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1113 市振崎=佐渡市羽茂大橋(新潟県)実際の羽茂大橋から南西1キロのところにある岬の所在地も羽茂大橋 [岬めぐり]

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 この岬は、羽茂(はもち)港を抱える大石湾の西の出っ張りで、同時に羽茂地域の西の境界ではないが小木との境に近い。そういう位置にあるのだが、その名前からはすぐに新潟県も西端にある親不知の「市振」を思い出してしまう。
 しかし、あの「遊女も寝たり…」の市振と、この市振崎は南西方向に110キロも離れて海を挟んでいる。
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 だから、偶然の一致といやつで、まず関係はないのだろう。念のために確認しようとしてみたが、「市振」の芭蕉関連のページはたくさんあっても、「市振崎」については6ペーもある検索リストを占めるのは場所ふさぎばかりで、中身のある情報はほとんど皆無であった。
 そんななかで、ひとつだけ直接市振崎についてではないが「私は時々、自転車で小木町や市振崎の畑に行きますが、その道筋に投げ捨てられたゴミの多いのにいつも憤慨しています。」というがあった。71歳の女性のこの投稿が載っていたのは、「関東羽茂会」のホームページである。
 この会の会長さんも「本間さん」。会則に定められているこの会の目的は、「本会は会員相互の親睦を図ると共に、故郷である羽茂との連絡、交流を密にすることで羽茂の発展に寄与し、併せて佐渡全体の活性化に寄与することを目的とする。」という。
 羽茂の歴史と地域への人々の誇りと深い思い入れがあってのことだから、これはすごいことだと思う。やはり、鎌倉時代以来の伝統と歴史と記憶が代々受け継がれてきたからこそだろう。
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 羽茂大橋というのが市振崎の所在地だが、この地名は山のほうまで広がっている。市振崎は、前日の雨の大石湾の西側に見えていた。ここにあげた写真は久しぶり(というか、佐渡では初めて)の快晴になった翌日のもので、岬の西側、小木港から眺めたところである。
 前日は、羽茂高校前から小木行きのバスに乗り換えて小木港に着くと、そこからタクシーを呼んで、強清水(こわしみず=またでてきましたね)の宿まで運んでもらった。暗くなり最終のフェリーも出て行って、ターミナルの店も終わって、がらんとした小木港では、まだ雨が降り冷たい風が吹いている。とても次のバスまで待つ心境にはなれなかった。
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 で、翌日は沢崎まで行って宿根木経由で、再び小木港に戻ってきた。そのときに、小木港の岸壁から見た市振崎である。
 城山という小さな山が、小木の港を東西に分けていて、東がフェリーや観光船の港で、西が漁港になっているようだ。市振崎を見るには、この城山の東の岸壁がよかろうと、西の漁港から歩いてきたが、フェリー乗り場の向こうに埋立地が出張っていて、市振崎は陰になってしまう。
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 さらに歩いて岸壁の端のほうへ行くと、ようやくこの岬が姿を現す。
 その背景に展開するのは、羽茂の港のある街と山で、右の端に突き出ている岬が、野崎鼻になる。やはり、岬は背景が空か海のほうが、それらしくなる。
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 トンネルで抜けた野崎鼻も、こうしてみるとなかなか立派な岬の姿をしている。大迫崎や出崎も、この海岸にあるはずだが、どちらもただの岩場のようなもので、地形的に目立つようなところではないので、遠目に識別するのは不可能だ。
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 市振崎も遠目にはいかにも岬らしい尾根が目立っているのだが、実はその下を巻いている道路からさらに海側には、平地が膨らんでいる。地図では、市振崎の表記はその平地の先端につけられている。
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 平地には建物と畑が入り混じりながら、羽茂川河口へ羽茂港へと続いている。「関東羽茂会」のページに寄稿していた女性の畑は、このあたりだろうか。小木から佐和田へ向かう小木線のバスから見ると、こんな感じになる。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37.821223, 138.298009
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/15〜16訪問)

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タグ:新潟県
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