1304 よこさ鼻・湾崎=七尾市中島町小牧・中島町深浦(石川県)のとのかき養殖もブイ方式で釜飯のかきは三コ [岬めぐり]
西岸の駅から西側は、山裾まで開けた田んぼが広がっているが、そこは鉄道や国道やそして集落の家並みよりも内側なので、埋立てではないだろう。
西岸駅前には、ずいぶんと古びた小牧台(おまきだい)の看板がかかっていた。廃校を残しておくのも、こういう古い看板も、すぐに取り壊したりはずしたりしないでそのままにしているのも、なにやら好もしく思えるのはどうしてだろう。
“中島町営国民宿舎”で“当駅の向かい高台、徒歩15分”ともあるその国民宿舎は、現在も盛業中のようで、よこさ鼻の上からあたりをはらう威容を見せている。
石川県鹿島郡中島町(なかじままち)が存在したのは、2004(平成16)年秋までのことで、南に隣接する田鶴浜町と東に向かいあう能登島町とともに、七尾市と対等合併をした。その時点で町営ではなくなったのだろうが、現在は“休暇村グループの宿”としていちおう“公共の宿”の看板は下ろしていない。
“休暇村”とえば、でんでんむしも愛用?していて、ポイント溜めたうえに2年の時効でパーにしてしまっている休暇村だが、それとはまた別の休暇村グループを名乗っているらしい。
よこさ鼻の下では温泉も湧いたようで、地図にも温泉マークがあるが、この岬は“全館オーシャンビューの温泉自慢の公共の宿”を謳う能登小牧台のためにあるような岬である。
その名は方言かなにかかと思ったが、能登の方言にはそういうのもない。「よこさ」の意味は不明である。
その南に続く小さな漁港は、かき養殖の基地になっている。そのはずれに、“焼かき”という看板を掲げた倉庫のような建物がある。ちょうどお昼時でもあるので、のとのかきをいただくのも悪くないな。
中に入ると、たくさんのコンロやホイルが並べられたテーブルが、いっぱい。だが、自分で焼くというのも面倒だし、かきのナマもレアもだめなので、かき釜飯を頼むと20分くらい待てという。まあそれもよかろうと、ここにもあったシオサイダーをちびりちびりやりながらのんびり。
釜の向うにある、赤いプラはなんだと思います?
サーキット状に溝が回っているこの器物は、どうやら壁に貼ってあった夏場のメニュー流しそうめん!に使うものではないかと、想像しましたけどどうでしょうか。
よこさ鼻の南は、入江が深く切れ込んでいて、その奥に深浦の集落がある。深浦というだけに、四角になった岸壁から東の突端にある湾崎までは500メートル。ぐるりを岸壁で囲まれている深浦も、かき養殖を主な生業としているようだが、西の岸壁の一角には、レジャーボートやヨットが係留されている。
湾崎という名も、あるいはこの深浦の入江を意識した命名なのかもしれぬ。
松ヶ鼻のほうからも、ほぼ正面に湾崎を捉えることはできるが、南に向いているので逆光になってしまうので、黒くしかみえない。
その前には、かき養殖のブイが並んで浮いている。能登のかき養殖も、三陸のようなブイ方式で、広島のようなイカダ方式ではない。
湾崎の東には、またみっつの岬が連続する出っ張りが続く…。
2008年の能登岬めぐりでは、ここを通過するのと鉄道の車窓からの印象をまとめて書いていたので、あわせてご参照ください。
▼国土地理院 「地理院地図」
37度8分39.02秒 136度52分32.29秒 37度8分22.02秒 136度52分52.99秒
北越地方(2015/09/16 訪問)
タグ:石川県
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