1095 与那浜崎=宮古島市城辺(沖縄県)島の北東側は崖と台地が続いているが岬はこことお隣さんだけ [岬めぐり]

東平安名岬から与那浜崎までの、宮古島北東側の海岸には、いくつか岬と言ってもいいような出っ張りもあるが、いずれも名はない。全体に70〜90メートルくらいの高度がある崖が取り巻いていて、その内側に台地が広がるが、集落はまばらである。とくにその東寄りではゴルフ場が目立つくらいで、これではさすがにバスも走らんよねというところだ。

宮古協栄バスの長北山北線という路線が、ターミナルと比嘉という集落の付近までぐるっと回っているようなので、まずそれで与那浜崎が見られないかどうか、その日はお天気があまり良くなかったが、試しに乗ってみた。早朝とお昼と夕方の日に3本しか走っていないので、偵察行は乗ったまままた戻ってくる。
結果は、畑の間にばらまかれた集落をぐるっとまわるだけで、海も岬もまったく見ることができない。道路も集落も、台地の少し内側に寄っていて、崖の海岸からは遠いのだ。途中で眠くなってしまった。
バスの運転手さんには、なんでこいつは用もないのにこのバスに乗って、しかも降りないでそのまま帰ってくるんだろう…変な客だと思われたらしい。だから、いやバスからの景色を楽しんでいるんです、と答えておいた。すると、それならこっちよりも上野のほうがいいだけど…と教えてくれた。上野に行く新里宮国線はリゾートはあるけど、岬はない地域である。

最後に残った、与那浜崎と平瀬尾神崎は、宮古島最後の日に空港へ向かう前にタクシーで寄ってもらうことにした。地図を見ると、空港へ行く道を途中で反対方向に左折してまっすぐ行くと、高野という集落がある。その北側で海岸に出られそうだ。
ホテルアトールエメラルドで、エコタクシーを呼んでもらう。石垣で見た新聞に、宮古島ではハイブリッドのエコタクシーを広める計画があると知っていたからだが、クルマのことはあまりよく知らない。新車のためか革張りのシートもカバーもナニもなくてもきれいで、タクシーらしいところはメーターと料金受けだけしかない。ただ乗っているぶんには、エコもナニも関係ないわけだが、いちおう話のタネに。

栄えある(かどうかは不明)エコタクシー No.1のドライバーに、iPad miniの地図を示して行き先を告げると、「わかりました。火葬場のところですね」という。なるほど火葬場か、やはりだいぶ辺鄙な外れたところなんだ。So-netブログでは、最近tableタグをうまく処理できないようなので、車内と道中の写真はなし。
与那浜崎と平瀬尾神崎が同時に眺められる、“一粒で二度おいしい”グリコみたいな海岸は、もちろん誰もいないし、めずらしくゴミもない自然のままのきれいな砂浜には、足跡ひとつない。漂着ゴミがないのは、この浜が朝鮮半島や中国大陸のほうを向いていないからだろう。

80メートル以上も高さのある台地は、長々と北の海に向かってせり出している。与那浜崎の上辺りに標高100メートルのピークがあり、そこから海に落ちる岬の終わりには、立石もある。

午前中の陽が東にあり、岬は逆光線のなかに黒々と横たわる。
光を受ける湾の海面は、白く輝いている。
なんの変哲もないこんな風景が、とてもいいなあと感じられる。

名もない北に向く湾の内は、珊瑚礁に囲まれているので、砂浜に寄せる波も静かである。

寄せる波、返す波を眺めていると、ふと思い出されることがある。でんでんむしが育った瀬戸内海では、普通は波といえばパチャパチャくらいしかないから、そういう古里の海ではなく…。

▼国土地理院 「地理院地図」
24.792034, 125.36922

沖縄地方(2014/02/21訪問)


最後に残った、与那浜崎と平瀬尾神崎は、宮古島最後の日に空港へ向かう前にタクシーで寄ってもらうことにした。地図を見ると、空港へ行く道を途中で反対方向に左折してまっすぐ行くと、高野という集落がある。その北側で海岸に出られそうだ。
ホテルアトールエメラルドで、エコタクシーを呼んでもらう。石垣で見た新聞に、宮古島ではハイブリッドのエコタクシーを広める計画があると知っていたからだが、クルマのことはあまりよく知らない。新車のためか革張りのシートもカバーもナニもなくてもきれいで、タクシーらしいところはメーターと料金受けだけしかない。ただ乗っているぶんには、エコもナニも関係ないわけだが、いちおう話のタネに。

栄えある(かどうかは不明)エコタクシー No.1のドライバーに、iPad miniの地図を示して行き先を告げると、「わかりました。火葬場のところですね」という。なるほど火葬場か、やはりだいぶ辺鄙な外れたところなんだ。So-netブログでは、最近tableタグをうまく処理できないようなので、車内と道中の写真はなし。
与那浜崎と平瀬尾神崎が同時に眺められる、“一粒で二度おいしい”グリコみたいな海岸は、もちろん誰もいないし、めずらしくゴミもない自然のままのきれいな砂浜には、足跡ひとつない。漂着ゴミがないのは、この浜が朝鮮半島や中国大陸のほうを向いていないからだろう。

80メートル以上も高さのある台地は、長々と北の海に向かってせり出している。与那浜崎の上辺りに標高100メートルのピークがあり、そこから海に落ちる岬の終わりには、立石もある。

午前中の陽が東にあり、岬は逆光線のなかに黒々と横たわる。
光を受ける湾の海面は、白く輝いている。
なんの変哲もないこんな風景が、とてもいいなあと感じられる。

名もない北に向く湾の内は、珊瑚礁に囲まれているので、砂浜に寄せる波も静かである。

寄せる波、返す波を眺めていると、ふと思い出されることがある。でんでんむしが育った瀬戸内海では、普通は波といえばパチャパチャくらいしかないから、そういう古里の海ではなく…。

▼国土地理院 「地理院地図」
24.792034, 125.36922




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