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1141 押出岬=佐渡市岩谷口(新潟県)“海府線”が終わって今度は“内海府線”のバスに乗換えZ坂を登って行く [岬めぐり]

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 他人様からみると「しょうもないことをごちゃごちゃと書いて…」と思われそうだが、そういうことにひっかかって、それをほじくりながら楽しむのがでんでんむし流。
 またまた、ひっかかってみたいのは、新潟交通のバス路線についてである。前に述べたように、矢柄から乗ってきたバスは岩谷口(いわやぐち)が終点である。
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 やはりここまで乗ってきた乗客はでんでんむし一人だけで、調べてはきたけど念のため、ここから先への乗継ぎ便について運転手さんに確認しておく。バス停の前にあるのは民宿かなにからしいので、いざとなれば泊まるくらいはできそうだが、なんにしろこんなところで立ち往生にはなりたくない。返事は計画通り。大丈夫だ。
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 佐渡島北部の西海岸を走る、新潟交通佐渡の路線は、“海府線”という。これが佐和田・相川=岩谷口の間を走っている。土日とか日によって異なるがだいたい日に4〜5本はあって、一見すると本数はあるようにみえるのだが必ずしもそれなら充分とは言えない。
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 この日、でんでんむしは、相川の弁天崎から姫津までと、姫津から入崎までこの路線バスに乗ってきた。入崎で降りたのはPM12:18で、ここで次の便を待つとするとPM16:26まで待つことになる。
 そこで、そこから歩き始めてとうとう矢柄まで歩いてきた。この間、約9キロ。それはそれで楽しい歩きだったのだが、まだバスはこない。だが、禿の高トンネルを歩いて抜ける気になれなかったので、矢柄で最終便が来るのを待って乗って、岩谷口到着がPM16:47、というわけだ。
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 そして、ここ岩谷口では今度は25分くらい後にやってくる“内海府線”という別の路線のバスの最終便で、さらに北の願という集落まで行く計画。岩谷口から両津方面に行くバスは、日に2便しかない。それも午前の遅めと夕方だから、実質1便しか使えるのはない。
 この路線は岩谷口=両津・監督署の間、つまり佐渡島北部を回り込んでそのまま西海岸を走っている。この途中に弾崎があり、いちおうそこが佐渡の最北端ということになっているので、シロウト考えでは、バス路線もそこを起点・終点にして外海府線と内海府線にはっきり分けたほうが、普通にわかりやすいはずである。
 しかし、“海府線”は外海府海岸は北のほうを残したまま、岩谷口でおしまいになってしまう。なので、“外海府線”とは名乗れない。だから“海府線”なのか。
 一方、“内海府線”の路線は内海府海岸から北海岸を回り込み、さらに外海府の領域に入って南下し岩谷口で繋いでいる。こちらは内海府海岸だけ走っているのではなく、外海府海岸の岩谷口が終点・起点なのに“内海府線”。
 これは、なぜだろう、と考えてしまうわけですね。ほんと、どーでもいいことなのにね。
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 岩谷口からは、ほぼ正面北側に大きく立ちはだかっているのが、押出岬。確かにその“押し出し”は堂々としていて、立派な岬である。
 この岬の最高点は100メートルを超えており、岬の周囲は切り立った断崖絶壁が取り囲んでいる。そう、外海府海岸の海岸段丘も、岩谷口から北へ真更川までは一休み。300メートほどだが山が海に迫って、田畑の余裕はまったくない。
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 押出岬の岸壁の様子は、岩谷口の集落のはずれで、田畑から屹立している岸壁からも類推できる。この岬を乗り越えて北に向かうには、山腹に刻まれたジグザグの道を登らなければならない。
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 そこを小さなバスが降りてくる。それが、折り返しになる最終便のバスだ。
 ジグザグ坂には地図にも“跳坂”と表記があるが、折り返しでやってきたバスの運転手さんは、「われわれはZ坂と呼んでますけどね」と言う。
 なるほど、そのまんま「Z」を描く坂道である。
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 Z坂に入る手前に山を深く切り込んだ谷川がある。泊川というその川が道路に出合うところが滝になっている。それを横目に、バスはえんやらやと坂を登り、押出岬を越えて行く。
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 岬を越えてゆっくりと下りにはいるところに、また谷があって、そこには海府大橋が架かっている。この橋ができたのは、1968(昭和43)年だが、さらに北の願大橋は2001(平成13)年にやっとできている。どうやら、これの開通で、佐渡一周線はこの外海府海岸の北部を走ることができるようになったらしい。バス路線も、当然佐渡一周線の完成に合わせて、変わってきたのだろう。
 海府大橋を過ぎると、また海岸段丘の水田風景が復活する。
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▼国土地理院 「地理院地図」
38.269872, 138.437351
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/17訪問)

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タグ:新潟県
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