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1083 馬鼻崎=八重山郡与那国町与那国(沖縄県)北牧場の先端がこの岬で断層がウマの鼻のように見えたのかな [岬めぐり]

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 与那国町の無料バスも、停留所以外でも途中の場所を言えば降ろしてくれるので、でんでんむしも「空港の手前の馬鼻崎の入口のところで降ろしてくださいと、ドライバーにお願いしていた。それだけで、ちゃんとわかったようで、与那国空港のフェンスが切れる西の端で、マイクロバスを停めてくれた。
 与那国島の岬は4つだけで、それが東の端と西の端と南の端、それにこの北の端ときれいに東西南北と揃っている。東西と南はいずれも「最」のつく端っこだが、残念ながらここ北だけが「最北端」にならない。緯度では、祖納港の東の出っ張りのほうが、ほんのわずかにハナの差でより北にはみ出ているからなのだ。
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 この馬鼻崎は比川から歩いて島を縦断したときに、空港の滑走路越しに遠目ながら見えていた。それだけで済ますこともできたのだが、RACの石垣行きの飛行機が飛ぶ時刻まではまだ少し間がある。せっかくだから、北牧場にある馬鼻崎も歩いてみれば気持ちがよかろうと、一直線の県道の途中で降りたのだ。
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 県道から空港のフェンスに沿って、北へ進む。滑走路の西端を横目に、テキサスゲートを越えて行くと、なだらかな傾斜とでこぼこが続く北牧場の真ん中を突っ切る形になる。
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 北牧場にはウマさんもウシさんもいるが、遠くのほうにいるだけで、そこらに歩く邪魔になるほどうようよしているわけではない。ただ、目印になるものがなにもないので、地形や岩や車の跡などを確認しながら歩いて行かないと、帰ってこられなくなりそうだ。
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 頭のなかにある地図を、確認しながら歩いて行く。でんでんむしは地図は念のためにiPad mini に入れて持ち歩いているが、歩きながらそれをいちいち取り出して見るということは、あまりしない習慣なのだ。事前に見ておいて、あとは景色に従って歩く。 たまに細部を見落とす失敗もあるが、なんとなくそのほうがよい。
 北牧場は、空港の北西寄りに三角おにぎり型に飛び出した一帯に広がっている。そのおにぎりの頭が馬鼻崎。
 まるでケーキかなにかでも切り分けたように、すっぱりと牧場が終わっていて、崖から海に落ちる。
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 山はないし灯台もないが、こういう岬もまたいいよね。
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 真っ直ぐな断崖の下で、白い波が砕けるのを見ていると、東崎も新川鼻も(西崎はちょっと違うが)、この馬鼻崎と同じような形成過程を経てきたものであり、それこそが与那国島の成り立ちに関わるのであろうといえそうである。
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 どうやら与那国をはじめ八重山の地質は下から中新世の八重山層群、更新世の琉球層群、完新世の堆積物という三段重ねになっているらしい。いくら専門の資料をつらつら眺めてみても、地質年代というのはなかなかピンとこないものだが、岩波書店から2014年2月に出たばかりの日本地質学会編『地球全史スーパー年表』というのを買ってきていたので、これによってちょっとだけ掘り下げてみる。
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 何百億年という途方もない時の流れをつかむには、実数によるスケールは使えない。そこで対数の目盛りを考えることになるが、できごとなど説明を加えようとすればそれでもうまくはいかない。この「スーパー年表」では、年表をみるレンズを取り替え使い分ける、という新形式をとっているのが工夫らしい。
 中生代の白亜紀に続くのが、6500万年前から始まる新生代の第三紀であるが、この年表の解説によると、“第三紀”という名は使わないことになった、という。その期間は古第三紀と新第三紀で、その新第三紀の2300万年前〜530万年前が中新世である。鮮新世を飛び越して第四紀になると、琉球層群の更新世は260万年前〜116万年前で、完新世というのは117万年前〜1万年前になる。
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 この与那国島の断崖は、琉球石灰岩が多くを占める琉球層群ということになるのだろうか。与那国島は、この琉球層群が大規模な地殻変動によって生じた大きな断層によって周囲を切り落とされた…というように読める。この岬ができた頃から、人類の歴史も始まるというわけか。
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 馬鼻崎は、垂直に落ちる正断層の岬だった。
 そこから東の方向を見ると、宇良部岳と海の間に、広いテーブル状のティンダバナがある。これも周囲から隆起して海から遠くなってしまったが、海岸にあれば「天蛇鼻」という立派な岬になっていたはずだ。
 見た目は同じように見えるが、こちらのほうは珊瑚礁の隆起したものとされているので、馬鼻崎とは成因は異にするようだ。
 こちらは断層、あちらは隆起。素人目にはどちらも同じように見えるのが困るよね…。
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▼国土地理院 「地理院地図」
24.472361, 122.962807
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dendenmushi.gif沖縄地方(2014/02/18訪問)

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タグ:沖縄県
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