番外:「ブログランキング」をどう理解すればよいのだろうか:So-netブログランキングの観察研究4(So-netブログの七不思議16) [番外DB]
So-netブログは、とにかく「ランキング」がお好きなようで、どこにもかしこにもやたらめったら「ランキング」がある。いや、むしろ「ランキング」を取ってしまうと、その後にはおそらく何も残るまい、と思うくらいの“ランキングだらけぶり”である。
なにしろ、ブログのトップページからランキングは始まっていて、ご丁寧にそれらのランキングには、金銀銅を意味しているらしい色で表示され、各ブログ共通テーマごとのランキングに至っては、王冠でそれが示されているくらいで、かなりこだわっているようだ。
でんでんむしが日頃見ているのは、「地域」の「ブログランキング」だが、その隣にある「nice!記事 〉〉」以下のランキングも、どうもよくわからない。
単なる時系列順ではないかと思われる「新着記事」にまで金銀銅の色分けがついているとか、「アクセス記事 〉〉」も「nice!記事 〉〉」も、カウント期間がわからないのでどう解釈してよいのか困るし、さらに「nice!記事 〉〉」のランキングには「0 nice!」というのがぞろぞろ並んでいる。いったい全体、これにはどういう意味があるのだろう。
また、「管理ページ」の「アクセス解析」には、「日別 & ランキング」として日毎のデータと「アクセスランキング」という折れ線グラフが毎日月分毎に表示される。このグラフ、FirefoxでもSafariでも、ときどき表示不能に陥ってしまうが、そのランキングの順位は、どうやらSo-netブログ全体のなかの順位らしい。
でんでんむしの場合、これまでの最高順位が223位という瞬間風速を記録したが、通常はだいたい400から800くらいの間を行ったり来たり(それも隔日更新のせいもあって、乱高下が激しく振幅差が結構大きい)しているから、おそらくそうだろう。
だが、全体の順位というのは、せめてその前後周囲のブログがどんなのかといった程度の様子とか、全体がどのくらいあるのかがわからなければ、本人の順位数値だけ知っても、あまり意味はない。あっそう、と思うだけだ。
その分母となる全体のユーザー数やランキング参加者数も不明だが、「地域」だけに限って言えば、2012年初めには2000くらいだった分母は、2014年初めには2600に近づこうとしている。ユーザー数は順調?に増えているようだ。
そんなSo-netブログのなかでは、ひきこもりでんでんむしなどは、毎日更新もしないし、お友達をたくさんつくろうとも思わないし、nice!を集めに行ったりもしない。RSSのなんたるかも知らず、Facebook
などのシェアボタンも消し、ポイントやアフリエイトや広告は排除して、まったくランクアップ努力をしない、いわばランキング競争ではスタート時点からすでに落ちこぼれ組である。まあ、異端とはいえないまでも、非主流派であることは確かだ。
なにしろ、でんでんむしの場合は、たまにマイブームがあって訪問者や閲覧数が大きく延びることもあって、そういうときにはランキングページの“8位以内”に入ったりすることもあるが、通常はだいたい10位台のなかで上がったり下がったりしている程度だ。
全国の岬をめぐっていても、その場所によってランキングが変動することもあるらしい。北海道シリーズから長崎シリーズに移行すると、とたんに数ランクは下がったりする。ちょうどその頃、「地域」ランキングは大きく動いた。ランキングの算定方法になんらかの変化があったのかと勘ぐられるほどだが、これもたまたま時期が一致しただけで、それぞれ要因は別のところにあったのだろう。
それでも「地域」のなかでは、なんとかその25位以内のランキングに留まっているのは、So-net外の人が検索で見てくれているからではないか。むしろSo-net内の人よりもそのほうが多いのではないか、と思っているが、それが当たっているか否かどうかも実はわからない。とにかく、So-netブログは内向きで、他のブログユーザーが見にくることはあまり考えていないようだ。
これまで、公表されている記事数、nice!数、更新頻度などをランキングに照らして見たのだが、これでみるとさまざまなブログがあることがわかっておもしろい。
