番外:川満マングローブ=宮古島市下地(沖縄県)高い山も長い川もないほぼ平坦とされる島にも… [岬めぐり]

宮古島のマングローブは、島の北部、狩俣の南にある島尻のほうが有名で大規模らしい。そっちのほうもバスを途中で降りることができなかったので、行くことができなかったが、思いがけず西浜崎を見るために降りた川満にもマングローブ林があった。

流れ出た種が突堤の脇などに根を下ろし芽を出して、葉を広げている。その陸地側には人工の土手で囲い込まれた園地があり、そこには400メートルの木道がめぐって観察ができるようになっていた。

もともとあった湧水地の周辺に広がるマングローブ林を、旧下地町の時代に進められた川満漁港整備計画に取り入れたものらしい。
与那覇にもほかに岬はないので、逆時計回りで西浜崎の次の岬を探してみると、なんと東平安名岬。西の端から一気に東の端まで飛んでしまう。これではあまりにも飛ばし過ぎだろうと、マングローブをダシに番外。
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与那覇にもほかに岬はないので、逆時計回りで西浜崎の次の岬を探してみると、なんと東平安名岬。西の端から一気に東の端まで飛んでしまう。これではあまりにも飛ばし過ぎだろうと、マングローブをダシに番外。
宮古列島のマングローブも、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシで、八重山列島と同じようだが、このうちヒルギダマシについては宮古島を北限としている。マングローブ自体全体で見ると鹿児島の南西諸島が北限なので、日本の南を代表する植生といえる。

八重山と大きく違うのは、島の地形的特徴であろう。
なにしろ、宮古にはほとんど山らしい山がない。したがって、川らしい川もない。
かといって、まるっきり平坦かといえば、そうでもなくてでこぼこも結構ある。狩俣地区で水に苦労してきたのは、両側が海に挟まれた半島状であったからだろう。川がなくても島の台地をかかえるところでは、湧水もあるようだ。そういう場所や入江にマングローブ林が発生したのは、めずらしいことなのだろうか。
宮古島で一番高いところはどこか? これがまた相当わかりにくい。島のほぼ中央付近に野原岳と地理院地図では表示されているので、てっきりそこかと思えば、これが違うのだ。108.7メートルの三角点がある野原岳から、東南東に5キロ離れたところが114.8メートルで最高峰ではなくて最高点。宮古島市城辺(ぐすくべ)比嘉のそこは、細長い小さな山脈ができているが記名はない。
山がなくてほぼ平坦であれば、牧草地や農地をつくるには向いている。琉球石灰岩の隆起珊瑚礁の島では半分くらいが耕地面積になっている。
それにしては、とよそ者は考えてしまう。集落の散らばり方や道路の走り方だって碁盤目とは言わないまでも、もう少し整然と合理的に線が引かれていてもいいように思う。それがいまいち整理されていなくて、これがほとんど気まぐれででたらめ状態である。山はなくても、微妙なでこぼこがそうさせてしまうのだろう。まあ、それもしかたがない。
宮古協栄バスの路線も、バスターミナルから各方向に向いているが、周回できるようにはなっていない。
川満から与那覇、その先へは橋を渡って来間島へ行く便もあるが、来間島にも岬はない。周回路線でもあれば南海岸をリゾート地見物に走ってみてもよかったが、そっちへ行くにはまたバスターミナルまで戻って、別の路線に乗り換えることになる。
面積も人口も、石垣島とどっこいどっこいと言っても差し支えはないだろうが、西側の海岸を除いて、あとは50〜70メートルくらいの崖に取り巻かれている宮古島は、平坦な割には厳しい一面ももっているようだ。
タグ:沖縄県
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