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1186 脚崎=大船渡市三陸町綾里(岩手県)これもまた厳密には違うのだがかんべんしてもらって足を西へ伸ばす [岬めぐり]

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 越喜来湾の南の湾口にあるのが、処刑された蝦夷の足が流れ着いたとの伝説がある脚崎(すねざき)。確かに、越喜来のほうから眺める湾口には出っ張りがあるのだが、厳密に言うとここから見えているのは脚崎の北に大きく張り出している無名の岬である。
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 越喜来湾の南の半島は、そのすべてが「三陸町綾里(りょうり)」となっている。その南の綾里湾とそのさらに南の出っ張りの先っちょにあたる綾里崎と半島まで、綾里の領域は広い。
 1889(明治22)年に単独で村制を施行していた綾里村は、1956(昭和31)年に越喜来村・吉浜村と合併して、三陸村となり1967(昭和42)年の気仙郡三陸町を経て、2001(平成13)年に大船渡市に編入されている。
 「綾里」と同じ字で読み方の違う綾里(あやさと)が岐阜県にあるが、こちらは「りょうり」。
 越喜来と綾里の境界は、半島の真ん中ではなく、付け根のよりさらに北側、鬼沢にあるので、越喜来から見えている南の半島が全部、綾里になっている。綾里の領域は、吉浜や越喜来に比してもきわめて広いのだが、結局今回のコースでは綾里には足を踏み入れることがなかった。
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 三陸鉄道南リアス線は越喜来の三陸駅で降りたわけだが、この先には南嶺→恋し浜→綾里→陸前赤崎→盛と駅があり、線路は大股山と綾里富士を巻くようにして、綾里の二つの半島の付け根をぐるっと回っている。
 先にも述べたが、三陸駅で降りずにそのまま乗っていけば、この線で綾里の地域も回ることはできたのだが、線路が海から遠くなっていて車窓から期待できる岬がほとんどない。それで、崎浜を優先して越喜来からはバスで峠越えのルートを選んだ。
 しかし、南リアス線で綾里湾を見たとしても、やはり脚崎は見えなかったはずである。綾里湾の南北の半島はどちらも、ほとんど開けておらず、大きな集落もない。そのため細い山道はあるが、ほとんど人が入らないところのようだ。
 つまり、脚崎という岬は陸からでは見えない位置にあり、船でも出さないとこれを眺めることはできない。
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 したがって、ここでは写真はすべて脚崎の北側の出っ張りをもって代用、ということにしておきたい。
 項目の順番も、これまでは北から南へ、原則として海岸線に沿いながら南下してきたが、ここからは実際に通っていないし、綾里のそのほかの岬である綾里崎、小黒岬、小路岬については、碁石海岸からの遠望になってしまうので、これは碁石のほうで取りあげることにして後回し。
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 実際の行程に従って、崎山から折り返しで大船渡市民病院まで行く路線バスに乗ったルートを辿る。
 脚崎(の北側)を遠く眺める越喜来では、大船渡三陸道路というバイパスの大工事が進行中である。この巨大な橋脚が渡されている工事も、復旧計画の一環なのだろうが、元あった道路を復旧するというよりも、これは新しくつくろうとしているように見える。
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 三陸町越喜来から、バスは西の山の中に入って行く。越喜来湾に別れをつげ、国道45号線で西へ行くと、道はすぐに上りになり大峠を越える。大峠からは、長い緩やかな下り道が延々と続き、南に向きを変えながら大船渡市街に入って行く。
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 脚崎からワープして、次の岬は大船渡湾の弁天岬となる。

▼国土地理院 「地理院地図」
39.06417, 141.874841
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dendenmushi.gif東北地方(2014/11/05 訪問)

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タグ:岩手県
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