番外:再び「著作権」について=ブログをやる人が考えるべき「許されるコピペ」と「許されないコピペ」 [番外]
仕事柄、ものを写しとるという作業はよくあったものだ。コピー機という便利なものがこの世に登場するまでは、ひたすら手書きで筆写しなければならなかった。これは、結構つらい大変な作業だった。
コンピュータが実務に使えるようになって、まず「これは便利」と感じたのは、「コピーして貼り付ける」(Copy and Paste =コピペ)が簡単にできることだった。
しかし、それはまた盗用・剽窃といった著作権侵害が、誰でも簡単に気軽にできる、ということを意味する。しかも、ネットの普及で対象者はそれまでのようにある程度限定的でなく、一気に一般に拡大する。
一般の人は、まず著作権についての基本的知識も持ちようがないので、悪いことだという意識もなしにやってしまう可能性が大である。これはブログなどを運営するネット事業者の、知識普及啓発努力が欠かせないだろう。その点ではSo-net ブログは、なにもやっていない(と思う。少なくともどこにも見当たらない)。
そこで、個人的に、番外:ブロガーとして最低限これだけは守るべき 著作権のルール「A to Z」 として、その参考になればと2013/09/16から注意喚起のページを設けていた。
先日、So-net ブログのファイル使用領域を増やす手続きをしていたときに、その脇に著作権に関する注意のような記述が一瞬現れたので、So-netもいよいよやってくれたか、後で見ようと思った。ところが、後で見てもどこにもそれらしい入口もない。これは、いったいなんなんだ?
それでは、So-net ブログ以外ではどうしているのだろう。たまたま見ることができたアメブロ(アメーバブログ)では、「アメーバヘルプ トラブルを防ぐために」としてちゃんと注意があり、そこでは、「著作権の考え方」 として説明をしている。
So-netブログも、これくらいのことはしなければならない。
理研の問題が起きてから、一時ネットでもコピペが問題になったが、その流れでいろいろな人がさまざまに意見を述べていた。昔から、“学者先生はハサミとノリで論文をつくる”というようなことは、一部ではよく言われてきたことだ。学術研究では先人の研究の上に立つことが前提になることもあって、「学術論文に著作権はない」という意見まであったようだ。それについては、判断するほどの知識もないが、そのために“ルールに則れば引用は可”という著作権法の精神があるのだと思う。
でんでんむしは、サブカラムの「でんでんむしポリシー」で、“著作権に疑義がある場合にはnice!をつけないでスルーさせていただく”と明記しているものの、それが著作権違反になるかならないかを明確に判定する能力もない。別に著作権違反の取り締まりをやるわけでも、やりたいわけでもない。ネットニュースなどでは積極的に引用拡散をうながしているようなものもあるが、それらについてもよくわからない。
あくまで「うン?」と感じるかどうか、だけの直感による。ただ、中身が引用ばかりだったり、引用の出所が明記されていないもの、ルールに則っていないもの、明らかに他人の作品をコピペしているが許可を得ていると記述がないものなど、どうもナイスとは思えないときに、スルーしているだけだ。
この項のタイトルも、内容にどこまでが許されてどこから許されないかを書いているわけではないので、いささか羊頭狗肉のそしりを免れない。だが、それは専門家・識者のご意見を拝聴すればよい。
理研以降、最近出てきた著作権指針のなかでは、CNET Japanで、弁護士・日本大学藝術学部 客員教授・福井健策氏による「特集 : 18歳からの著作権入門」 が、参考になりそうなので、リンク紹介しておこう。こういう情報をおさえたうえで、著作権についての認識を明らかにしておく必要があろう。
それにしても、So-netブログさん、早く何とかしましょうよね。
(2014/06/04 記)So-netブログでは、著作権についての注意喚起が(少なくともどこにも見当たらない)と書いていたが、写真のファイル容量の増加を申請するときに、それらしい表記が一瞬出ることがわかった。次の容量増加の申請をするときに、そのボタンをクリックしてみたが、どれもちゃんとリンク表示ができなかった。
