1094 東平安名岬=宮古島市城辺(沖縄県)バスで行けるのは保良までで最東南端の岬は20メートルの高さで2キロも延び… [岬めぐり]
宮古島を歩いていて、だんだんわかってきたのは、宮古協栄バス合資会社の本社と始発ターミナルが市街地から遠く西に離れている理由とタクシーの位置づけである。そして、それもまた宮古島市合併のいきさつがからんでくる。
2005年に島の北部から西海岸一帯の平良市と一緒になった町は、島内だけに限ると南西部と来間島の下地町、南海岸にリゾートやゴルフ場などがある上野町、島のほぼ東半分を抱える城辺町があった。西平安名岬と世渡崎、それに反時計回りなのでまだ紹介していない平瀬尾神崎は旧平良市で、西浜崎は旧下地町、そして残る東平安名岬と与那浜崎は城辺(ぐすくべ)町、となる。宮古島の岬は、これだけしかない。
昭和30年代に城辺協栄バスとして発足したバス会社が、50年代に下地町の町営バスを取り込んで現在に至るのが宮古協栄バスなのだ。これが、協栄バスが平良の市街地に路線も拠点も持っていない理由と言っても、当たらずといえども遠からず、だろう。
中心街からは遠く東に外れたところにあるターミナルで、東平安名岬へ行くために保良行きのバスの発車を待っていたときに、一台のタクシーで乗り付けてきたのは、買い物らしい袋をいくつも下げた年配の女性で、タクシーを降りると並んでいるバスの一台に乗り移って行く。
つまり、バスに乗るためにタクシーでターミナルまでやってきたわけだ。あとで運転手さんにその話をしたら、宮古島ではバスよりタクシーに乗る人も多いんだそうだ。二つのバス会社にも、それぞれタクシーもある。バスがあまり便利でないこともあるが、もともとバスがなかった平良地区を中心としてタクシーは多く、運賃も比較的安くなっている。えーとそう言えば初乗りはいくらだったか…。忘れたけど、500円…?
そうだ。話がバラバラになるけど、宮古島では空港に降りても、バスに乗るのはほぼ絶望的なので、さっさとタクシーに乗るほうがよい。帰りも同様で、空港行きのバスは、ほとんどないに等しい。こういう空港もめずらしい。
何年か前に、南海岸のリゾート地区のホテルが共同でリムジンバスを走らせる計画を立てたことがある。ちょうど、宮古島リゾートが本土のメディアにも華々しく紹介されていた頃だったろう。当然といえば当然のこのプランも、タクシー会社の強い反対にあってつぶれ、結局いまだに実現していない。
東南端の東平安名岬(ひがしへんなざき)は、ターミナルから新城吉野保良線で保良(ぼら)まで行って、そこからさらに東へ歩かないと見えてこない。地元では、与那国島と同じで“東”を“あがり”と読むようだ。
廃車寸前のバスの置き場にもなっているような保良のバス停から、広くて立派な道路を、東へ歩いて行くと、「東平安名崎」という道路標識がある。灯台の名前の場合は“埼”になることも多いが、どうやらこの岬の表記は、縄張りによって“岬”と“崎”で分かれているらしい。
廃車寸前のバスの置き場にもなっているような保良のバス停から、広くて立派な道路を、東へ歩いて行くと、「東平安名崎」という道路標識がある。灯台の名前の場合は“埼”になることも多いが、どうやらこの岬の表記は、縄張りによって“岬”と“崎”で分かれているらしい。
(おかしい。やっぱりhtmlのtableタグが、何度やり直しても、ブラウザを変えてみても、勝手に変わってしまうトラブル。一度、直ったと思ったけど直っていないのか…。もしかして、曽根風呂さん「レイアウトの不具合」ってスマホだけじゃないんじゃ…。)
地理院地図でも、岬の先端に「東平安名岬」、細長い岬の途中に「∴東平安名崎」と両方ある。これは、“崎”のほうで隆起珊瑚礁の海岸と植生群落が、沖縄県の指定天然記念物になっているからだ。
標識の下には、白いヘルメットの人形が…。こういう交通安全PRの警官人形は各地にあるが、ここでは土産物屋などにもこのキャラがあったので、どうやら宮古島のゆるキャラとしての役目も果たしているらしい。その名も“まもるクン”。
保良川ビーチという標識もある、小さなビーチの向こうには二本の塔のようなものがある。ひとつは船舶向けの気象通報を発信するGPS局のアンテナで、もうひとつはなにかの試掘のボーリング塔のようだ。
平坦だけどでこぼこも多いという、一見矛盾した宮古島の地形を実感しながら、てくてく歩いて行くと、道が分かれるが迷わず海寄りに右を辿ると、ようやく東平安名岬がその姿を現す。
平坦だけどでこぼこも多いという、一見矛盾した宮古島の地形を実感しながら、てくてく歩いて行くと、道が分かれるが迷わず海寄りに右を辿ると、ようやく東平安名岬がその姿を現す。
2キロに渡って、南東に突き出ている岬の高さは20メートルくらいで、両側は崖になっている。
テッポウユリが一面に咲くという季節に、改めて訪れてみたいものだが、今回は岬の付け根の池があるここまでで、タイムアップ…。
帰りのバスに間に合うように、またきた道を保良の集落まで引き返す。
タグ反映の不具合だけでなく、2014/05/28は、午前0時から午前4時までの4時間のアクセス解析データは、訪問者・閲覧数ともに「0」であった。確かに、うちは人気ブログではないけれども、ありえないでしょう。また、So-netの得意技「なかったことにする」ってやつかな。
…と、書いていたら、先週地域ブログのトップに躍り出た落合道人のChinchikoPapaさんから、「それはメンテだよ」と、教えていただいた。そうか! そうだったのか。お知らせをよく見ていなかったのは、「不具合」のほうがうえにあってそっちにばかり目がいってたからだった。やれやれ^_^;;。(2014/06/01 追記)
▼国土地理院 「地理院地図」
24.719174, 125.46886
沖縄地方(2014/02/20訪問)
タグ:沖縄県
2月に宮古島へ行かれていたのですね。
陽射しは柔らかでしたか?
東平安名崎辺りはタクシー乗ってる観光客を良く見かけますよ
。
岬の付け根から灯台まではかなり距離がありますよね。
付け根から少し上った展望台からの眺めも好きですよ〜
by ぱぱくま (2014-05-29 22:22)
@そうなんです、3泊だけでしたけど。最初は雨でさんざんでしたが、あとはそうやわらかな陽射しを存分に楽しむことができましたね。
その陽射しのなかで、波を見ていると思いだけがタイムスリップしてしまって…というのが次項の内容で…^_^。
次回は、その展望台も…。なにしろ宮古島大先輩の、ぱぱくまさんのおっしゃることだから…。
by dendenmushi (2014-05-30 05:37)