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1987☆『思い出の索引』★でんでんむし@アーカイブス☆わたしたちが生きてきた時代とは… [年表]

われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのだろうか…? 

1987mark.jpg昭和62年 丁卯(ひのとう)
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◯中国共産党総書記胡耀邦が自由化の行きすぎと辞任。趙紫陽が後任に。
◯米が日本の半導体協定に違反とパソコンなどに100%関税実施を発表。
◯英総選挙で保守党が大勝。サッチャー首相三選。
◯ホーネッカー東独議長が初めて西独を訪問。
◯16年ぶりの韓国大統領選挙で、盧泰愚民政党総裁が当選。
◯南ア航空のジャンボ機がモーリシャス沖で墜落。日本人乗客47人。
◯大韓航空機がビルマ上空付近で行方不明。韓国は後に北によるテロと断定。
◯米ソ首脳がINF中距離核戦力全廃条約に調印。

◉政府与党の売上税案に対し、野党が売上税などの税制改革案に反対で一致。
◉中曽根首相の施政方針演説に売上税導入の説明がないと野党が補充説明を要求。
◉売上税反対の国民集会など各地で開かれる。
◉岩手県の参院補選で反売上税の社会党候補が自民党候補を大差で破る。
◉国鉄が114年の歴史に幕。分割民営化でJR6社が発足。
◉国土庁の地価公示で東京の地価が前年比76%の上昇。
◉統一地方選挙、道府県議・市町村議で自民敗北退潮。
◉衆院議長斡旋で「売上税は与野党合意なければ廃案」として予算案通過。
◉自民党と4野党の国会対策委員長会談で売上税の廃案を確認。
◉民間活力によりリゾート開発を進める総合保養地域整備法が公布。
◉自民党竹下派が経世会を結成。
◉天皇が腸通過障害で手術。初の沖縄訪問が中止に。
◉東京株式市場が前日のニューヨーク市場の大暴落を受け、14.9%の下落率で過去最大の下げ。
◉中曽根首相が自民党総裁に竹下登を指名。竹下内閣発足。副総理・蔵相に宮沢喜一。

・この年に亡くなった人にはこんな人も…。藤田省三。梶原一騎。渡辺晋。小山敬三。貝塚茂樹。亀井文夫。北村西望。佐野美津男。鶴田浩二。羽仁説子。臼井吉見。トニー谷。石原裕次郎。有島一郎。澁澤龍彦。岸信介。石森延男。栗島すみ子。深沢七郎。稲山嘉寛。野呂信次郎。南部圭之助。川口浩。石川淳。椋鳩十。アリステア・マクリーン。アンディー・ウォーホル。ダニー・ケイ。リタ・ヘイワース。アンドレス・セゴビア。フレッド・アステア。ポーラ・ネグリ。ジョン・ヒューストン。リー・マーヴィン。マーヴィン・ルロイ。リノ・ヴァンチュラ。ヤッシャ・ハイフェッツ。

◎最後の捕鯨船団が捕獲終了。35年にわたる南氷洋での日本の捕鯨に幕が下りる。
◎熊本地裁の水俣病訴訟、国や県の責任を認める原告勝訴の判決。
◎西宮市の朝日新聞阪神支局が覆面男に襲撃を受け、記者が死亡。名古屋本社社員寮も襲撃。
◎再審請求をしていた帝銀事件の平沢死刑囚が95歳で獄死。
◎首都圏のJR電車の名称を、著名人などによる会で「E電」と決定したと発表。しかし、その後まったく定着せず、立ち消えに。
◎首都圏各交通機関の駅で終日禁煙。
◎歌手のアグネス・チャンが出産後子連れで職場復帰。(アグネス論争)
◎日本医師会の生命倫理懇談会が脳死を個体死として認める決定。
◎逗子市の富野市長が知事斡旋に反対と辞任。選挙で再選され改めて全面返還を要求。
◎全日本民間労働組合連合会(連合)が発足。組合員555万。
◎日本のAIDS感染者が1000人に。
◎大和運輸がクール宅急便を始める。
◎首都高川口線と中央環状線が開通し東北縦貫道と接続。これにより、靑森=熊本八代間2002キロの日本縦断高速道路網が完成。
◎沖縄県那覇市で海邦国体が開催。これで42回を数える国体は開催県が一巡したことになる。
◎200海里の経済水域を守るため、沖ノ鳥島に緊急保全工事を決定。

◎広島カープの衣笠祥雄が2131試合連続出場。ゲーリックの記録を破る世界新記録。
◎日本テレビ、新春の箱根駅伝のテレビ中継開始。
◎「週刊平凡」「月刊平凡」が廃刊。
◎安田火災海上がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札。
◎後楽園球場が50年の歴史に幕を下ろし閉場。
◎新国劇は70年で解散へ。
◎マドンナ、M・ジャクソン来日。
◎東京神田の三省堂書店が本の宅配便を開始。
◎昭和31年に「太陽の季節」でデビューした、“戦後のスター”石原裕次郎が肝臓がんで死去。

