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1978☆『思い出の索引』★でんでんむし@アーカイブス☆わたしたちが生きてきた時代とは… [年表]

われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのだろうか…? 

1978mark.jpg昭和53年 戊午(つちのえうま)
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◯伊、モロ首相誘拐、後遺体で発見。
◯西独のボンで先進国会議。
◯米キャンプデービッドにエジプト・イスラエル首脳を招いて会談。
◯米中国交正常化を発表。
◯ソ連の有人宇宙船、ソユーズ26号が宇宙ステーションと初の宇宙三連結。

◯ベトナム・カンボジアの国境紛争。
◯イランで反政府デモ。(イスラム革命の始まり)
◯アフガニスタンで軍事クーデター。
◯ベトナム、カンボジアに侵攻。
◯イランの首都テヘランで王制打倒デモ、戒厳令布告。

◉社会民主連合結成、代表田英夫。
◉長洲一二らの発起で、中道革新勢力結集を目指す超党派政策集団「21世紀クラブ」発足。
◉栗栖倒幕議長の超法規的発言で更迭。
◉福田首相が有事立法研究の促進を指示。
◉日中平和友好条約調印。
◉中国副首相鄧小平が来日。天皇と田中元首相(井戸を掘った人を忘れない)を訪問。
◉円高で1ドル=175円50銭を記録。
◉自民党総裁予備選挙で大平幹事長が1位。
◉第1次大平内閣。
◉総理府が建国記念奉祝運営委員会主催の式典を後援。

・この年に亡くなった人にはこんな人も…。濱田庄司。花森安治。岡潔。長谷川才次。山手樹一郎。五島美代子。東郷青児。岡鹿之助。安田靫彦。片山哲。柴田錬三郎。水原弘。古賀政男。石田禮助。山岡荘八。大松博文。渡辺紳一郎。田宮二郎。クルト・ゲーデル。ダミア。アラム・ハチャトゥリアン。郭沫若。ウィリアム・ユージン・スミス。ジョルジョ・デ・キリコ。

◎成田空港第二期工事、反対派の鉄塔要塞を強制撤去。機動隊と衝突41人逮捕。
◎嫌煙権確立をめざす人びとの会結成。
◎成田空港管理棟に過激派が乱入し機器類を破壊。開港予定日が延期。
◎機動隊1万人で厳戒のなかで成田空港開港式。
◎ネズミ講防止法。警視庁はサラ金の実態調査。
◎サラ金地獄が社会問題に。大蔵省が銀行生保にたいし、サラ金への融資を自粛するように要望。
◎東京原宿に「ブティック竹の子」開店。(竹の子族)
◎永大産業が倒産。負債総額1800億円。
◎ヴァンジャケットが倒産。負債500億円はアパレル業界最大。
◎伊豆大島近海地震M7。宮城沖地震M7.4。
◎中央大学が理工学部を除き、駿河台から八王子へ移転。(大学の郊外移転)
◎東京池袋に60Fの超高層ビル、サンシャイン60が完成。240メートル。
◎福井県敦賀で初の発電用原子炉ふげんが臨界。世界で8番目の送電開始。
◎沖縄県で「車は左・人は右」の交通ルール適用開始。

◎喫茶店などにテーブル型のインベーダーゲーム機が置かれ大人気に。
◎古賀政男に国民栄誉賞。
◎キャンディース、後楽園球場でさよなら公演。
◎東京で国内初となる女子のフルマラソン大会開催。
◎隅田川で早慶レガッタと両国の花火大会が17年ぶりに復活。
◎ドラフト会議で阪神が江川を指名するも、前日に読売と契約していたことが判明。(空白の一日で混乱)
◎西武ライオンズの誕生。(クラウンライターズを買収)
◎横浜スタジアム完成。
◎少年マンガ週刊誌主要五誌の発行部数が1000万部を超える。
◎筑摩書房、会社更生法の適用を申請。負債は53億だが出版業界では過去最大。
◎東京駅八重洲南口前に八重洲ブックセンター開店。売り場面積最大。

■流 行:女性のブーツ・タンクトップ・ディスコブーム・郊外レストラン・インベーダーゲーム。
■テレビ:おていちゃん・24時間テレビ・ザ=ベストテン。
■邦 画:曾根崎心中/増村保造・野村芳太郎/事件。
■洋 画:スティーヴン=スピルバーグ/未知との遭遇・ジョージ=ルーカス/スター=ウォーズ・ジョン=バダム/サタデーナイトフィーバー。
■ 歌 :ピンク・レディー/サウスポー・甲斐バンド/HERO・堀内孝雄君/のひとみは10000ボルト・中島みゆき/わかれうた・キャンディーズ/微笑がえし・サザンオールスターズ/勝手にシンドバッド・矢沢永吉/時間よ止まれ・山口百恵/プレイバックPart2・いい日旅立ち・渡辺真知子/かもめが翔んだ日・庄野真代/飛んでイスタンブール・松山千春/季節の中で・平尾昌晃&畑中葉子/カナダからの手紙・郷ひろみ&樹木希林林/檎殺人事件・八神純子/みずいろの雨・円広志/夢想花・北島三郎/与作。
■ 本 :有吉佐和子/和宮様御留・中沢けい/海を感じる時・森村誠一/野生の証明・ガルブレイス/不確実性の時代。
■ことば:あーうー・なんちゃって・窓際族・嫌煙権・家庭内暴力・口裂け女・サラ金。
 
