1257 松ヶ崎=柏崎市大字青海川(新潟県)柏崎市の岬に地理院地図にはないこの岬を追加してもうあとひとつ… [岬めぐり]
新潟県柏崎市の岬は、2007年の春に一度やってきて、そのときの記録は、以下のような項目にまとめていた。
ところが、聖ヶ鼻と鴎ヶ鼻の間には、まだ岬が残っていた。そこで、今回は日本海の離島のついでに、弥彦山西麓の獅子ヶ鼻とこの日本海沿岸の残っていた岬をまとめて片付けてしまおう。
そう考えて、寺泊から出雲崎・柏崎と、越後線から信越本線に足を伸ばしている。
前回泊まったのは、別名「恋人岬」という名もある鷗ヶ鼻の上にあるホテル・シーポートだった。そのときにも青海川(おうみがわ)駅はいちばん海に近い駅だと紹介していたが、松ヶ崎はその青海川駅の南西に飛び出た岩の岬である。
だが、これは地理院地図では表記がない。それをなぜ今回項目に上げたかというと、笠島駅の待合室に掲げられていた観光案内地図に、ここが松ヶ崎と記してあったからだ。
松ヶ崎の東側は、青海川のホームから見えている。前回は直江津からの上り線でやってきて、この駅で乗り降りしたが、今回は下り列車で通過するだけなので、海からはちょっと内側を走り抜ける。
海岸の間近を線路が通る場合、そこに岬があるとたいていはトンネルになる場合が多い。鷗ヶ鼻も、この松ヶ崎も、次の田塚鼻も、米山の聖ヶ鼻も、みんなそうである。逆にいうと、これが続くところでは線路がかなり海に近いところを通っている。
通り過ぎる列車の窓から松ヶ崎をみると、手前の断崖に白い細い線が縦に流れているのがわかる。この滝には悲恋物語の伝説があると、前回訪問時に知ったのだが、どういう話だったか忘れてしまった。
青海川駅の次が笠島駅で、今回はここで降りる。
笠島駅の裏山から港越しに北東方向を見れば、松ヶ崎とその向こうの鷗ヶ鼻が重なっている。そして、その向こうには椎谷の峠と岬がある。さらにそのずっと遠くには、薄い影になってうっすらと山がある。左手が佐渡で右手が弥彦の山で、どちらも600メートルを超える標高がある。
とすると、この右手の山影の先端部付近が、きっと獅子ヶ鼻と角田岬になるはずである。新潟市では、西蒲区間瀬の獅子ヶ鼻と西蒲区角田浜の角田岬、このふたつだけしか岬はない。
角田岬の項(291 角田岬=新潟市西蒲区角田浜(新潟県)越後の冬も雪も知らずして)では、芭蕉の紀行と新潟との関係や新潟の鉄道のことや、新潟の土地の特徴など、我ながらいろんなことを詰めこんだものだ。このうち、鉄道については「番外:新潟の鉄道路線」を加えたし、新潟の土地については今回のシリーズ最後に改めて触れるつもりでいる。
37度20分41.57秒 138度28分51.19秒
北越地方(2015/07/02 訪問)
タグ:新潟県
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