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1319 多浦鼻=七尾市能登島祖母ケ浦町(石川県)能登島の最北端で小口瀬戸を扼する岬は漁港の東にちょこんと… [岬めぐり]

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 そわじ鼻からくねくねと北上していく道路の沿道には、人家はまったくといっていいほどないようだ。道路と海の間の開けた狭いところに田畑があり、海岸線は護岸とテトラポットが連続しているだけ。そんな海岸がそわじ鼻までおよそ5キロくらいも続いている。
 この道の北の端が能登島祖母ヶ浦(ばがうら)町で、その漁港の東が多浦鼻である。
 多浦鼻の周囲は、コンクリートの護岸の内側は畑か荒地のようで、平坦地が続くが、その南には標高29メートルと表示された小山があるので、おそらくは本来の岬は、それを指していたのだろう。
 そこはちょうど能登島の東側の海岸線を北へ走ってきた、能登島交通バスの祖母ヶ浦線が大きく向きを変えて南に回り込むところで、祖母ヶ浦の集落はその東の漁港の周辺に集っている。
 ここがバスの終点なのは、この先は人が住んでいないから当然であり、東側の海岸を回ってくるのは、その沿線にはいくつもの集落が点在しているからこれもバス路線の引き方としては正しい。
 多浦鼻へ行くには、曲線を折り返しの便でマリンパーク島の湯というバス停まで戻り、そこで祖母ヶ浦線に乗り換えなければならない。
 ところが、島の東部を走る祖母ヶ浦線は、観光客はまず乗ってこない完全な生活路線である。したがって、朝早く祖母ヶ浦へ行こうと思っても、午前中は10時に1本あるきりだが、祖母ヶ浦発の便は早朝から午前に4本もある。
 マリンパーク島の湯で1時間も待って、ようやくここまでやってきた。
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 これで能登島のバス路線は、全部乗ったことになるので、記念に路線図を…。能登島交通のこの路線図では、オレンジの南線が南からマリンパークにつながって描かれているが、先にも述べたようにこれはお昼と夕方の2本しかない。全部でも6本しかないのだから、これでも比率としてはあるほうなのか。
 幹線のはずの青色曲線でも日に8本しかないが、渋茶色の祖母ヶ浦線は5本だけ。でも、これでだいたい能登島の輪郭はつかめますね。バスが通っていない海岸線の主なところは、西の百万石周辺の海岸と、植木鼻からマン崎の間と、中央くびれ部分の南の免屋入江の付近と、この祖母ヶ浦の西海岸くらい。
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 祖母ヶ浦から南西の方向、つまりバスが通っていない残された海岸線を望遠で見ると、小山が目立っているが、これが城ヶ鼻の山で、その奥が向田町になる。右手の丘の上に見える建物が、ガラス美術館。
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 さらにそのずっと右手(北西)には、牧鼻と水越島なども見える。
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 そして、能登島最北端の多浦鼻から北側に眼を転じると、大口瀬戸がいちばん狭くなっているところで、いちばん近い対岸の火打崎までは2.5キロの距離である。
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 漁港にも集落にも、まったく人影はなく、静まり返った祖母ヶ浦を歩く。能登の民家もつくりが独特の雰囲気があるが、とくに海岸沿いの家では、板張りの黒瓦が多い。バス停のほかには、講中の掲示板が目立つくらいの、ほかになにもない集落の一本道を歩いても、すぐに終わってしまう。
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 漁港から横に見ていた多浦鼻は、崖の下のちょうど岬の先端が丸くカーブするあたりの道から見ると、草が茂る荒地の先で護岸が切れ、少しだけ木が生えている。ここが能登島の最北端というわけだ。白い灯台は、漁港の防波堤の先にある。
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 折り返しの便が出るまでには、またここでも1時間以上の時間があるので、南に隣りあう八ヶ崎まで歩いて往復してくることにしよう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度10分4.56秒 137度2分15.16秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/15 訪問)

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タグ:石川県
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