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1269 三ッ岩岬・恵比須ヶ崎=輪島市小池町(石川県)海岸がダメなら山があるじゃないか [岬めぐり]

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 西の大沢から東の鵜入(うにゅう)までは、北東方向に4.2キロほどの距離がある。大沢と鵜入は、この付近ではどちらも小さな入江と漁港を構えた集落で、この二つの集落の間の海岸線にはほとんど人の気配はないようだ。「ほとんど」というのは、三ッ岩岬と恵比須ヶ崎の間の小鵜入にだけ人家とちょこんとした堤防が地図上に見えるだけだからである。
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 それ以外は、すべて岩礁と断崖の海岸線が続いている。県道38号線のバス道路は、この間ずっと100メートルくらいの高度を保ちながら、崖の上のほうを曲がりくねりながら通っている。
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 それも、三ッ岩岬・恵比須ヶ崎付近では、300メートルもある山の中腹斜面にかろうじて取り付けられたような道である。海からは高く遠いので、ときたま視界が開けて海が見えることもあるが、海岸のほうはほとんど覗き見ることができない
 したがって、三ッ岩岬・恵比須ヶ崎の二つの岬は、よくわからないうちに通り過ぎてしまった。
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 ただ、後から通過時刻と写真と地図を照らし合わせながら確認していくと、三ッ岩岬というのはこれだな、という見当はつけることができた。
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 三角形に北へ向かって飛び出た岬は30メートルくらいの高さで、どうやらその上は田んぼか畑になっているようだ。なだらかに開けた場所がひとつだけあるが、そこの下が三ッ岩岬のようだ。
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 そこから500メートル離れている恵比須ヶ崎も、途中に一か所だけある橋の下付近にあたるが、道路からは見ることができない。橋桁の下に見える岩礁は、この次ぎに控えるゾウゾウ鼻の端っこのほうであろう。
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 だが、遠目に横から見た三ッ岩岬の写真には、その奥に恵比須ヶ崎らしい岩の出っ張りもわずかに顔を覗かせていた。
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 恵比須ヶ崎の橋の横からは、山に登る別の道がある。その道を行けば、標高200メートルのところが傾斜の緩い山間の台地になっていて、小池町の集落が固まっている。その東側は323.7メートルの茅山が屏風のように控えているはずだ。
 地図で見て想像するだけだが、これをみてもわかるように、海岸が断崖と岩礁で生活の基盤にはなり得ないので、人々は海岸から遠く離れた山に登り、平らな土地を見つけてそこに住み着いたのだ。
 規模は輪島市小池町より多少小さくなるが、同様に山の平らなところに集落ができて町になっているのが、西隣の輪島市下山町である。
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 下山町の西の道路際に、カーブミラーと並んでうっかりすると見過ごしてしまう飾りのない小さな板の看板が立っている。
 そこに書いてある文字は「千畳敷」。
 岬めぐりではおなじみの千畳敷だが、これも当然バスの車窓からは、まったく様子がわからない。おそらくは、この下の海岸には、岩棚が広くなったところがあるのだろうが…。
 おや? 地理院地図でもMapionでも、地図(前項)表記は「十畳敷」なんですけどね?
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度23分37.58秒 136度49分58.88秒 37度23分46.97秒 136度50分16.49秒
kakihanaM.jpg
dendenmushi.gif北越地方(2015/09/12 訪問)

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タグ:石川県
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