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1330 打伏の鼻=さぬき市津田町鶴羽(香川県)うっぷせになっているからなのか見えそうで見えない [岬めぐり]

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 JR高徳線は、高松と徳島の間を走っているが、全般的に海岸線からは遠く、海の近くを走るのは、志度と津田とあとは引田の東の相生付近だけである。引田駅に着いたときには遠足のこどもたちを見送るお母さんたちが何人もいたが、帰るときには誰もほかに乗客の姿もない。
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 引田から高松方面に引き返す高徳線の電車が、駅を出るとすぐ山と山の間に入って行く。讃岐にはこういうぽこぽこした山が多い。これは傾斜が緩いほうで、もっと円錐形に近いのも多い。もうひとつ讃岐に多いものは溜池で、この付近にもたくさんある。
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 しばらくの間、海からは遠いところを走る。海が見えてくるのは、東かがわ市が終わり、さぬき市に入ったあたりからである。若干高いところを走る電車の窓からは、馬篠の丘には温泉ホテルのような建物があり、その向こうの瀬戸内海に、丸いのや平たいのやいくつかの島影が浮かんでいる。絹島、女島、丸亀島を横目にすると、電車はさぬき市に入る。
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 ここらから進行方向右手に打伏の鼻が見えてくる…はずであった。
 打伏の鼻の位置は、市境界の海岸から700メートル北西に寄ったところである。海岸に近いところを走ると思っていた電車からは、海まで意外に距離があり、しかも夾雑物が多い。
 う〜ん、これではなかなかうまく見えんなぁ。
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 東かがわ市には岬がなかったので、東からは鶴羽の打伏の鼻が香川県のいちばん最初の岬となるが、これまたえらい頼りない岬だ。
 そこは山も崖もなく、あまり岬らしくもなく、道路が走る護岸の海岸線がぽっこりと90度に折れ曲がっているだけの場所で、しかも建物なども多い。そのため、どうもうまく見えない。その海岸には海水浴場があるらしいが、浜は痩せていて地図ではほとんど厚みがない。それにしても、名前もおもしろいが、どういう意味だろう。何かを“打ち伏せた”というようにもとれるし、“うつぶせ”という意味にもとれる。
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 遠くに見える島は、鵜部の鼻の沖にある名古島や港の北の端にある岩島であろう。したがって、打伏の鼻もこのあたりだろうという見当はつけられるのだが、海岸線が見えない。
 かつてはそれが名実ともの岬をつくっていたかもしれないという低い尾根が南から伸びてきて入るが、その先がちょうど高徳線の線路で削り取られているようだ。その線路脇の崖から岬のカーブまでは160メートル。その間には、人家やホテルかなにかや道路が詰まっている。
 大ブレにぶれてしまったが、この割烹の看板のところから、右手が岬の終わるところ。
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 この岬がそこだけ出っ張っているのは、その先のここから長い波消しブロックの列が断続して始まり、岡の端という字地名のある港まで続いていて、そこだけが海岸線が凹んでいるからである。
 打伏の鼻の北西側は、700メートルにわたって消波ブロックのような線が地図には引かれている。それと海岸線から想像できることがある。
 おそらくは、かつては砂浜が続いていたであろう鶴羽駅東の海岸線は、潮流か何かの関係で削り取られた…そのため一部には痩せた砂浜が残るが、家の際まで護岸されている。そんな感じが、一列に続くブロックの列と海岸線に表れているのではないか。ま、これも勝手な想像に過ぎないが…。
 家の間から、そのブロックの列が一部見えた。これはテトラポットなどではなく、石組みのしっかりした防波堤のようだ。
 それにしても、もっと立派に岬らしい出っ張りがいくつもあるにもかかわらず、ひとつも岬の名がない東かがわ市から、隣のさぬき市に入った途端、ちょんとした海岸の曲がり角のようなところにもさっそく名前がつく。
 それはきっと行政区画とは関係がないことなのだろうが、おもしろいことだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度16分43.29秒 134度16分55.22秒
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dendenmushi.gif四国地方(2015/11/02 訪問)

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タグ:香川県
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