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1110 野崎鼻=佐渡市羽茂三瀬(新潟県)“おけさ柿”の絵があるトンネルで抜ける岩山の出っ張りも雨の中 [岬めぐり]

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 杉野浦から大杉を過ぎ、赤岩までくると羽茂三瀬になる。ここから西と北にかけては、「羽茂(はもち)」とつく地名がやたら多くなる。
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 バスはフロントガラスに「羽茂」というプレートをつけて、雨の中を走って行く。赤泊からまっすぐ小木まで行ってくれればいいのだけれど、このバスは羽茂行きなので、小木には行かない。この付近はまた、バス路線が細かく入り組んでいて、一筋縄ではいかないのだ。
 大石で降りて、羽茂大橋のほうに歩いて行けば、市振崎も見えるのではないかと計画していたのだが、運転手さんに聞いてみると、この時間だと小木へ行くには、このまま終点の羽茂まで乗って、そこで小木行きのバスに乗り換えるのがいちばんいい、と教えてくれた。初めての不案内な土地では、とりあえず言われたとおりにするのがよかろう。おまけに、この天気だし…。
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 赤岩付近の道路下の海岸には、大きな岩の露頭や小さな岩礁が続いている。このお天気では、やはり黒っぽくしか見えないが、これらの岩も赤味を帯びた岩なのであろう。こういうわかりやすい地名は助かるというか、悩まなくていい。
 その赤い岩の海岸の前方に、野崎鼻が見えてくる。
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 ここは67メートルくらいの高さのある尾根が、海に張り出していて、その周囲が崖になっている。この岬を巻いて行くことはできないので、県道45号線は、この岬をトンネルでくぐり抜けている。
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 ここのトンネルの名前はわからなかったが、出入口の壁にはカキ(柿)の絵が描いてある。これはトンネル工事の際につけたのではなくて、どうやらすでにあるトンネルにあとから絵をつけたもののようにみえる。
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 このカキは、“おけさ柿”という佐渡の名産品である。翌日に泊まった長手岬のホテルで、デザートにでてきたのは、大きな一個まるまるをシャーべット状にしたもので、皮だけ残してスプーンですくって食べるのだが、これがまことにおいしかった。タネはない。
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 もう少し先へ行ったところでバスの運転手さんが、あれがおけさ柿ですよと教えてくれたので、ムリにシャッターを切った。…はずだったが、それが写っていない。揺れるバスでうまく押し切れなかったらしい。
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 この羽茂の付近には、確かにその果樹園があちこちにある。カキの木といえば、でんでんむしが育った広島では、“海のカキ・山のカキ”としてやはりカキの木が多かった。“西条ガキ”と呼んでいたのは、いわゆる富有柿タイプで、干し柿や米櫃に入れて熟すのを待つタイプとは異なるが、おけさ柿も形は富有柿タイプである。
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 家にも数本の木があった。高いところのカキは竹竿の先を割ったものを伸ばして、それで枝を挟んで折り取るが、量産するとなると、ぼうぼうと高く枝を張る木では手入れにも収穫にも不便である。
 そこで、おけさ柿の畑は、まるでブドウ畑のように、低く剪定されて、ワイヤーに沿って横に枝を張った木がきれいに並んでいる。ちょうど、新芽がたくさん出て葉を広げている時期で、その独特の淡い緑が美しい。
 写真は、後でまた撮れるだろうと思っていたのだが、帰ってみると結局一枚もなかった…。
 この“おけさ柿”の名称はJAが商標登録をしているらしい。佐渡では一般的には“八珍柿(はっちんがき)”と呼ばれていることは、後で知った。
 野崎鼻のトンネルを抜けると、そこには「ここは羽茂野崎です」という佐渡市が立てた標識があった。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37.825223, 138.344315
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dendenmushi.gif信越地方(2014/05/15訪問)

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タグ:新潟県
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