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1329 牛ノ鼻・瀬方鼻=鳴門市北灘町粟田・瀬戸町大島田(徳島県)徳島の岬を遠望するここは香川の引田港 [岬めぐり]

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 香川県の岬めぐりは、まずは徳島県から…。なんじゃ、それは、ということになるのは、東から西へ香川県の海岸線を辿るには隣の徳島県とのつながりをつけておく必要があったからだ。
 徳島県のいちばん香川県に近い岬、それが牛ノ鼻で、その次が瀬方鼻。鳴門海峡の西に突出した瀬方鼻は、徳島県の最北端でもあり、鳴門海峡ということは対岸の淡路島からも見えていたので、淡路島のときにちょこっと紹介していたのだ。
 「238 再び鳴門岬/孫崎ついでに思崎・瀬方鼻=南あわじ市福良・鳴門市鳴門町土佐泊浦(兵庫県・徳島県)うずしおの岬たち」
 このとき、瀬方鼻は北側から海峡越しに見ていたので、今度はそのもっと近くでとは考えていた。ところが、鳴門市からは北に大鳴門橋が架かっていて国道28号線と高速道が通るところは大毛島、その北西には島田島というふたつの島からなっていて、当然市街地からは離れた交通不便なところなのである。思崎や瀬方鼻へは、どうしたら行けるのだろう。「ローカル路線バスの旅」のように路線バスがなければコミュニティバスを乗り継いで、なんとか行く方法はあるのかもしれないが、今回は香川県の岬めぐりが本旨。
 西隣りの香川県側からそこにできるだけ接近した場所から、それを始めようと考えて、高松からJR高徳線に乗ってやってきたのが引田(ひけた)。県境にもっと近い駅は、この次の讃岐相生駅なのだが、そこまで行ってしまうと牛ノ鼻の懐に入り過ぎてしまって、牛ノ鼻も瀬方鼻も見えなくなってしまう。
 もっと先に行こうにも、高徳線は県境からは南に進路を変えて徳島に向けて山の中に入ってしまうのでだめ。
 そんなわけでの引田駅で下車して、港までやってきたのだ。
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 この日は運悪くちょうど西からきた低気圧が香川県を通過する日で、低気圧と歩調を合わせるように西に走ってきたので、ずっと雨の中。11月の雨は冷たい。
 折り畳みの傘を片手で持ち、カメラを濡らさないように片手で構えて、なんとか写真だけは撮ってみた。
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 しかし、雨が降りしきるなかでは海も山も煙雨と雲の中で、少し遠すぎる岬はまさしく朦朧としているが、引田港から牛ノ鼻までは11.5キロ、瀬方鼻までは18.5キロもあるのだ。このお天気ではやむを得ない。
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 引田漁港の防波堤が邪魔になるのを避けるため、漁港の北に続く引田港のほうから東を見たところでは、牛ノ鼻と思われる手前右寄りの岬は、よく見れば若干濃い目に影をつくっている。そこから左側には、影も厚みも薄く瀬方鼻が伸びている。
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 ちょっとコブになったその先端には、なにやら黒い影が見えたが、島なのか船なのか判然としなかった。地図ではその付近に島はなさそうなのでやはり船だろうか。瀬方鼻のさらに奥に、うっすらと長く伸びるのは、兵庫県の淡路島である。その左の先端付近が雁子岬になるはずだろうが、そこにはまだ行けていないので、後のお楽しみである。
 そのずっと手前には、引田港の沖合にある毛無島、通念島、松島といった小さな無人島が散らばっているが、ほとんど重なりあって見える。この島の東に香川県と徳島県の県境が引かれている。
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 実を言うと、島の見え方というのがまた不思議なのだ。肉眼で見た目と地図の表記を重ね合わせるのが、なかなかにむずかしい。瀬戸内海でもそれでいささか苦労するだろうが、今回の香川県でも沿岸の岬めぐりが先で、島は岸からすぐに見えるのは別にしても原則的に後回し…。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度13分36.18秒 134度31分55.96秒 34度15分5.42秒 134度36分22.20秒
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dendenmushi.gif四国地方(2015/11/02 訪問)

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