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でんでんむし@アーカイブス★むかしの人は言いました=その25 臨時特別連載「道歌」 [番外DB]

 とかく凡人はどうしようもないもので、わかっちゃいるけどやめられない…というものがあるようです。
 さあ、そうくれば、なにはおいてもまずは色と酒…。
 これについても「道歌」は、当然取り上げているだろうと思ったのですが、案外に数はあまり多くないのです。それに続くはずのギャンブルについては、集めた限りでは、これというものが見当たりません。時代劇なんかでは、賭場の場面なんかしょっちゅう出てくるんですが…。
 「色」については、もっぱら “うわべの皮にまどわされるな”という、ほとんどその一点に焦点があたっているようです。うーん、これはなんでしょうかね。男女の交際もあまり機会もなく自由でなかった時代では、とりあえず外見だけしか…ってことでしょうか。
 「酒」についても、“百薬の長”という決まり文句はあっても、ほとんどといっていいくらい、これを諌めるものはない。せいぜい慎めというくらいです。これは、酒についてはそもそも最初から“悪い”という考えはなく、一定以上に容認するという理解を示しているのかな。ま、それは今とオンナジか…。
 俗にいう“飲む・打つ・買う”も、それ自体を取り上げることが「道歌」の道から完全にはずれるという判断が、どこかにあったのでしょうかね。
 それよりも、よき友をもつべきであるとか、同じつるみむすぶならよきことにかかわれとか、すぐにフォローするほうが重要、というわけかな。

kokoro.jpg
25 mark.jpg と酒と…

身を忘れ 十重も 廿重も 迷いけり 一重の皮の 美しきには

気も知らで 顔に化かされ 嫁とりて あとで後悔 すれどかえらず

色という 上べの皮に はまりては 世を渡らずに 身を沈めける

老いたるも 若きも同じ 上皮の 色に我が身を 出し抜かれつつ

女郎花 匂うあたりは 心せよ 色香に道を 忘れもぞする

迷うなよ 美人というも 皮一重 醜婦も同じ 皮のひとえに

百薬の 長たるゆえに かえりては また百病の もととなる酒

慎めや 鏡は姿 見すれども 酒は心の 内を見すれば

空渡る 雁の一行 見るにつけ 世にうれしきは 友にぞありける

よき事に むすびてわるき 事はなし 麻の中なる 蓬見るにも

堅けれど 砕くに易き 瀬戸物の 心を知れば ふれぬこそよき

よい仲も 近頃疎く なりにけり 隣に倉を 建てしより後

勇の字は マことの頭 田けき腹 力あふるる 姿なりけり

世の中の 親に孝ある 人はただ 何につけても 頼もしきかな

利口ぶり 言葉多きと 片意地と 短気不律儀 嘘にてもすな

若きこと 二度はなしとて 楽するな 年は寄りても なぐさみは金

世の中の 人のためとて 身を削る 鰹節こそ 味の王なれ

Dhanasyoubu.jpg

dendenmushi.gif(2014/05/03 記)
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タグ:道歌
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