1326 大立崎=七尾市松百町(石川県)1260から始まった今回の能登の岬めぐりはこの岬でおしまい [岬めぐり]
屏風瀬戸を能登島大橋で渡って石崎町香島に至る道は、2008年に来た時にはてくてく歩いて橋まで往復したのだが、今回はバスで二往復した。というのも、能登島では泊まるところがうまく合わなくて、和倉温泉の外れにあるホテルに泊まったからだ。和倉温泉東口のバス停の付近も前のときとはだいぶ様子も変わっていて、広い駐車場とコンビニなどもできていたが、その北側の水垂鼻の近くにあった珪藻土の採取場と思しき小山は、ずいぶんと小さくなっていた。
屏風瀬戸の東側にある屏風岬も、七尾港の矢田新出崎と大杉崎もすでに項目があるのだが、その間にある大立崎がまだ残っていた。
能登半島の岬めぐりの最後の締めくくりは、七尾市は松百(まっとう)町の東にあるこの岬。七尾港とは別にその西にある石崎漁港から東に続く海岸に、その大立崎はちょこんと飛び出している。
和倉温泉東口に近いホテルからも、石崎漁港は見えていたが、バスに乗って石崎口まで行き、そこから住宅街の間の道を漁港まで歩いてみた。
石崎漁港は、屏風岬の南側で、南北に長い岸壁を要した大きな漁港である。東に開けた岸壁の沖には、何本もの防波堤が連なっている。
北湾、西湾、南湾と七尾湾全体でみても、この近辺では最大の漁港には、漁協もあるが市場のほうは観光施設を兼ねて七尾港のほうにあるので、漁港は静かである。
ここからだと、防波堤の切れ目の間から南東方向に大立崎があり、低い丘が不規則にぐねぐねしながら海に向かってくる、その先端が低く突き出ている。
そのさらに東に飛び出ているのは、大杉崎につながる岸壁のはずである。そこは津向町になる。松百町と津向町でできている大きな三角形の出っ張りが、西の石崎漁港と東の七尾港を分けている。
JR七尾駅から和倉温泉に行く人は、七尾線の線路と県道1号線が並行して走るときにこの三角形の底辺を越え、赤浦潟の水面が山寄りに煌めくのを眺めながら祖浜、石崎と過ぎて終点和倉温泉駅に着く。JRも主な特急などは七尾ではなく和倉温泉まで行く。
和倉温泉駅からまっすぐに北上する道が、和倉温泉への道であり、途中から分かれて能登島へ向かう道路で、その脇にはこの地方特産の珪藻土を使ったセラミック製品などをつくっているイソライト工業の工場がある。
2008年にここに来たときには、「321 水垂鼻=七尾市石崎町(石川県)能登はやさしや土までも屏風の瀬戸に架かる大橋の上から」の項でも珪藻土や「能登はやさしや…」についてすでに触れていたが、そのときは確か歌の文句かなにかにそんなフレーズがあって知ったのだと思う。が、今回和倉温泉駅でみると、駅前の大きなキリコを模した塔にも、駅のホームの上にも、大々的にその謳い文句が使われていた。
和倉温泉駅から再びのと鉄道で途中で岬めぐりの補完をしながら穴水まで行き、そこからバスでのと里山空港へ向かった。
この度は、行きも帰りものと里山空港の空路を利用したが、帰りの飛行機が空港を飛び立つとまもなく、能登半島の北東部、珠洲岬から長手岬が眼下に…。
この度は、行きも帰りものと里山空港の空路を利用したが、帰りの飛行機が空港を飛び立つとまもなく、能登半島の北東部、珠洲岬から長手岬が眼下に…。
そして佐渡をかすめ山を越えると霞ヶ浦(この岬めぐり旅行の一週間前に、鬼怒川の氾濫で大水害に見舞われた常総市付近は反対側の窓。)の上空をぬけて羽田に帰ってきた。
石川県の岬は、日本海側の府県別では飛び抜けて多い。それはとりもなおさず、能登半島と能登島があるためである。
2015年の9月21日の「1260 能登半島の岬めぐり=輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・七尾市(石川県)やっと完結へ向かう4回目の始まりです」から始まった能登の岬めぐりは、ずいぶん長いこと引っ張ってしまったが、これでいちおう完結(ということに)する。
この大立崎から東は、すでにあげている観音崎など七尾市の岬を経て富山県の岬につながり、日本海沿岸は新潟県・山形県・秋田県・青森県と竜飛崎までいとおう網羅したことになる。西は、先の石川県西部の岬めぐりから福井県の岬に接続するが、福井県はまだ南西部が一部残っている。
▼国土地理院 「地理院地図」
37度4分6.90秒 136度57分17.95秒
北越地方(2015/09/16 訪問)
タグ:石川県
コメント 0