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1044 蛭子崎=長崎市川原町(長崎県)もっと知りたい「日本の自然を代表する典型的かつ希少な地形地質」なるものを [岬めぐり]

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 日本列島は(も)、どこへいってもどこまでいっても、岩や石と土や砂とで覆われている。そんな当たり前なことに、いちいち興味を示す人はいないのだろうが、でんでんむしはいちいち気になってしまうのだ。
 だが、もちろんちゃんと勉強したこともする気もないので、まったくなにも知らずわからないくせに、それがなんなのかどういうことなのか、もうちょっと知りたいと思ってしまう。
 そういうわけで、その気になればネットであらゆる情報が得られるのはうれしい。
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 で、年崎の礫質片岩は、実は日本列島でもめずらしい岩石なのだそうだ。これで有名なのは四国の観光地大歩危小歩危で、天然記念物になっている。考えてみれば、だいたいにおいて観光地になっているような場所には、こういうものがある。それを観光資源の一助にも、どう活用するかできるかしているかはバラバラだし、受け止めるほうも全部が興味津々なわけもないはずだが、そういう努力が続けられていることは喜ばしい。
 そういうことについては、このブログでは当初からちょこちょこと書き続けていて、最近では「番外:地層切断面=大島町野増(東京都)ジオパークは日本列島の断面をどう切り取って魅せることができるか」 でも書いた。が、ウンチクだろうが雑学だろうが、こういうことをもっと広く、日本人の身近な知識にしていけるといいのではないかと思う。
 礫質片岩は、広く変成岩と称される岩の一種で、礫を含んだ堆積物が地下の深い所で非常に強い圧力を受けて再結晶する、という経過を辿っている。
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 年崎のそれは、原石の礫がはっきりと観察できるそうだ。それが何故どの程度重要で貴重なのか、もうひとつよく理解できないのだが、ともかくそう記してある資料を発見した。
 これについても前に書いたが、資料をネットに載せるのはいいのだが、それがあまりにも考えなしに行なわれている。このせっかくの資料も、PDFとしてその一部だけが単独に放り出してある。検索で引っかかった資料の断片が、どういう題で、誰が、どこで、いつ作成し、どういうところで公開したものかなど、さっぱりわからなくなっていて、たいへんにかわいそうな状況である。

 第3章 地形・地質
 選定基準1:日本の自然を代表する典型的かつ希少な地形地質
 川原町 年崎海岸
  蛇紋岩メランジュ:礫質片岩・枕状溶岩・火山角礫岩・凝灰岩等が緑色片岩に変化したものとアクチノ閃石、緑泥石、緑簾石など変成鉱物多数。
 
 よくわからないが、「日本の自然を代表する典型的かつ希少な地形地質」の候補として、川原(かわら)町の年崎海岸が挙げられているようだ。
 長崎市あたりのものだろうと推測はつくが、この選定基準とその結果については、まだ公になってはいないのだろうか。「日本の自然を代表する典型的かつ希少な地形地質」…これなんですよ、こういうことのごくわかりやすい説明が求められていると思う。それを心待ちにしたい。
 さて、お隣の年崎の話ばかりになってしまっているが、蛭子崎についてもまたなんにもない岬。せいぜい、伊能忠敬の頃には恵美須崎と称されていたのがわかったくらい。
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 その時代には馬渡川といわれていた宮崎川が宮崎町との境界だが、その河口すぐ北が蛭子崎で、最高点が58メートルの頂から南東に流れる落ちる細い尾根の先にあたる。
 先っちょは、ちょうどお椀を伏せたようなまんじゅう丘になっていて、金比羅さんが祀られている。旧川原村は、年崎の出っ張りの南端から、県道34号線が蛭子崎を回りこんで宮崎川までで、川原本村は蛭子崎よりも年崎に近い。
 蛭子崎の写真は、南隣りの宮崎町の海岸から、強い雨と風の中で傘をさしてどうにか撮った、というものばかりになってしまった。岬の下には、砂浜と岩礁とが、北の川原町の海岸へ続いているらしい。
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▼国土地理院 「地理院地図」
32.629513, 129.83617
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dendenmushi.gif九州地方(2013/11/03訪問)

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タグ:長崎県
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