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1208 奥武岬=中頭郡北中城村渡口(沖縄県)泡瀬干潟のなかに飛び出した低い丘の岬もかつては島だった [岬めぐり]

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 ちょっと斜めに北北東から南南西にかけて100キロ強にわたって細長く伸びている沖縄本島は、その東側の海岸にふたつほど大きくくびれた湾を抱えているのが目立つ。北にあるのが金武湾で、その南に続くのが中城湾である。
 沖縄本島の岬めぐりも、東海岸では南城市知念の「259 知名崎=南城市(沖縄県)囲まれた岬・取り残された島」まではいちおう終わっているので、今度は中城湾岸を北上しながら岬を拾っていこう。
 これも実際の行動順ではないが、行ったり来たりの行動順にすると、どこにあるのかこんがらがってわからなくなるので、地図上の並びにしたがっていくほうがよかろう。
 知名崎のある南城市から北へは、与那原町・西原町・中城村とふたつの町とひとつの村があるが、そこには岬はないので、次は北中城(きたなかぐすく)村の奥武岬である。
 岬といっても、低い丸い出っ張りで、その一帯は西側の平らなところが住宅地になっていて、そこには「美崎」という地域名がある。で、その向こうにみえる小高い丘が沖縄県の総合運動公園になっている。公園の北半分は沖縄市に属している。公園の北側一帯は泡瀬という地名で、ここの泡瀬干潟は有名らしい。
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 北中城村の海岸から、奥武岬を眺めているが、このときもちょうど引き潮で、見渡す限り干潟が広がっていた。
 奥武岬は、何と読むか。沖縄の読み方は一筋縄ではいかない。奥武は「オウ」と読む説と、「オクン」と読ませようという説がある。つまり「おうみさき」と「おくんみさき」とふたつの呼び方があるらしいのだ。「武」は発音しないか、ちょっと軽く鼻にかけて詰まる感じであろう。
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 同じことが次ぎに取りあげる「金武岬」にもあって、こちらも「きんみさき」である。
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 運動公園になっている丘は、かつては島だったようだ。泡瀬の干潟が徐々に埋め立てられて、中城湾岸が広がっていったであろうことは、容易に推察できる。
 現に地図では、奥武岬の東に干拓の触手が伸びて、浅瀬を取り囲んでこれから埋立てに入ろうか、というような表記もあるのだが、北中城村渡口の海岸からはほとんど高度がないので、よくわからない。
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 北中城村へのアクセスは、那覇空港から、あるいは北部の名護からだと111系統の路線バスが運行している。この路線は、沖縄自動車道を走るので、喜舎場(きしゃば)ICで降りれば、降りた高速道路の東側に村役場がある。政権やその支持者には気に入らないだろうが、役場の入口には「平和憲法を守る」「非核宣言の村」という頼もしい標識がある。こういう自治体としてのアピールも、近年本土ではだんだん見られなくなっているような気がするが、沖縄では健在である。
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 ここからバスで渡口の海岸を往復するつもりだったのだが、今回の沖縄北部の岬めぐりは、事情があって計画を大幅に変更した。そのためあまり時間がないので、とにかく早く往復できるようにと、ちょうど役場前にやってきたタクシーに乗った。
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 前にも何度か経験していることだが、タクシーも結構思い通りにならないものだ。「この道をまっすぐ行って海岸まで」といったのだが、どんどん北へ回ってしまう。
 道なりでそうなるのだが、北へ寄りすぎると奥武岬はだんだん見えにくくなってしまうのだが。この辺の意思疎通がうまくいかない。また、戻ってもらったが、どうも戻り方が充分ではなかったらしい。

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▼国土地理院 「地理院地図」
26度18分12.44秒 127度49分37.12秒
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dendenmushi.gif沖縄地方(2015/04/04 訪問)

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タグ:沖縄県
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