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1127 長手岬=佐渡市橘(新潟県)広くて大きい岩場の“名勝長手岬”をほぼ独占できるその名も“ホテルみさき” [岬めぐり]

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 稲鯨の北に続く集落が橘で、ここにも小さな漁港らしきものもあるにはあるが、道路と集落の東に広がる田圃での農業が中心なのだろう。この橘から北にかけて、高瀬、大浦、鹿伏と、相川の手前までの東側には、台ヶ鼻よりももっと大きな溜池やダムがたくさんある。
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 タクシーは県道から離れて海に向かい、この日の宿である“ホテルみさき”に連れて行ってくれた。ここを選んだのはコースの都合がよかったことはもちろんだが、なにしろ名前がぴったりでいいじゃないか。
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 実際、岬の突端に立つホテルは、周囲にはなにもないところで、まさしく長手岬を独り占めしているのだ。
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 階段の踊り場の窓からも、正面に長手岬のシンボルになっているらしい筒型でウエストを絞ったおしゃれな灯台が収まっている。
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 フロントの人は気を効かせてくれたらしく、「本日は海の見えるほうのお部屋が空いてあいておりますのでそちらに…」というので、あわててそれはご辞退申しあげた。こちらはわざわざ洋室を希望していたのだ。
 どうやら、たいていの人が海側の部屋を希望するので、洋室は山側にしかないからサービスのつもりでそうしようとしたらしいが、当方はどうも和室で座布団に座るというのが苦手なのである。
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 洋室が山側にしかないというのでもわかるように、つくりは古いホテルである。客はほかに一組くらいしかなかったようだが、佐渡のホテルが空いていたのはこの日までで、週末からはどこも満杯になっていて、予約も取れない状態になる。
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 なぜなら、その週末には佐渡一周の自転車レースが予定されていたからだが、こちらはそんなこととは知らずにやってきた。
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 長手岬は、集落の西に広く広がっている岩場が連続して織りなす出っ張りで、ホテルの北側には立派な、彫られた字体からして古そうな「名勝長手岬」の石碑が立っている。北の沖に浮かぶのは白島。
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 これを見ると、随分昔からこの海岸の風光を愛でにやってくる人があったのだろう。ホテルの南側には、海水浴場もあったらしい。また、ホテル下の海岸には、そういう海水浴客のための浜小屋などが、たくさん並んでいたのだという。
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 それが、いまはその跡形を少しだけ残しながら、なにもなくなっている。
 ホテルの人の話では、先の地震のときに壊滅したままなのだという。新潟での大きな地震は、1964(昭和39)年6月の新潟地震と、2004(平成16)年10月の新潟県中越地震があるが、後者のほうであろう。
 七浦海岸は、佐渡弥彦米山国定公園に指定されている。長手岬から米山までは85キロ、米山から弥彦山まで58キロ、弥彦山から長手岬までは61キロの大三角形ができる。
 弥彦山の下の岬は、実はひとつだけ行き残しているのだが、これがなかなか交通不便なところで、なんども計画を立てては実現していない。
 米山の周辺の岬めぐりは聖ヶ鼻など(「110 聖ヶ鼻=米山崎」)でだいたい終わっているが、ここにもひとつだけ見残しがある。
 フロントの人に、オロナイン軟膏のようなものはないかと聞いてみたが、そんなものは置いていなかった。やっぱり、相川の薬局まで我慢しなければならないようだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37.982351, 138.227152
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/16〜17訪問)

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タグ:新潟県
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