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1165 プユニ岬=斜里郡斜里町大字遠音別村(北海道)プユニ岬と見晴橋は違うものだからこれをいっしょくたにしてはけない [岬めぐり]

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 プユニ岬の姿がはっきりと確認できるのは、ウトロからかあるいはウトロから知床峠に向かう道に入ったところだけである。
 この岬は、断崖絶壁の海岸に大きな岩峰が飛び出たところで、すぐ北隣には同じようなチカポイ岬もある。チカポイ岬には知床自然センターからの道もあるのだが、プユニ岬に行く道は、どこにもない。
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 したがって、ウトロと国道334号線の一部からしか見ることができないのだ。334号線も、幌別橋に近づくにしたがって、プユニ岬の岩峰は手前にある崖の陰に入ってしまうのだ。
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 100メートル近くもありそうな巨大な岸壁が、筆先のようになって聳えるプユニ岬の威容は、どうやら陸からは近くに見ることはできないらしい。
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 知床国道という名もある334号線は、ホロベツ川を越えるとヘアピンカーブを一気に登って行く。このときに、左手眼下にはウトロ崎やウトロの町が広がる。知床斜里町観光協会のページでは、“プユニ岬”として、その写真が掲げられている。しかし、それはプユニ岬の写真ではない。
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 また、プユニ岬の眺めは見晴橋からがすばらしいなどと書いた情報もある。けれども、ヘアピンカーブを登りきったあたりにある見晴橋を通過するときに車窓から見ていたのだが、プユニ岬はまったく見えなかった。
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 拡大解釈して、見晴橋付近がプユニ岬の上なのだと言いたいのだろうか。でも、こことプユニ岬はだいぶ離れている。
 当然これもアイヌ語だが、「プユニ=穴のある場所」という情報もあるので、その岸壁のどこかに穴があるらしい。地理院地図を見ても、洞窟らしい地形は描かれていない。
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 あるいは、知床遊覧船にでも乗れば、そんななにかがわかるのだろうか。
 見晴橋付近とプユニ岬をいっしょくたにしている情報では、夕陽の名所であり、流氷の最初の接岸地でもあるそこが知床八景の一つになっているともいう。
 なんとなく“流氷の最初の接岸地”は、紋別のほうなのかと思っていたが、知床の西海岸では確かに、他と比べればここがぽこんと膨らんでいるので、いちばんに流氷が接岸することになるのだろうか。
 見晴橋というのも変な感じがする。こんな標高100メートルもある岸壁の上で、川もないのに橋とは…?
 バスで走っているときにはわからなかったので、後で地理院地図で確認してみると、ここが崖崩れかなにかでえぐり取られたようになっていて、そこに国道を通すために橋状の道路になっているのだった。
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 334号線の知床国道は、この見晴橋を過ぎたところから大きく回り込んで、海から離れ知床の山に中に入っていく。ちょうど半島の中央よりちょっと南辺りで、この道路が東西を横断している。
 知床峠は740メートルくらいだが、そこから分水嶺を北に辿ると、知床最高点の羅臼岳(1,660メートル)を始めとする山々が連なる。
 プユニ岬の所在地は、斜里郡斜里町の大字遠音別村とするのが正しい表記法であろう。これもMapionなどでは「斜里郡斜里町遠音別村」としているが、これだと町の中に村があることになってしまうよね。
 分水嶺を越えると、目梨郡羅臼町になる。

▼国土地理院 「地理院地図」
44.094733, 145.009535
sizenSpuyuniM.jpg
dendenmushi.gif北海道地方(2014/09/28訪問)

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タグ:地図 北海道
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