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1337 鳶ヶ巣崎=高松市牟礼町大町(香川県)85番札所の八栗寺がある五剣山の岩峰ドームから東に降りてきたところで… [岬めぐり]

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 塩屋の海岸は、きれいな砂浜である。なんとなく赤っぽく見える砂は、ここらも花崗岩地質のせいなのだろうか。
 この海岸から東へは工場地帯や泊付近の志度湾の東沿岸が輪をつくり、北側を望めば、大串・小串のふたつの岬が重なり、高島とそのずっと遠くには小豆島の姿が浮かぶ。深い志度湾の狭い湾口の間から見えるのは、土生の東にある太麻山427メートルのはずだが…。
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 そして、湾の西側にせり出してくるのは、庵治(あじ)半島。南北に7キロ、東西に4キロのその半島の東側付け根に塩屋の砂浜はある。
 だが、この半島の東海岸には、岬もふたつあるれっきとした高松市内なのに、バス路線が通っていない。したがって、この鳶ヶ巣崎と、次の太鼓鼻はいずれも塩屋の海岸からのみである。
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 浜から北のほうを見ると、まず目に飛び込んでくるのは左手の大きな山。これは源氏ヶ峰の217メートル。山頂付近を見ると、ドーム状の頂がその奥にふたつも飛び出ているのがわかる。
 これはなんだ! そう思って、また地図を見る。
 このドームは、源氏ヶ峰の北西1キロとちょっとくらいのところにそびえる五剣山(八栗山)の岩峰らしい。1キロ先にある山がこんなふうに見えるのは、奥のふたつの名前を持つ山が370メートルもあるからなのだろう。ここからではふたつしか見えないが“五剣”というのだから5つこういうのがあるのだろう。…と思ったら、実は4つしかないらしい。1707(宝永4)年の大地震で、東の一峰が崩壊しているので、現状は”四剣山”なのだそうだ。
 この岩山の上にあるのが、85番札所の八栗寺で、そこにはケーブルでも登ることができるらしい。ここから次の札所86番志度寺への遍路道が、源氏ヶ峰を回峰して塩屋へ降りてきて、房前ノ鼻を通るわけだ。
 四国遍路というのも、昔なにかの気の迷いで一時考えていたことがある。仕事をやりながらでは所詮空想の域を出なかったが、なにやら心惹かれるものがあったことは事実である。
 今、仕事を離れてヒマもあるから、じゃあ行くかというと、その気はなかなか起こらない。やるなら、これも王道の歩き遍路でなければならず、団体で貸切ツアーバスに乗って回るとかいうのも邪道であろう。
 お大師さんはそれでもOKよ、と言っていると宣伝しているらしいが、どうも最初から違っているような気がするのだ。そんなことを思うと、もう行けない。
 まあね、これもこじつけで、前にもどこかで書いたけど、でんでんむしにとっては、この岬めぐりこそが自己流遍路の道でもあると、そう考えて精進している。
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 源氏ヶ峰から東に流れる峰伝いに降りてくると、牟礼港があり、その端のほうにはヨットなども係留されている。
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 その右にある出っ張りの奥が金山の集落と港で、鳶ヶ巣崎はその北に遠慮がちに顔を出している。24メートルの岬がそこだけ残ったのも、この下に硬い岩盤が隠れあるいは飛び出しているからだろう。
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 金山の上を道路が登っていくのが見えるが、ここをバスが走っていないのは、この道路が途中で狭くなっているとかいう事情からか、それともバスを走らせても乗る人がいないから必要ないと判断されたか、どちらかだろう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度21分4.94秒 134度9分32.20秒
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dendenmushi.gif四国地方(2015/11/02 訪問)

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タグ:香川県
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