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1253 獅子ヶ鼻=新潟市西蒲区間瀬(新潟県)長い間なかなか行けず計画も立てにくかった幻の岬は弥彦山の西裏でやはり幻… [岬めぐり]

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 獅子ヶ鼻という岬とは、よほど縁がないらしい。最初には角田岬から岩室を経て花立のほうから行こうとしたが果たせなかった。その後も、新潟への計画を考えるつど、弥彦山の日本海側にあるこの岬へ行くか、あるいは見えるところまで…と検討して、いつも達成できずにいた。
 そのひとつの原因は、JR越後線をはじめ、寺泊から分水周辺の交通事情が、おそろしく悪いことがある。何度も計画しかけては放棄していたが、結局、越後線ではなく新幹線の長岡駅から出るバスで大野積というところまで行き、そこから歩くしかないとわかった。
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 角田岬から南西に延びる弥彦山塊は、北から角田山、峠の切れ目を挟んで多宝山と弥彦山は標高が634と同じで、また峠をはさんで国上山と、いくつかのピークが連なりながら、日本海と越後平野の間に横たわっている。
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 この山塊が迫っている海岸線には、いちおう国道402号線が通っているのだが、ここを通るバス路線は、北は間瀬止まり、南が大野積止まりと、獅子ヶ鼻の前後約7キロはバスからも見放された地域なのだ。
 越後線は、新潟に近いところ以外はまるで僻地過疎地並みの本数しか走らず、しかも寺泊の駅があるところと港と街がある海岸とは、やはり7キロも離れている。
 バス路線というのは、バス会社がそれなりに考えてつくっているのだろうが、この付近の越後交通のバスは、基本的には長岡と寺泊を結ぶという前提である。寺泊からさらに北の大野積まで行く本数は、早朝と夕方と昼間に1本といった程度しかない。
 で、今回はその少ない本数のバスに乗るつもりできたのだが、これがまた大失敗! バスで大野積の終点まで行ったものの、帰りのバスを確認すると、これがない!
 雨がバシャバシャ降るなかで、こんなところに置き去りにされてはとんでもないことになりそうだ。あわてて折り返しで戻ってきたバスの運転手さんに聞くと、その便は休日にしか運行していないのだという。しかたがないので、雨も降ることだし寺泊まで引き返さざるを得なかった。
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 大失敗の原因は、もちろん当方にあって、今回は粟島・飛島とそれぞれ日によって運行ダイヤが変わるので、それに連れてこっちへ影響が出る。いろいろ動かしてプランを検討していたため、どこかで最終的に齟齬が生じてしまった。早い話、今日は休日のつもりで計画を立てていたのに、動かしたおかげで平日になってしまった…ってこと。おそまつでした。それにしても、実に不便なバス路線とダイヤであるが、他人のせいにしてもしかたない。
 予報にたがわず、この日は朝から雨。しかも、かなり勢いよく降っている。そんななかをてくてく歩いていくこたあないよ、ということなのだろうと気を取り直して、バスを寺泊坂井町で降りて、次善の策をとる。
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 ここには広い駐車場や公園のようなものもあるが、道路の片側には海産物を商う店が軒を連ねていて、それをめざして車でやってくる人も多いらしい。
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 幸い、風があまり強くないので、雨の中を海岸に向かう。寺泊の港の北側に突き出た防波堤がつくる砂浜が広がっていて、そこから北を見ると獅子ヶ鼻が飛び出しているのが見えた。
 この岬の所在は新潟市の間瀬だが、弥彦山の尾根から伸びてきた境界線が海に落ちるところが女釜・男釜の出っ張り。そこから南は長岡市になる。
 長い間、あれこれ考えながら、なかなか実現していなかった獅子ヶ鼻。ひょっとすると弥彦山に登れば、そこから見えるのではないかとも考えたりしたが、地図をためつすがめつした結果、それも可能性が低いと判断した。
 そんなこんなの獅子ヶ鼻。やっぱり幻のようにしか見えない岬を眺めていると、なんだか切なくなってきます。

▼国土地理院 「地理院地図」
37度42分52.75秒 138度47分5.17秒
teradomarisisigahanaM.jpg
dendenmushi.gif北越地方(2015/07/01 訪問)

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タグ:新潟県
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