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1312 吉ヶ浦鼻=七尾市能登島久木町(石川県)小島や険礁の散在する能登島最北西端の海での海難審判 [岬めぐり]

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 細い水路を渡ると田尻から久木(くき)になる。入江の東側を囲っている吉ヶ浦鼻はボロボロ鼻よりは何倍も大きく、こちらも自然のままの岸辺が丸く岬を取り巻いている。
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 岬の周りには岩礁が散らばっていて、その沖合の岩島には小さな灯台も立っているが、これは地理院地図には描かれていない。
 地図に描かれているのは、吉ヶ浦鼻からはそれぞれ3〜600メートルくらい北にある名前のある岩島である。それは西から立ヶ島、中島、鱈島と岬の沖合にほぼ一直線に並んでいる。しかし、その姿は写真にはっきりと捉えることはできなかった。
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 これらの小島は、ほんとうに低い岩礁地帯のような岩島であるらしいが、釣り人はこういうところまで渡って行くようで、ちゃんと渡船もあるようだ。
 そこではクロダイ(広島ではもっぱらチヌと呼んでいた)が釣れるのだという。このあたりのクロダイは海面に近いところまで浮いてエサをとるというのだが、養殖で育てたクロダイの放流が盛んな七尾湾や穴水湾ならでは、というその理由がおもしろい。養殖で育てられたクロダイは、大きく成魚になっても、浮いてエサをとる習性が身についているからだ、とある釣り人のサイトにあった。
 岩礁地帯は魚が集る根があり、良好な釣り場となることが多い。この吉ヶ浦鼻の北の海を漁場としている漁船も多いのだろう。
 もう20年以上も前のことだが、この岬付近の岩礁に乗り上げて海難審判で戒告処分を受けた漁船の船長があった。その記録がネットにあって初めて知ったのだが、海難審判は相手方がいなくて、自分で岩礁に乗り上げて航行不能になるような場合にも適用されるのだ。
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 その漁船は、夜間の七尾北湾で小島や険礁の散在する能登島吉ヶ浦鼻沿岸を航行しつつ、七尾の石崎漁港の朝市が始まる午前2時30分までに漁獲物を水揚げしたいと帰港を急いでいた。いつもの航路で慣れていたとはいえ、近回りをしようとして、吉ヶ浦鼻からは充分な距離をとらなかった。中ノ島等の小島やこれら小島と吉ヶ浦鼻の間に散在する険礁などは視認できないので、充分な距離をとる注意義務を怠った職務上の過失があった、というのが神戸海難審判所が下した審判であった。
 地図にもない灯台を乗せた岩礁は、近年になって浮上したわけではないだろうが、低い岩礁にコンクリートで工事をした上に灯台が建てられていることが、写真からはうかがえる。
 久木集落の路地を抜けて少し登ると、吉ヶ浦鼻の東の海岸に出る細い道が続いている。次の岬は、その道を東へ行って、海岸に出たほうがよかったのだが、残念ながらいささか時間が不足である。次のバスが最終便で、これを逃すと、和倉のホテルまで歩いて帰らなければならなくなる。
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 やむを得ず、また田尻・久木のバス停まで戻ったのだが、そのために次の竹鼻・扇鼻・笠栗鼻といった岬には、いささか悔いが残ることになってしまった。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度9分16.88秒 136度54分38.82秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/15 訪問)

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タグ:石川県
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