1015 花咲岬2=根室市花咲港(北海道)「のさっぷ号」Bコースでは車石との二度目のご対面はならず [岬めぐり]

初めて根室へやってきたのは2005(平成17)年のことで、このときは旅行会社が主催するツアーに参加した。網走や釧路に行くことがあっても、根室まではなかなか行く機会がなかったので、道東をめぐるツアーがまずは適当と思われた。
このときに訪れた岬の記録は、
009 愛冠岬
012 花咲岬=車石
017 納沙布岬
044 野付半島=トドワラ
024 能取岬=美岬
として、いずれも若い番号項目でブログに収録している。
ツアーは岬めぐりがテーマではないから、一般にもそれ自体が目的地になっている納沙布岬を別にすれば、たまたま観光地にしたい岬がいくつかあったにすぎない。だから、ところどころとびとびになる。今回は、このとびとびの隙間を埋めるのが目的であった。
花咲岬は、実はそのツアーでもコースに入っていなかった。だがせっかくの機会なので、朝食を抜きでちょっとだけ団体行動からひとり離脱し、単独行動で行き、後でまたツアー一行に合流するという器用なことをしたのだが、そんな無理をしたのも車石をぜひとも見ておきたかったからだった。
今回、楽しみにしていた二度目の車石とのご対面は、岬の上まで行ったのにかなわなかった。
根室半島の岬めぐりも、なかなかプランが立てにくいのだが、根室交通がねむろ半島遊覧バス「のさっぷ号」を運行していることがわかった。納沙布岬を中心に半島の北東をめぐるAコースと、花咲車石と風蓮湖など半島の西側をめぐるBコースがある。毎日同じバスが、まずA、続いてBの順に走っている。
![]() |
![]() |
車内の前のほうには、小学生と先生あわせて10人ほどのグループが座っていて、フリーの客もごくわずか。小学生たちはおそらくAコースに続いて乗っているのだろう。

Bコースでまず向かうのが花咲岬なのだが、見覚えのある岬の上までくると、“今日は波が高いので車石の見学ができない”といって、駐車場でくるりと向きを変えると、さっさと花咲港へ降りてしまった。
“なんじゃー、それは!” 確かに下から見上げるには波打ち際に降りることになるが、波に関係なく見えるところもあるじゃろと思った。それでもみんなおとなしく座ったままなのは、こどもが多くわずかな大人は車石を知らないからか。

車やバイクでやってきた他の観光客は車石を見に行っているらしいので、別に閉鎖されているようでもない。それはもっぱら、小学生たちに対する安全予防措置として、ドライバーとガイドが急きょとった判断だったか、あるいは会社指示だったのだろうか。

その埋め合わせの時間調節か、バスは花咲港の中をぐるぐるとゆっくり回っている。この港は、いうまでもなく根室観光のシンボルにもなっている花咲ガニの水揚げ港でもあり、ロシア船の寄港が多いのでも有名な港である。

…と思っていたが、念のため根室港湾事務所のページをみると、過去には10年連続日本一の水揚げを誇っていたサンマ漁のほかには、サケ・マス漁、タラ漁とあるが、カニはロシア船が運んでくるくらいで、その割合も多くがウニでカニの比率は少ないようだ。が、港の周辺にはカニの直売所などもあるので、花咲ガニがなくなったわけではなさそうだ。
![]() |
![]() |

![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
確か、「ここに幸あり」の歌碑がある根室市役所の近くの、教会の尖塔も見える坂道の途中にあった、という記憶しかない。現在の地図で、その付近を探してみると、それらしい旅館があったが、名前がそういう名前だったかどうか…。
Bコースのバスはこの後、風蓮湖のほうに行くのだが、岬めぐりは地図に沿って、根室半島を西から東へ、南から北へと続く。
▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
43.278511, 145.58908




タグ:北海道
コメント 0