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1260 能登半島の岬めぐり=輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・七尾市(石川県)やっと完結へ向かう4回目の始まりです [岬めぐり]

airbus-1.jpg 今、能登半島の能登鉄道穴水駅と能登空港の待合室で、これを書き始めて(出だしの部分)いる。能登空港へ行くバスが出るまでまだ1時間ある。そのバスが予定どおり能登空港へ着いたとしても、それから飛行機の飛び立つまでは、さらに1時間以上ある。
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「のと里山空港」という名がある空港は、半島の中央部にあって、穴水町、輪島市、能登町にまたがる山の中である。発着する便もそう多くないうえに、周辺には空港に隣接して航空学校があるだけでほかに何かあるわけでもないので、バスの便も非常に悪い。
 それで、ほかに選べない路線バスを待って、否応なく早くに着いてしまったわけだ。
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 交通の便の悪さは、地元でも認識しているらしく、乗合タクシーというものもある。着いたときにはそれを利用したのだが、そのためには前日の夕方までに予約しておかなければならない。
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 まあ、それらを考慮しても新幹線よりは速いうえに、料金も安い。だが、やはり金沢を経由しての能登というのが、観光的にはメインであることには変わりないのだろうが、金沢からまた能登まで客を誘引するのは大変なのだろう。いまちょうどシルバーウイークとやらで、北陸新幹線や金沢は人気だろうが、その何割が能登まで行くのだろうか。
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 珠洲市や能登町では、能登空港からやってきた宿泊客に料金から2000円を還元するという施策まで打ち出している。それにも釣られて、今回は行きも帰りも能登空港から。
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 羽田を発った飛行機は、ANAでは数少ないAIRBUSのA320。すぐに富士山を横目後ろにしたかと思うと上越国境を越え、やがて見えてきた海岸線は、この前行き損ねた獅子ヶ鼻のある弥彦山の西麓で、“寺泊岬”もくっきりと。
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 そして、帰りには夕方に能登空港発の便に乗ったが、能登半島の東北端の禄剛崎から珠洲市の辺りが一望できた。佐渡島を横目に右に転回すると、霞ヶ浦の上空から東京湾に、といったコースを飛ぶ。
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 能登の岬めぐりはこれで4回目で、やっと能登半島の岬めぐりは完結することになる。なにしろ、房総半島と並んで日本有数の大きな半島(紀伊半島は別格)と言ってもいいくらいである。そのうえ、とくに東側の海岸線はでこぼこが多くて入り組んでいるし、その内側に島まで抱え込んでいて岬の数もハンパでない。
 北陸にもあまり縁がなく、初めてこの半島の付け根まできたのは、1985(昭和60)年が最初だった。そのときには仕事がらみだったので、岬に行く余裕もなく、1998(平成10)年になって、初めて半島突端の禄剛崎から輪島と一回りした。
 そのときには、もちろん空路もできていなかったし、今は穴水までで打ち切られている能登鉄道も珠洲まで走っていたし、輪島と穴水の間も鉄道が結んでいた。その頃はまだ、日本中の岬を全部めぐるという方針が定まっていなくて、適当に目立つ岬をつまみ食いするつもりだったので、禄剛崎だけしか目的地ではなかった。この記録は「002 禄剛崎」としてあげている。
 2回目の岬めぐりで石川県を訪れたのは、2008(平成20)年の秋で、このときには富山から富山湾の西岸から北上して七尾市に入っている。ここで、富山県と石川県の県境を越えている。その「314 大迫鼻=七尾市大泊町」の項でも書いていたのだが、県境というのはバスで越えるのはなかなか難関であることが多い。
 つい先日も、BSで例の太川陽介リーダーとマイペース蛭子さんとマドンナには「象潟」を“ゾウ…”と読もうとする中山エミリちゃんの3人が、靑森から新潟まで行くというのを放送していた。ちょうど山形から新潟の同じコースの岬めぐりを掲載し終えたところだったので見ていたが、やはり秋田と山形の県境である三崎のところでは、歩くのがイヤだと鳥海山五合目の鉾立を迂回して酒田へ出ていた(でんでんむしは、県境の三崎までと、三崎から吹浦まで、雨の中をひたすら歩いた。)し、山形から新潟への県境越えも、バス路線がなく延々歩くはめになっていた。そんなこともあって、結局このルートのバス路線踏破は規定の時間までに万代橋まで到達することができず、不首尾に終わっていた。
 富山=石川県境は、二つの県の二つのバス路線をつないで、なんとか渡れたが不便なことには変わりがなかった。
 このときの記録は、その314項から「327 大杉崎」までにまとめているが、能登鉄道はもう穴水までとなっていたのでまた引き返している。
 3回目は、2011(平成23)年の秋で、このときは東尋坊から「729 尼御前岬=加賀市美岬町」を経由して能登半島西海岸を門前町まで行っている。そのときの岬のあれこれは、「番外:休暇村越前三国など」から「743 滝崎」の項までの間に収録している。
 そのなかでいちばん北にあったのが、門前町の「730 猿山崎」であった。
 これまでのそういう経緯をふまえて、これに続く岬から始まる今回4回目の能登半島の岬めぐり、計画を考えるのがとても大変でした。あれこれいろいろパズルを解くように、北鉄能登バスの路線図と時刻表を組み合わせて、残っている半島の岬を全部拾いながら走ることにしたのが、さていかがなことになりまするやら…。

▼国土地理院 「地理院地図」
37度16分26.59秒 136度56分0.94秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/11〜16 訪問)

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きた!みた!印(30)  コメント(2)  トラックバック(1) 
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コメント 2

ハマコウ

当地でもバス路線が次第に少なくなり 本数も大変減らされています。
コミュニティバスとなるところもあるのですが
地元の人以外は乗りづらい感じがしてしまいます。

「パズルを解くように」 難しいことへの挑戦なのですね。

by ハマコウ (2015-09-21 05:25) 

dendenmushi

@ハマコウさん、そうなんですよね。この様子では近いうちにほとんどのバス路線は消滅してしまうのではないかと、心配です。
民間のバス会社は採算がとれないと廃止してしまうので、自治体が補助金を出して存続させている例とか、コミュニティバスへの移行を図るところが多くなっていますね。
能登半島は、鉄道がなくなった分をなんとかカバーしようと、バス会社もがんばっているようですが…。
by dendenmushi (2015-09-21 06:48) 

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