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1308 白崎=七尾市奥原町(石川県)白崎から先へは和倉温泉の出っ張りにある4つの岬をつないで能登島へ [岬めぐり]

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 海岸線に連なる筆染・笠師・塩津といった地域を通り、のと鉄道の七尾行き電車は笠師保駅を過ぎると東へ向きを変え、田鶴浜駅に向かう。この付近も車窓にも平らな田園地帯が広がり、七尾西湾の南岸は遠くにかすかに見えるか見えないかという感じになる。右手から低い丘が延びてくるが、その先端付近が白崎に当る。
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 白浜町付近から東向きに走る車窓には、遠く島のような形が浮かんでいるが、これは塩津で東に飛び出ている唐島。ここの唐島神社の祭礼も火祭りで、能登キリコ祭りのひとつである。
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 田鶴浜駅に着くと、ホームにおもしろいものが飾られていた。最近ではあまりみなくなった精密な装飾意匠を施した建具である。この付近は建具が地場産業であるようだ。
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 “田鶴浜建具”は、田鶴浜地内で生産される建具に限って使われる商標のことだそうで、江戸時代のはじめ頃からの歴史と伝統を受け継いできたが、近年はこういう建具を必要とする和風建築自体がめっきり減ってきた。ちょっと古い旅館などに行くと、こういう凝った建具類にお目にかかることもめずらしくはなかったが、それらも建て替えなどで姿を消しているのだろう。
 1950年設立の田鶴浜建具工業協同組合の組合員数は、当初の50から最近では13にまで減ってしまった。
 こういった話も全国各地にいろいろな分野であることで、いささかさびしいし、なんとか守り残されることを願うというくらいしか外野席からは言えない。
 田鶴浜になぜ?…という気もするが、その起こりはコトバンクによると、寺の再建にあたってこの地の領主が尾張から二人の指物師を招へいして障子や欄間をつくらせたのを起源とするという。
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 田鶴浜駅を過ぎてもなお、車窓には相変わらず同じような風景が流れている。が、白崎の左手に能登島大橋がその姿を現わすようになってきた。
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 白崎のあるところは、和倉温泉の温泉街の南にある丘陵地の西の端である。北側からも見えてはいたが、この角度だと岬の正面からになるので、ただ平板にしか見えない。左手の建物が固まっているところが、和倉温泉の中心街になる。
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 温泉街の建物が切れる右手あたりからが奥原町で、70メートルのピークの下付近にあたる白崎の周辺は山ばかりである。
 七尾市も川尻町・舟尾町ときて奥原町になると、和倉温泉駅はもうすぐである。
 和倉温泉駅まではJR線が乗り入れているので、関西方面と結ぶ特急列車も多く走っている。休日などは温泉にやってきた客が、狭いホームにこぼれんばかりになる。
 これから能登島に行くには、ここでバスを待ってもいいのだが、途中駅になるので、待つのも落ち着かない。終点の七尾駅まで行って、そこから能登島へ行くバスに乗ることにしよう。
 次は、能登島の岬になるが、ここでこれまでに取りあげている項目を整理し、今回のルートとつなげておこくことにしよう。
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 白崎の次は、和倉温泉の爼崎、能登島大橋の水垂鼻とつながる。
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 そして、橋を渡った向うが屏風崎で、橋のこちら側の東が屏風岬となる。
 それでは、まず能登島大橋を渡って、能登島へ…。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度4分57.75秒 136度54分15.03秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/14〜16 訪問)

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タグ:石川県
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コメント 4

ねじまき鳥

戸山ヶ原
by ねじまき鳥 (2016-01-03 00:35) 

ネオ・アッキー

あけましておめでとうございます
昨年はお世話になりました 今年も何卒よろしくお願い致します
by ネオ・アッキー (2016-01-03 02:53) 

えんや

あけましておめでとうございます。
いつも知らぬところを勉強させて貰っています。
今年もよろしくお願いいたします。

by えんや (2016-01-03 10:40) 

yam

後れ馳せながら、新年明けましておめでとうございますm(__)m

今年も引き続き宜しくお願いします。
by yam (2016-01-04 21:33) 

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