❖年表の元ネタ主な参考資料河出書房新社『昭和・平成 家庭史年表』下川耿央・家庭総合研究会編。小学館『昭和・平成 現代史年表』神田文人編など。

dendenmushi.gif(2015/02/22 でんでんむし蛇足の記1978)
 街にはピンク・レディーの「UFO」が流れ、インベーダーゲームが人気となってあっという間に全国に広まったこの年には、スピルバーグの「未知との遭遇」やルーカスの「スター・ウォーズ」が日本でも公開され、多くの観客を動員した。
 まさに昔からのSFファンとしては、「ついにここまできたか!」という感慨がひとしおであったが、「スター・ウォーズ」については、格別の思い出もある。この情報も早くから伝わっていて、たまたまこの年の始めにアメリカの出版事情視察旅行に会社から派遣されて行ったので、その訪米中にどこかで早く観たいと思っていた。
 ところが、日本生産性本部が主催したこのアメリカ視察旅行は、東海岸と西海岸でそれぞれ出版社訪問などの予定がぎっしりと詰まっていて、どうにか自由な時間が取れたのは、帰途に寄ったハワイのホノルルだった。そこでやっと観ることができたのだが、帰ってきて「アメリカでもう観てきたぞ」と自慢できたのは、ほんの数か月の短い間だけのことでしかなかった。
 スペース・オペラというのは、それまで日本人にはあまりなじがないジャンルだっただろうが、アメリカでは昔から人気のあるもので、ペーパーバックなどがたくさん出ていた。その一部は東京創元社が文庫で出していたので、バロースの火星シリーズや金星シリーズなども手当たり次第読んでいたものだ。
 アメリカで訪れた出版社も、社内の応接室でのレクチャーだけでなく、編集の現場なども見せてくれたところもあり、それぞれ印象が深かった。なかでも、お土産に分厚い大判の全米ロードマップをくれたニューヨークのランド・マクナリー社は、ここが出していた地図帳や地球儀などは、平凡社などを通じてもっていたので、なにかしら親近感があった。
 なんとなく、アメリカはハウツウの先進国であるような、そういう勝手な先入観があったのだが、この視察では、訪問出版社にそういうところがなかったためか、また書店を歩いても当初期待していたような「HOW TO」の極意に迫るというようなことは、できなかった。やっぱり、それは自分で考えて実践するしかない。
 一般にもそうだが、日本の出版界でも「ハウツウもの」は、数段低く見られていた。へそまがりは、そういうところにもおおいに反発していたのである。
 「ハウツウもの」上等じゃあねえか! そういう啖呵のひとつもきりたいところで、そんな気持ちで次々と企画を考えていた。
 ビジネスマンの幅広い教養や知識を身につける本や、その導入まで入口までをガイドする入門書というジャンルは、当初はまだほとんど類書がなかったので、常に新たな挑戦であった。
 その点では、この年に出した数学のごくやさしい、むずかしいと敬遠されている数学のおもしろさを伝える、という狙いの本は一歩これまでの範疇を超えるものだったが、これがまた広い読者の支持を得ることができた。
 でんでんむしは、数学は苦手である。同じように、苦手だからなんとか知りたいという人も多いのではないか、という発想から生まれた。現在では、この手の本もたくさん出ているが、当時はほとんどなかった。
 アメリカ旅行とは直接関係はなかったが、全米のヒット・チャートを紹介するテレビの番組が始まっていて、これを見るのも楽しみにしていた。その番組をせっせとベータに録画していたのだが、それも今では再生して見ることができなくなって、数年前に処分してしまった。
 あ、念のために言っておきますけど、でんでんむしは数学だけでなく英語もだめなので、別に歌の意味がわかって聞いているわけではない。わからなくても聞ける、見ておもしろい。これは、すばらしいことだ。
 ビデオ・クリップというのは、映像がなかなかそれぞれ凝っていて、後には有名な映画監督などが手がけたりするようにもなるのだが、そのハシリの頃から録画していた。でも、ベータが見られなくなっても、今ではABBAもシーナ・イーストンも、カルチャー・クラブもデュラン・デュランもホール&オーツも…。それが全部 You Tube で見られる。それも、なんだかなあ。それにしてもベータって、いったいなんだったんでしょうね。
 一冊の本で生まれる一人の著者とのふれあいは、たいていの場合はお互いビジネスだからそれだけで終わってしまう。それでいいのであって、それ以上のことを望むこともないが、たまにはそれ以上に関わり方が広がっていくこともある。
 S氏ともSFなどの話から盛り上がって、彼が余技としてやっていたマイナーな書評誌への寄稿を依頼されたのも、この頃だった。SFの書き手はたくさんいるので、できるだけそれ以外の分野の本を取りあげて書いてほしい、とのことで、しばらく毎号勝手な雑文を書かせてもらっていたのも、楽しい思い出となった。
 「大阪の出版社から石井ひさいちという新進の漫画家と組んで本を出す」という話を聞いたときには、自分がやっている出版とは畑違いということであまりピンとこなかったので、あとから同じ編集者としてその不明を恥じることになる。だが、驚いたのはそれからS氏はどんどん本を書いて著者として大成し、マイナーだったその書評誌も、結構メジャーになっていったことだった。
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タグ:年表
きた!みた!印(42)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

desidesi

中学生の頃、「未知との遭遇」「スター・ウォーズ」なぜか友人と公開初日に銀座まで観に行ったような記憶が・・・。
どっちも感動したなあ。
by desidesi (2015-02-23 12:30) 

dendenmushi

@ほんとうに、このスティーヴン=スピルバーグとジョージ=ルーカスのふたりが、同時代に活躍してきたというのは、ちょっとすごいことでしょうね。

by dendenmushi (2015-02-24 09:15) 

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