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1202 恵比須鼻=気仙沼市大初平(宮城県)気仙沼大島を東の唐桑半島の海岸から眺めてみるが… [岬めぐり]

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 神止の大明神崎の対岸にあるのは、気仙沼大島である。234メートルの亀山が最高峰で、南北に縦長いこの島にも、とくに東海岸にいくつものでこぼこがある。北から、野々崎・恵比須鼻・山王鼻・松崎そして南端の龍舞崎といった岬がある。
 前に行った気仙沼大島の岬めぐりでは、休暇村気仙沼大島に2泊していたのだが、これがまた「996 龍舞崎」「997 山王鼻や松崎など」に書いたような事情で、要領を得ないままに終わっていた。
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 そういうわけでそのときには、まったく見えなかった恵比須鼻をフォローしておかなければならないが、ここも正面からなので、岬らしく見えないところがちょっとつらい。が、まあ我慢してね。
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 大明神崎の岩島の左手に、ぽっこり膨らんでいる小山の左下あたりが、恵比須鼻になるはずだ。
 その左手奥が、地図に言う十八鳴(くぐなり)浜なのだろうが、低い位置から正面に見ているので、さっぱりわからない。
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 山王鼻や松崎と、その南に続いているはずの岬も、ここからではよくわからない。おまけに逆光だし、しょうがないよね。
 前項でふれた気仙沼市舞根の防潮堤のことは、前に気仙沼大島を訪問したときにも「998 野々崎」の項で書いていた。それが2013年9月のことであった。その後、この問題は結構全国的に広がりをみせた。首相夫人がブログか何かでそのことについて発言したこともあったりして、一時期話題になったが、直接関係ない地域に住んでいれば、すぐに忘れられてしまう。
 最近の朝日新聞などをみると、一生懸命変えようとしてしているようだが、マスメディアの報道は一か所に腰を据えて、その問題を掘り下げていこうという姿勢が基本的に欠けている。一時期は騒ぐが、すぐに知らん顔になってしまう。地域に住む人以外の人間には、どうなっているのかわからなくなる。
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 前項で紹介したサイトも2013年暮れで更新がストップしていたので、なにかその後の動きがわかるものはないか、とまた改めて探してみたら、2014年春には、それまでかたくなだった県が少し住民に歩み寄り、県議会で知事が9.9メートルの高さを7.5メートルまで下げると、初めて高さの変更に踏み出したという情報があった。
 防潮堤計画自体も、何度も修正したりしていたようだが、住民がいう5メートルよりはまだだいぶ高いままだ。それにしても、ここまで県ががんばる理由は、いったいなんなんだろう。
 素人考えでは、どうにもよくわからないのは防潮堤の効用である。ちょっとした嵐や高潮高波に備えるというのは、よくわかる。一定の効果はあるだろう。
 しかし、大地震によって引き起こされる大津波の被害を防止することが、実際問題としてできるのだろうか。津波はどこからでも入ってくるのではないか。そういう素人の素朴な疑問にきちんと答えられないと…。
 だから、入江全体をすきまなく10メートルのコンクリートの壁を張り巡らせて囲ってしまうというのが、ここの県の計画なのだろうか。
 どういうソースなのか、PDFだけが流れているのでよくわからないが、「復興レポート②(防潮堤) - 今川 悟 未来に遺す防潮堤とは」という情報があった。2014年8月改定というこのPDFは、なかなか興味深い内容である。
 それによると、気仙沼大島の田中浜や小田の浜でも、県は11.8メートルの防潮堤計画をもっていたという。田中浜は恵比須鼻と休暇村の南、小田の浜は山王鼻の南にある。結局、市も原形復旧を支持して大勢は決まりかけているようだが、それでも県は「県道をたまたま走行していた車が津波被害に逢う可能性もある」と粘ったというから、申し訳ないが読みながら笑ってしまった。役人の頭の構造は、納税者にははかりがたい。
 なんか、この世の中のものごとは、正体のよくわからない大きな力によって引きずられていくようだ。
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 その田中浜や小田の浜を、神止から眺めているのだが、これもやっぱりはっきりしないね。

▼国土地理院 「地理院地図」
38.874451, 141.633871

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dendenmushi.gif東北地方(2014/11/07 訪問)

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タグ:宮城県
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