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でんでんむし@アーカイブス★むかしの人は言いました=その26 臨時特別連載「道歌」 [番外DB]

 どうも「道歌」のなかを一貫して流れているのは、「諦観」であるような気もします。庶民の味方として、社会の底辺にいる大勢の一般人のこころの指針ともなってきた「道歌」も、しょせんはたんなる「歌」に過ぎない。
 それも、名歌というわけでもなく、どちらかというと狂歌にも近い。
 そういう生活に苦しむ庶民に、なにか具体的な現世利益を提供したり、力を貸したりするわけではない。
 せいぜいがとこ、こころのなぐさめになればよい、癒やしになればよい…。それくらいのことは、つくるほうも、それを受けるほうもわかっていたのでしょう。それでも、力になることはある…。
 それでも、短い歌のなかに、少しでも苦しい自分のこころの支えになり、わずかでもこころが癒されることがあれば、それで充分だった…。
 人の道を教えるほかには、そういう庶民への労りと慰めが、大きく比重を占めていたように思えるのです。
 もちろん、半ば自然発生的な「道歌」 では、誰かが方向を決めて指示をした、カリキュラムのようなものがあったとは思えません。それなのに、こういうひとつの傾向を示しているのが、またおもしろいですね。

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26 mark.jpg きことは…

哀れとも うしともいわじ 陽炎の あるかなきかに 消ゆる世なれば

いづくにも 心とまらば すみかえよ ながらへぬれば 元のふるさと

憂きことは 世にふるほどの ならいぞと おもいも知らで 何嘆くらん

憂きことも 知らで千年も 経る田鶴の 清き心に ならへ世の人

鴬が 法華経を説くと いうならば 雀は忠忠 烏は孝孝

美しき 花に良き実は なきものぞ 花を思わず 実の人となれ

おしなべて 心ひとつと 知りぬれば 浮世にめぐる 道も迷わず

思えただ 満ればやがて 欠く月の 十六夜の空や 人の世の中

聞けや人 忠とあしたに 雀の子 孝と夕べに 鴉鳴くなり

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべし 遥かに照らせ 山の端の月

ここもうし かしこもうしと 嫌うなよ いずこも同じ 秋の夕暮れ

心より よこしまに降る 雨はなし 風こそ夜半の 窓を打つらめ

聞きしより 思いしよりも 見しよりも のぼりて高き 山は富士が嶺

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dendenmushi.gif(2014/05/05 記)
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タグ:道歌
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