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1119 河ヶ瀬崎=佐渡市羽茂小泊(新潟県)「日本海の底」というのは不整合面のことだったが見たのはその断面 [岬めぐり]

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 「The bottom of the Sea of Japan in kougasezaki」の河ヶ瀬崎は、瓜生崎から570メートルほど北東へ行ったところにある。瓜生崎を過ぎると、広くて立派だった舗装道路が突然終わり、未舗装の細いでこぼこ道になってしまう。
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 もうここいらへんには誰もやってこないのかと思えば、海岸には岩を並べた波よけと船溜まりと船を引き上げる傾斜路がちゃんとあり、小さな船が2艘係留してある。ここも羽茂小泊。
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 その向こうに見えている河ヶ瀬崎は、飛び出してきた山の斜面の端っこが道で切り開かれ、海側に岩の露頭が取り残されたようになっている。
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 その船溜まりの前に、“ジオジイ”と“ジオコ”が掛け合う、佐渡ジオパークの看板がまたあった。この看板も、本来ならそこで説明している地層のそばにあるほうが自然だと思うのだが、そこから260メートルも手前(瓜生崎寄り)に立っているのはなにか理由があるのだろうか。
 前の瓜生崎の看板で、“ジオジイ”が「日本海に初めて地層がたまっていくときの景色をみてるんじゃよ。」と言っていたが、“「日本海の底」を見よう”と題したここが、どうやらその“地層がたまった”後の結果を示しているようだ。
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 河ヶ瀬崎へのでこぼこ道を向かうと、岬の突端でもある岩の露頭が迫ってくる。近寄ってみると、遠目に見ていたより大きい(当たり前か)岩の崖には、確かにはっきりと地層が読み取れる。
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 この地層は、山の尾根から続いているのだが、海に向かって下っているので、山の斜面には上るようにして線が続いているはずだろう。
 崖の中央付近には、ごろごろ石の層がある。海側のほうが崩れて穴になっているが、この石が挟まっている地層の下部面が、不整合面になっているのだ。
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 「不整合」というのは、前にもどこかの岬で出てきたように思うが、それがどこだったか、すぐに思い出せない。
 これは、地層と地層の境界に長い不連続があることを言う。地層というものは、普通になにごともなければ、時系列順に下から順々に土の層が堆積していくので、だいたいにおいて上へ上へと生成時代とその層が整合して連続的に積み重なっている。
 その反対が不整合で、この場合は地層と地層の間が時系列にならず、時代が飛んで重なっている。
 どうしてそうなるのか。地殻変動による隆起や陥没、地表面の風化や侵食など、その原因と影響は大小さまざまだが、不整合そのものはめずらしくない。
 さて、ここ河ヶ瀬崎の不整合面だが、取り立てて看板が立つ理由はなんなのだろう。それが「日本海の底」だから、というつもりらしい。
 河ヶ瀬崎では石の層のその下の地層の表面は、削られてでこぼこになっている。その時代に何らかの原因で風化・侵食されたようだ。それは海の波や潮流によったのかもしれない。
 その地面が沈下して海の底になるからだが、海の底になればその上に海底の堆積が始まる。その海底には、新しい地層が堆積すれば、その地層の間にはかなりの時間的ずれが生じる。
 その上の露頭の石の層は、1700万年前の日本海の海底で堆積が始まった時代の地層なのだ。これが現在でも地表にあって目にすることができるのが、前項「瓜生崎」の海岸だったわけである。「日本海に初めて地層がたまっていくときの景色をみてる」というのは、そういう意味なのであった。
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 不整合面のすぐ上には、比較的大きな石礫が集まって堆積することが多いというので、まさしく瓜生崎の景色がそうなのだろう。
 初めて地層がたまるとか、「日本海の底」を見ようとかいわれても、いまひとつピンとこなかったので、ちょっとでんでんむし流に読み解いてみたが、要は岩石や土砂が堆積するような場所と時代にあった地表面が、変動と侵食の時代に直面することになり、その後にまた再び地層が堆積する時代と環境に戻った、ということだろう。
 「日本海の底」は、そうしてまたわれわれの目前に、その断面をさらしているわけだ。
 不整合の露頭を過ぎて前に進もうとすると、道がなくなっていた。これも小規模ながら“地殻変動”(というより地表変動だけど)で、がけ崩れで道が落ち込んで消え、そのあとの斜面には岩が生え雑木が一面に覆っている。復旧工事などはしないつもりか、ずいぶん長いことほってあるようだ。
 佐渡ジオパークの看板が、岬のずっと手間にあった理由が、なんとなくわかったが、さて…どうしよう。進退窮まったか…。
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 これは、振り返って見たところ。肝心のこの前の道が切れてオチてしまっているところの写真が、ないじゃないか…。

▼国土地理院 「地理院地図」
37.881813, 138.286787
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/15訪問)

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