町営バスに乗って町営温泉に入りに行く途中には町営住宅も [岬めぐり]

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 八丈島町営バスと町営温泉がセットになったフリーパス“バ・ス・パ”を、最大限活用して、東山の南麓に集まっている温泉にも入ろうかと考えていたが、ちょうど樫立の温泉が休業にあたっていて、結局入浴できたのはふたつだけだった。
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 そのひとつは中之郷温泉。ここには、ふたつの温泉施設と足湯があったが、下のほうの温泉でゆったりしていたら、もうひとつの上のほうにもある温泉まで行くのが面倒になってしまい、誰もいない休憩室のリクライニングシートでついうとうとしてしまった。
 ここは、足湯がほぼ海岸に近いので、都道からはかなり下りてこなければならない。中之郷出張所前でバスを降り、斜面をひたすら南に下って行く。のんびり下って行く途中には、瀟洒な集合住宅がある。おや、こんなところに立派な社宅のような建物が…。社宅をつくるような企業が、島にあるとも思えないがなんでだろう。
 と思ったらなんとこれが、町営住宅なんですねえ。八丈町はバスと温泉だけでなく、町営住宅にも力を入れている。みると、この中之郷だけでも十数件の町営住宅があったのだ。
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 そこを横目にさらに下って行けば、船溜まりの上にある足湯のところに出た。
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 ここまで降りてきたのは、小岩戸ヶ鼻を眺めるためである。
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 小岩戸ヶ鼻は、八丈島最南端の岬で、西山に比べるとかなり凸凹の多い東山でも、飛び抜けて大きく突っ張りだしている。この岬は根のような申し訳のような岬が多い八丈島では、ほとんど唯一と言っていい、どこに出しても岬らしい岬で通用する。その付け根では幅は1.7キロもあり、長さも「足湯きらめき」という名がある足湯から岬の先端までは2.3キロもあるのだ。
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 しかし、足湯からは南東方向に伸びている小岩戸ヶ鼻は、視線も同じ方向を向くため、いわば後ろから眺めているような格好になる。そのため、この岬の長々とした姿を見ているわけではない。
 岬の最高点は300メートル足らずだが、ここから見る岬の西側海岸は、平均してだいたい100メートルを越える崖が延々と伸びている。岬の先端には岩根が飛び出しているようだ。この尾根も、東山の火山活動のなかで生まれてきたものだろう。
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 そそり立つ岩肌も、崩落の跡があちこちにみられ、今なお少しずつ変化している岬のようだ。
 「やすらぎの湯」という名がある中之郷温泉は、足湯から少し上ったところにあった。
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 もともとでんでんむしは、風呂があまり好きではなく、できれば何日でも入らずに済ませられればそのほうがめんどくさくなくていい、という横着人間である。
 それが、岬めぐりで行く先々にある温泉には、できるだけ入るようになったからこれもおかしなものだ。
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 なぜか“浴室内にはカメラなどの撮影器具を持ち込んではならぬ”とのお達しが掲示してあったので、湯船の向こうに小岩戸ヶ鼻が見えるという構図の写真は撮れなかった。でんでんむしはへそは曲がっていても、決め事やルールは守るという遵法精神には富んでいるので、遠慮したからである。
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 だが、ほかに誰一人いるわけではないので、撮ろうと思えば撮れなくもなかったが、窓もあまりきれいではなく…。
 もうひとつなぜか、温泉上がりにはコーヒー牛乳がよく似合う、というわけでよく置いてある。ここには、似たようなコーヒー飲料があったので、それをいただきながらやすらぐ…。
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 この次、東へ続く岬は石積ヶ鼻である。そこの所在地は末吉なので、中之郷からはだいぶ離れている。
 八丈一周道路の都道215号線は、中之郷からは山に入って行き、バス路線では大坂隧道よりも標高の高い250メートル地点を越えることになる。
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▼国土地理院 「地理院地図」
33度2分48.30秒 139度49分56.86秒
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dendenmushi.gif関東地方(2016/04/16・18 訪問)

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タグ:東京都
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