記事数が多く歴史の厚みが貢献しているもの、記事数は少ないのに明らかにnice!数で稼いでいるもの、毎日一回以上も更新してマメさで勝負しているもの、そういう特徴などはすぐわかる。だが、記事数もnice!数も投稿頻度もそう多くないのに、なぜだかランキングの上位に入っているものもある。
これがなんでこの位置を保っているのか、疑問に思うようなものも少なくない。しかし、公開されているデータでは、ほとんどのことはわからない。
ランキングを決める最も肝心なデータになるはずの、来訪者数や閲覧数が公開されていないからである。これと思しき数字は、一般公開はされていないが、個々のユーザーには知らされている。
番外前項でふれたように、So-netブログでは、「ランキング順位は、アクセス数およびnice!数、読者数を加味した総合評価で集計されます。」としている。「nice!数」というのはわかる。だが、「読者数」というのがSNSとかをまったくやらないでんでんむしにはよくわからない。(「読者数」については前の七不思議で書いたがここでは省略。以下については主旨は同じく前出ながら、一部改めてふれる。)
「アクセス数」というのは「記事管理」でいうところの「閲覧数」と同じ数字のことなのだろうか。
だとすると、それは「アクセス解析」でいう「訪問者」や「ページビュー」とはどういう関係にあるのだろうか。
ランキングの計算方法も計算式も公開していないが、「アクセス数およびnice!数、読者数を加味」するという計算には、「訪問者」や「ページビュー」の数字はどのように反映されているのだろうか。ランキングを決める「アクセス数」には「訪問者」だけなのか、それとも「ページビュー」だけなのか、あるいは両方なのか…。
ここでも、いくつかの似た用語が、あちこちで混在して使われているが、その説明がないので、不得要領のままである。これも前に書いているが、「アクセス解析」の「ページ別」で、ある一記事の「訪問者数 1、ページビュー 8」とかいうのが、どういう状況や行為を示しているのか、いまだにさっぱりイメージできないでいるでんでんむしは、どうにも落ち着かないのだ。
それよりもなによりも、普通にランキングというからには、そのブログの内容が金銀銅の王冠にふさわしいかどうかも無視できないと思うのだが、So-netブログではそれは関係ないことにしているらしい。もし、nice!の数でそれに代用させているのだというなら、それは大きな間違い、勘違いも甚だしいというものであろう。
ともかく、ランキングをどのようにして決めているかは、参加者にもユーザー一般にも、皆目わからない。なんとなくわかるのは「nice!数」の占めるウエイトは、かなり高そうだということくらいだ。
それでも、われわれはSo-netブログが公開するランキングを、ヘヘエーと恐れ入って承るほかない。
So-netブログ内にどんなブログがあるのか、その情報もランキングなるものを通じて知るしかない。ランキングに入らないブログの情報は、「新着記事」で見るくらいしかない。
一般のユーザーにとっては、計算方法すら公開していないブラックボックスのランキングもさることながら、それにかかわらずどんなブログがあるのかを幅広く知りたい、というのが普通ではないのか。
まあ、はっきり言って個人の素人が書くブログなどに、そう過大な期待は持てないだろう。それもよくわかる。だからといって、有名人ブログやタレントブログでは、アメブロにはとうてい追いつけまい。So-netブログにも「オフィシャルブログ」として有名人ブログというのがあるが、でんでんむしがかろうじてちょっとだけ知っている名は一人だけだった。
機械的なランキングのやり方も、ジャンル分けの分類も、個々のブログの紹介方法も、ランキングと内容評価の新しい基準も、なにもかもひっくるめて改めて再検討するところから考えてみる必要がある。そういう時期に、既にきているのではないか。So-netブログが、近い将来にわたってその存在意義を発揮していけるか否かは、そこにかかっているような気もする。
非主流派なればこそ見える感じるところもあるわけで、So-netブログが “ベータ(Beta)”にならないよう、betterをめざしていくことを願ってのつぶやきである。
■2014/01/18 記)
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