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1231 瀬ノ鼻=岩船郡粟島浦村(新潟県)内浦の港に着いた「あわしま」から「シーバード」に乗り換えて… [岬めぐり]

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 フェリー「あわしま」は、島の東海岸の少し北寄りにある内浦というところに着岸する。港に船が入るとき、左手(南)に見えてくるこんもりと盛り上がった林があるが、そこが瀬ノ鼻である。
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 粟島は、東西4.4キロ、南北6.1キロと縦に細長く、痩せたサツマイモのような形をしている。その周囲の海岸線は23キロほど。平地はほとんどない。
 日本海の離島は、吹き荒れた町村合併の嵐にも無縁で、明治の町村制施行以来、ずっと一島一村のままで今日に到っている。村の名前が「粟島村」ではなく、「粟島浦村」と「浦」がついている理由を探ろうとしてみたが、わからない。
 粟島の住民が住むところは、この内浦と西海岸の南部にある釜谷周辺に限られている。内浦では、港の北隣りに役場があり、岸壁からは一段と高くなった山際に集落が伸びている。
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 4500〜5000年前の縄文中期頃から、この島の住民はいたらしい。どこへ行っても感じる、人間の生活力のたくましさを、この島でも思う。
 粟島の岬めぐりには、コミュニティバスで回るか、島を一周する観光船「シーバード」に乗って海から眺めるか、そのどちらかである。両方できればいいのだが、日帰り計画では一日一往復の「あわしま」でまた岩船に戻らなくてはならない。そうするとバスは使えないので、結局海から眺めながら島を一回りするだけになってしまう。
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 どこでもそうなのだが、フェリーにはお仕事のおじさんやおにいさんたちが必ず乗っている。作業着やつなぎ姿の人たちは、車といっしょに乗ってきた人もいるのだろう。そう思ったが、これは後で間違いだったとわかる。「あわしま」は後ろから車を入れて、また後ろから出すようになっている。
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 フェリーの着いた岸壁からはずっと南に離れた、漁協の建物の前から出るという「シーバード」では、長靴を履いた高校出たばっかりのような若い女性が留守番をしていた。その観光船も、午前中の便は波が高くて欠航したという。午後の便が出るかどうかは、船長の判断で出発前にならないとわからないから、待合室で待てという。やがて、船長がやってきて、出航できることになった。
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 小さな船だが、これも乗客がひとりだけだと1200円で、「燃料代は出るのかしらン」と余計な心配までしてしまうのでつらいな、と思っていると、年配の男女3人連れがやってきたので、ほっとする。
 船長が運転し、若い女性も留守番だけでなく乗組員である。船は南回りに回るので、港の堤防を回り込むと、一路南に向かう。
 そのすぐ先に、フェリーからも見えていた瀬ノ鼻がある。
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 とくに大きく出っ張ったという岬ではないので、国土地理院の地理院地図からは名前が消えたのかどうか?
 だが、粟島浦村の観光案内の島内マップでは、港の南、学校の海側にその名前が記されている。
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 テトラポッドに覆われた丸く緩くふくらんだ道路の内側には、針葉樹らしい林が目立っている。どうやら、この林は松林のように見えるのだが、色からするとカラマツか?
 その南が、マップによると野馬公園となっている。
 実は、この島には昭和7年に絶滅が確認されるまで、野生馬が棲んでいたのだという。野馬公園を放牧場として、再び野生馬を復活させようという試みが続いているようだ。
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 内浦の後ろにある山の上には、アンテナのようなものが数本立っているが、島の最高峰はここではなく、少し南の小柴山(標高265.6メートル)である。

▼国土地理院 「地理院地図」
38度27分44.04秒 139度15分14.69秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/06/29 訪問)

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タグ:新潟県
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