■流 行:超伝導ブーム。
■テレビ:朝まで生テレビ!・関口宏のサンデーモーニング。
■邦 画:伊丹十三/マルサの女・神山征二郎/ハチ公物語。
■洋 画:ブライアン=デ=パルマ/アンタッチャブル・     オリバー=ストーン/プラトーン・ロブ=ライナー/スタンド=バイ=ミー。
■ 歌 :近藤真彦/愚か者・長渕剛/ろくなもんじゃねえ・瀬川瑛子/命くれない・吉幾三/雪國・光GENJI/STAR LIGHT/ガラスの十代・長山洋子/ヴィーナス・菊池桃子/アイドルを探せ・坂本冬美/あばれ太鼓・大月みやこ/女の駅・石川さゆり/夫婦善哉・THE BLUE HEARTS/リンダリンダ・島倉千代子/人生いろいろ。
■ 本 :俵万智/サラダ記念日・村上春樹/ノルウェイの森・安部譲二/塀の中の懲りない面々・石ノ森章太郎/マンガ日本経済入門・宮本輝/優駿。
■ことば:マルサ・アスベスト・懲りない・かくありたい。

❖年表の元ネタ主な参考資料河出書房新社『昭和・平成 家庭史年表』下川耿央・家庭総合研究会編。小学館『昭和・平成 現代史年表』神田文人編など。

dendenmushi.gif(2015/03/30 でんでんむし蛇足の記)
 Macintoshのすぐれた特徴のひとつに、WYSIWYGということがある。でんでんむしがMacintoshに最初に惹かれたのは、革新的なユーザー・インターフェイスと、しろうとでも感覚的にいじってみることが容易にできるという点であったが、より実際的にはすでにアメリカではニューズレターの編集などで喧伝され実用化されていた、“編集機”としての可能性で、それを実現するのがWYSIWYGだった。
 ディスプレイに現れるものと、処理されてアウトプットされる内容が一致するという表現技術をさして、 What You See Is What You Get(見たままをそのままに)の頭文字からつくられた用語だといわれたが、これができれば編集の作業はほとんどMacintoshの画面上でできることになる。
 まだ、日本語も使えないうちからこれに飛びついたのも、日本語化などはいずれときが来れば自然になるものだという確信があったからだった。
 そして、ついに日本語が使えるようになった。
 アルダス社のPageMakerというソフトが、アメリカでは使われていたが、これも日本語化されたその当初は、なんと縦組みができなかった。このソフトは、その後、何でも取り込んでしまうアドビ社に買われてしまい、現在ではInDesignがページレイアウトソフトの代表格のようになっている。
 しかし、このページレイアウトソフトの日本語処理で、日本におけるいわゆるDTPの基礎を支えてきたのは、クォーク社のQuarkXPress で、アドビ社ではIllustrator やPhotoshop といったソフトがそれを手助けしていた。
 どうも、話が少し飛躍してしまったようだ。日本のDTPが実際に出版社の現場で始まるのは、もう少し後のことになる。
 この頃は、Macintoshの情報は雑誌などにはあふれていたが、単行本ではまだ少なく、誠文堂新光社から出た本が目だつくらいだった。価格も高いMacintoshの敷居は一般にはまだ高く、喜んで騒いでいたのは一部のコアなファンだけだったのだ。
 だが、Macintoshエバンジェリストの端くれだと思っている編集者としては、その本を出さないわけにはいかない。そう考えてこの年その作業を進めたMac入門書は、発売は1988年の1月になったが、新宿紀伊國屋など一部の書店では瞬間風速でかなりの数値を記録し、増刷にもなった。だが、その本はまだMacでつくったというわけではなかった。
 日本語で使えるコンピュータの動きは当然あって、アメリカ産のOSをローカライズするのではなく、日本独自のOSをつくろうという人も現れた。東大の坂村先生は東大の先生というイメージとは違って気さくな人で、この人とはSFファン同士ということでも話が楽しかった。TRONの本も岩波書店の本を先に出さないといけないのでその次ぎでよければ、ということで書いてもらって出版したのもこの年だった。これも岩波の本よりはよく売れたはずである。
 でんでんむしはその後も長い間Appleファンであったが、なにもAppleでなくても、日本のメーカーがそれを超えるようなものを出してくれれば、喜んで乗り換えますよ、と言ってきた。TRONで日本人による日本人のためのコンピュータをという夢は、いっそうふくらんでいた。
 しかし、結局は日米経済貿易交渉の過程で、見事にアメリカにしてやられた日本は、いまだに日の丸コンピュータの実現をみず、この分野でもアメリカの軍門にくだったままで残念無念なことこの上ない。
 でんでんむしの興味と関心で、コンピュータ分野もやってはいたが、いわば余技でそれが専門ではない。専門の分野では、かねてから課題になっていた大型間接税創設の話が、売上税という形で明確になってきた。そこで担当編集者をつけてその本を出すべく準備を進めていた。
 ところが、これが廃案になってしまった。けれども、でんでんむしの読みではこれは必ずすぐ後で出し直してくるだろうと思ったので、引き続き準備を進め、次の法案が固まるのを追うことにした。 
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タグ:年表
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desidesi

昔のDTP入門書は、編集のプロが書いていたので、
ズブの初心者にも読みやすく分かりやすかったのですが、
最近のその手の書籍(web関連もだけど)は、
(どういう人が書いているのか存じませんが)、
なにかひとつ筋が通っていなくて分かりにくく感じます。
世間では理系が流行っているようですが、
やはり文系の能力も、磨いて欲しいと感じます〜♪ (๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-03-31 10:16) 

dendenmushi

@マニュアルねえ。長い間ずいぶん泣かされましたね。よくなるまもなく、今度はマニュアルが冊子ではつかないようになってしまいましたしね。
初期の頃は、まったくユーザーのため、という意識がまったくない状態で、技術屋さんが書いた技術仕様書のそのまんまのようなものも、通信関係では多かったですから。
by dendenmushi (2015-04-02 06:47) 

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