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1195 矢館崎・田の浜崎・恵比須崎=陸前高田市広田町(岩手県)広田半島の東側にちょっとだけ取り付いてはみたが… [岬めぐり]

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 小友駅は広い水田が細長く続いている平地の中央南寄りにある。蛇ヶ崎の西の入江から、北西に向かって伸びる低地には、ところどころ溜池のような水面が地図には描かれている。広田半島という出っ張りは、小友駅から南端の広田崎まで南北6.3キロもある大きなもので、幅も広いところでは3.6キロもある。
 この大きな島のような出っ張りが、箱根山の南のBRTが走っている帯のようになった低地帯で、本州本土とどうにかくっついている。そういった地形になっている。
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 津波は、当然のようにこの低地にもなだれ込んできたのであろう。地図を眺めながら、あたりを、見回しながらの感想だが、低地の東側つまり蛇ヶ崎のほうは南北から丘が迫っていて谷地前の付近で狭くなっている。
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 ここには多少波が来たとしても、その勢いはそがれるかも知れない。
 だが、西の方は広く開けているので、広田湾に入ってきて米ヶ崎を直撃し、その勢いで東の開いたところに流れ込んできた…。三日市と塩谷の間付近の地形図をみると、そんな想像ができる。
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 駅の前には建物の土台のような石垣のようなものが崩れかけたまま残っていたりするが、周辺はBRTの駅(停留所)をつくるときに整備されている。
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 地理院地図ではBRTの道は頼りなげな線で示されているが、それも小友の手前で切れており、駅までは表示がない。小友駅から北西にはしばらく直線の道路があるが、それが途中から田圃の中の一般道を北へ逸れて行き、柳沢のほうを大きく迂回している。
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 やはり、広田半島西の付け根からは、津波の傷跡が大きく残っているのだろう。
 小友から広田半島へ入る道を南に辿ったのだが、これが恐ろしく歩きにくい道である。歩道がない。道が狭いのにやたら車が通る。そんな道ばたにこんな看板がいくつか立っていた。
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 道からは海が遠く、大野湾に小さくささやかに飛び出している矢館崎と田の浜崎もなかなかうまく見えない。
 蛇ヶ崎の西側が見えたとき、防波堤のある入江を隔てて手前にこんもりと杉の林が盛り上がっているところが、どうやら矢館崎らしい。
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 そこから西に500メートルとは離れていないところで、幅の細い痩せた岩尾根が飛び出していて、その上に低い松の木などが生えているのが、田の浜崎になる。
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 この両者の間が50メートルの高さの山塊になっているので、その間の展望がまったく利かない。この付近には、長洞、長根洞、小長洞といった字地名が続いているので、海岸に洞窟でもあったのか、それとも小さな入江がいくつも連続していたことからそういう呼び方が残ったのか。
 田の浜崎の横っ腹には、地図にあるとおり、消波ブロックがくっついているのが確認できた。
 この向こうにある海が大野湾で、対岸にある丸く飛び出ている岬が釜ヶ崎ということになる。
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▼国土地理院 「地理院地図」
38度58分43.30秒 141度42分29.46秒 38度58分38.02秒 141度42分12.62秒 38度58分20.78秒 141度41分53.62秒
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dendenmushi.gif東北地方(2014/11/06 訪問)

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タグ:岩手県
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