So-netブログはたまにハードメンテはやるようだが、ソフトのメンテはまるでほったらかしである。
でんでんむしが前々から提示している問題には知らんぷりだし、酷暑の夏も「So-netユーザID 再認証」の画面に大きく出てくる男女二人は、分厚い暖かそうな外套を着込んだままである。おまけに、この頃はランキングなどに使われている各ブログの画面も半年以上昔のままで、いっさい更新をやめてしまっている。ほんとに、なんとかしろよ! (2015/09/08 追記)
★再追記:引用のルール
引用は、引用の目的にそった正当な範囲内で行なわれることを前提に認められている。その条件は、「引用」の場合には他人の著作物などをそのまま改変を加えず、その範囲を明確(たとえば本文中の場合は「」でくくるとか、改行してどこからどこまでが引用部分かを示す)にして掲載し、その出典を明記(著者名・タイトル・出版社新聞社・発行日付)することが必要であり、また量的にも質的にも自分のオリジナル原稿が主で引用部分は従という主従関係がある場合に限られる。
昨今、問題となっている「キュレーションメディア」の騒ぎは、一般にその知識が広がるきっかけになればいいのだが…。他人の原稿をネットで集めて、それをリライトソフトでリライトして、さも自分が書いたような形で発表する場がある、またそれをビジネスとして主催しているところがあるということに驚く。(2016/12/14 再追記)
タグ:blog
著作権は、たしかに最近守られていないことが多いですねえ。
国によってもそうですし、我が国でもあれって思うことがあります。
ブログでもガイドラインが必要、とわたしも思います。
by ナツパパ (2014-06-05 09:28)
@ナツパパ さん、やっぱり知らない人が多いと思うんですよ、ルールを…。それを周知する努力が、必要なはずなのに、われらがSo-netは、これに知らんぷりしています。
どう考えてもそれが解せないので、いろいろと文句をつけているんですがね。
by dendenmushi (2014-06-06 19:33)
2年も前の記事にコメントするのもどうかとは思うのですが、せめてランキング上位25位ぐらいまでは、明らかに毎回のように著作権侵害の「ある」ブログは削除して欲しいです。
by 足立sunny (2016-03-11 13:55)
@足立sunny さん、いつも(。・_・。)2kさんとこで拝見しているお名前です。コメントありがとうございます。
いえいえ、2年前でも今でもSo-netブログの状況はまったく変わっていないので、「有効」ですよ。
そのとおりですね。ランキングならそれらしい常識と見識も示してもらわないと、今のようなことでは、So-net自身が“著作権なんか問題じゃない、気にせずにどんどん他人のやつからコピーしても使っても盗んでもいいぞ!”…と言っているようなものです。
それでnice!さえ多ければ、どんどんランクは上げてやるんだから…ってね。
by dendenmushi (2016-03-12 06:30)
先日は失礼しました、そして過褒なコメントを頂戴し、恐縮恐惶ですm(__)m
この記事も興味深く拝読させて頂き、99%支持できる内容だったのですが、
アメブロについては盗作パクリが横行してるブログで有名だったはず^_^;
リンク先の「アメーバヘルプ トラブルを防ぐために」に「Q. 著作権を侵害
しているブログを見つけました! A. 著作権の侵害は、著作権者からの申告が
ないと対応することができません。著作権者の方にお伝えください。」とある
ように、アメブロ運営者はアメブロの著作権侵害行為を積極的に取り締まる気
はないかと(+_+) これに対し、ソネブロではQ&Aに利用規約違反行為を発見
した場合は通報できることが明記され、利用規約は禁止事項の筆頭に著作権法
違反行為も挙げられているので、この点のみソネブロの方が良心的かと^_^;
しかし、実際、通報したことないので、正してくれるかは分かりません^_^;
by middrinn (2018-01-03 13:19)
@なるほど、そうなんですか。アメブロもよく知りませんが、So-netブログがやっていないけど、アメブロはちゃんとやっている,という点(記事作成上の著作権への注意)を、ここでは取りあげたつもりなのです。
by dendenmushi (2018-01-06 07:00)