1366 船付鼻=八丈町大賀郷(東京都)2キロも続いている高さ50メートルの断崖がここで終わるが船はとても付けられない [岬めぐり]
今崎から南へはほぼ真っすぐに、八丈小島を眺めながら都道が下っていくが、この付近からは植生が低くなり、道路から下が見通しが利くようになる。火潟、エイガ潟、荷浦と名前のついた海岸の岩場もあるが、この付近は50メートルの断崖が2キロに渡って続いている。このため、道路から海は見えるものの、ほとんど海岸を見ることができない。
この2キロの断崖が終わる南端が、船付鼻である。船付鼻という名前からは船着場のような連想をしてしまうが、50メートルの断崖の終わるところだから、とてもそんな場所ではなさそうだ。どうしてそんな名前になったのだろう。
八丈富士の噴火で流れ出た溶岩が、ここでは大きな尾根のような台地のような張り出しがせり出している。この溶岩のせり出しが、ここから南にかけてもっと大きく広くなだらかに広がっていくので、ここから丸い円錐形の西山の形が変形していくことになる。
西の海には、八丈小島の南端部の横瀬根が見える。
船付鼻の南からは道路から海岸までの間が広がっていて、緩傾斜地が展開している。どうやら、大賀郷の住宅地がだんだん近くなってくるこの付近からは、溶岩の上に人の手が加えられている形跡が目立つようになる。
船付鼻の南からは道路から海岸までの間が広がっていて、緩傾斜地が展開している。どうやら、大賀郷の住宅地がだんだん近くなってくるこの付近からは、溶岩の上に人の手が加えられている形跡が目立つようになる。
道をつけ建物があるところもある。別荘か何かのつもりのようでもあるが、今も使われているのかどうかよくわからない。
地点標76と77の間には、都道から分かれて海岸に降りて行く下りの広い道がある。そこを降りないで都道をまっすぐ南西に向かって進めば、標石番号80に至るはずである。そこから北へ坂道を登れば、二泊する予定の八丈ビューホテルがある。
だが、ここから広がる溶岩台地の海岸線には、ふたつの岬があるので、まだそこまで行かなければならない。レンタカーで走る観光客目当てなのか、まだ人里からは遠く離れているが、分かれ道の角におしゃれなカフェがあった。
後から考えれば、このときそのカフェで休んでいけばよかったのに、変な心づもりがあって、それをパスして道を下って行く。結果的にはその心づもりのあてが外れてしまうのだが…。
坂道の下から、郵便配達のバイクが登ってきた。この日の朝、タクシーの運転手さんと別れてから後の道中で、やっと二人目の人間に出会う。一人目は…?
そう、永郷の付近でアシタバを積んだ軽トラを運転していた人とは目が合ったので一人にカウント。自動車はそれ以外にも何台か通っているが、運転者を人間として認めたことはないので、やっぱりこれが二人目!
つまり、この西山を周回する道路を歩いていても、ほとんど人に出会うことはないということ。
坂道を下って行くところで北側を見ると、船付鼻の南に回りこんでいることになるので北側を見る。が、やはり波打ち際は見えない。
この出っ張りは、かなり大きくて高い。八丈小島もこの辺りから見ると、斜めに縦長になっている島のちょうど狭まった正面を見ているようになるので、屹立した火山島!という印象が強い。
ここから南へは、台地が広くゆるやかなスロープになって、海に向かって行く。
八丈富士もやっと斜面と頂上まで含めて、全体の成層火山の姿が一目でおさまるようになった。
このスロープの中には、道も何本かあり、住宅やホテル、カフェなども点在しているらしいのだが、溶岩の上にしっかりと根をおろした樹木のなかに埋もれている。
この石は別荘地の門標だったらしく、そこに刻まれた文字は「小じま岬山荘」と読めたが、残るのはこの石標だけ。▼国土地理院 「地理院地図」
33度6分15.24秒 139度45分20.62秒
関東地方(2016/04/15 訪問)
2016-05-10 00:00
きた!みた!印(43)
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