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1153 音標岬=枝幸郡枝幸町音標(北海道)西半分は漁港と護岸と堤防で東半分が自然地形を残しているのだが… [岬めぐり]

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   音標(おとしべ)岬は、枝幸からは南東方向に約33キロほど下ってきたところにある。北から見たところと、南から見たところを並べてみても、ただ平たい単なる防波堤護岸のように見えるが、多少の丘もくっついている。
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 枝幸市街地を出てエサシウエンナイ川を越えて行くと、国道238号線は左手に海、右手に原野と牧草地や牧場が続くなかを、北見幌別川、徳志別川、ペセトコマナイ川、シャクネツナイ川、フーレップ(風烈布)川、シルコマナイ川、そして音標川と大小の川を大小の橋で渡る。
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 これらの川の河口や海岸では、たくさんの車が止めてあって、多くの人が海岸に並んでたくさんの竿を立てている。
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 宗谷バスの女性運転手さんに、あれは何を釣ってるんですかと聞いてみると「サケです」という返事。サケかぁ。枝幸町はケガニの漁獲高でも屈指なのだが、こうしてシロウト衆が竿を出しても、サケが釣れるというのは、さすがに北海道である。
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 この区間も、行きと帰りと二度通ったので、写真は適当に入り交じっているが、音標岬自体はほとんどが北側の海岸を走るバスの車窓からばかりになってしまう。
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 北の海岸から見る音標岬は、ただ平べったい岸壁のようなものが、長く突き出ていて、その先端部分にわずかに岩礁が延びているように見えた。
 国道からは1キロの長さで飛び出したこの岬は、地図で見ると北から見ている半分は、すべて岸壁と堤防護岸で固められた漁港を眺めていることになる。
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 音標橋を渡ったところから集落と漁港へ行く道が開かれていて、その先の港の東側は10メートルくらいの岬の本体が延びていて、東は崖と岩場が取り巻いている。その先端は岩礁地帯を長四角い埋立地にしてしまっている。
 この自然地形の残った部分の先っちょにあたるところに、地図では岬名が表示されているので、これをみるとあくまでも岬は自然地形のことを指しているのであって、決して人工的な埋立地などが先端になっていてもそこを指すのではないことを、ことさらに強調しているようにも見える。
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 南側からは、その自然地形部分のところも見えるはずだったのだが、これがまた地図で想像するのと、実際に現地で見るのとでは大きく違っていた。
 岬の南側を走る国道は、海岸からは少しばかり離れて内陸に寄っている。高度は岬よりもあるはずだし、視界を遮るような人家なども多くないはずなのだが、沿道の植生や海岸との間の丘があるためか、これがまったく見えないときた。
 南から北へ登って走る往路でもうまく見えない音標の南東1.4キロのところには、ゴメ島という岩島が浮かんでいるのだが、そのゴメ島と遠くにかすかな岬が、バスの窓にかろうじて捉えられていただけである。
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 道はいいのだが、割と揺れるバスの中で、しきりにシャッターを押していると、往復とも一緒になってなじんだ女性ドライバーが、揺れるから写真がうまく撮れないのではないかと、心配してくれる。
 いやいや、当方のはゲー術写真でもこだわりのマニア写真でもないので、いちおう写ってりゃそれでいいんです、と答えたものだ。その運転手さんは自分でも写真を撮るらしい。神威岬ではちょうどいまトンネル工事中だから旧道を岬回りで行けると教えてくれたのは、この人だった。
 しかし、確かにここのところはブレボケがひどいようだな。銀色に光っていたサケ釣の竿の列も、ほとんど見えていない。ゴメ島にもウミネコがいたのかどうかも、よくわからない。
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 ゴメ島も過ぎて南下していくと、バス停の表示に「郡界」というのが現われた。もっと南のほうでは「町界」というのもあった。また、集落が固まっていないところでは、「なんとか宅前」と、個人名をつけたバス停もある。
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 思うに、広大であるが故に変化に乏しい北海道の大地では、バス停の名前をつけるにも、町中ばかりを走る都会では想像できない苦労があるとみた。
 「郡界」は「町界」を兼ねていて、ここで「枝幸郡枝幸町」と「音標」が終り、ここを越えてから南は「紋別郡雄武町」の「北幌内」に入る。
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▼国土地理院 「地理院地図」
44.708375, 142.818036
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dendenmushi.gif北海道地方(2014/09/27訪問)

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タグ:北海道
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コメント 2

ハマコウ

おはようございます
バス停の名前調べというのも面白いですね
以前自由研究にどうかと子どもたちに問いかけたのですが
反応する子は残念ながらいませんでした
by ハマコウ (2014-10-13 05:47) 

dendenmushi

@ハマコウさん、コメントありがとうございます。以前、浜名湖の岬めぐりでは、バスでほぼ一周し、浜北から浜松駅前まで、住宅街を走る路線バスに乗りました。結構、長かったような気がします。
近頃の子どもは、自分でバスに乗るという経験自体が少ないのではないでしょうかね。いつも、移動は親のクルマで、というのが多いでしょう。
だから、あまり興味もない…。
by dendenmushi (2014-10-13 07:49) 

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