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996 龍舞崎=気仙沼市横沼(宮城県)これもムリヤリでその近くまで行っただけというに過ぎないのだがそのワケは… [岬めぐり]

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 津波で幹だけが残った岩井崎の松の木を、龍の形にみたのは、その向かいにあった気仙沼大島の南端である龍舞崎の存在があったから、ということも考えられる。
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 龍舞崎は大島の南端で、岩の崖が細く300メートルも伸びて飛び出している。先端には、灯台もあるのだが、西向かいの岩井崎から眺めたのでは、お天気のせいもあって、とてもそこまでわからない。
 岬の名付け親が、この地形のどういうところをもって、“龍が舞う”という連想をしたのかも、これまたよくわからない。単に岬が長く突き出ているからか、東の岩島を足のように、あるいは頤(あご)のようにしてみたのか。
 ムリをすれば、岬の南に浮かんでいる黒崎島を、龍が追う玉に見立てていたのかもしれないとも想像できる。
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 龍といっしょにさまざまな想像も舞い踊る龍舞崎と岩井崎の間は1.8キロほどあって、これが気仙沼湾の出入口である。
 その幅は100メートルもない岬は、両側が岩崖で松を中心とした植生で覆われている。その上に地図では点線の細道が、先端の灯台まで続いている。
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 灯台までは、5〜600メートルほどしかないので、当然ながらここはたとえ天気が悪くても、歩いて行ってみたい、いや行くべきところだった。
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 それなのに、なぜ岬の入口だけで、岬の手前で岩島付近の写真ばかりで終わってしまっているのか。
 それには、実にふか〜いワケがあるのだ。
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 しかし、そんなことをいちいち書いてみても、第三者にはけっこうくだらなくてしょうがないだろう。でも、それをある程度は説明しないと、なんでこんな岬めぐりになってしまったのか、わけがわからない。
 さて、どうしたもんだろうね。
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 休暇村気仙沼大島には、二泊した。夕方のフェリーで浦の浜に着き、迎えに来てもらった車で休暇村に入った。西の船着場から東の休暇村までは、ちょっと距離があって、歩くにはめんどくさいので、すべては休暇村による送迎が原則である。
 二日目は一日かけて唐桑半島のほうに出かけて、三日目の午前中を大島の岬めぐりにあてるよう計画していた。島内にはバス路線もあるにはあるが、予想通りまったく使えない。レンタサイクルも浦の浜にあると聞いたが、雨の中で傘さしては走りたくない。残るはタクシーだが、これも停めておいて歩かなければならないところが多くて、あまり感心しない。
 亀山のリフトが動いていれば…と思うけど、ダメなことを考えてもしかたがない。そんなことを含めて、休暇村のフロントで相談すると、朝のフェリーに接続する形で、送迎バスが亀山の展望台を回って浦の浜に行くサービスが一便だけあるという。
 それはいいかも。ちょっと横着だが、それでひととおり島中を展望して、あとピンポイントでタクシーを走らせればいいのだ。それにしようと、予約を入れておいた。ほかにご希望があれば乗り合いになります、というがそれはいっこうにかまわない。
 朝、ほかに4人のグループも同じ便に申し込んだらしく、送迎バス(ワゴン車)は乗り合いになった。それはいいのだが、天候がよくない。霧が立ちこめているのだ。これでは、展望は利かないかもしれないが、とにかく亀山まで行ってみてだめならしかたがない。運を天に任せてのでたとこ勝負だ。
 ところが、走り出したバスは、いっこうに亀山に登る気配がない。
 途中、ここは誰やら(有名な人らしい)のなにやらでどうしたとか、運転手とグループ客が話しながら、反対にどんどん南の方に走って行くではないか。
 ははーん。なんかあったな、こりゃあ。
 歳を重ねてくると、こういう場合にじたばた騒いでもロクなことがないことがわかる。黙って、そのまま成り行きに任せてみていると、着いたのがここ。
 龍舞崎の入口、だったのである。
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 どうやら、後から申し込んだグループが、亀山をやめて龍舞崎へという変更を申し入れた結果、そのように予定が変わってしまったようだ。
 運転していた昨日のフロントの人が、龍舞崎入口で降りるとき「こういうことなりました」という。そういうことになることは、乗る前走り出す前に言ってくれないとねえ。向こうは4人でこちらは1人。多数決では負けるけど、一方的に事前相談もなく、勝手な予定変更は困りますよ。
 それでも、ここまで来たからには歩いて灯台まで往復する時間があるのならばまだいいけれど、フェリーの時間に合わせて浦の浜に戻らなければならない。これでは、なにしにここまで来たのかわからない。グループにとってはそれで満足なのだろうが、でんでんむし的にはとんでもない。どのみち、龍舞崎には行くつもりではあったが、こんな中途半端はもちろん想定していなかった。
 港が近づいてみると、亀山ははっきりと見えるほどだった。下から見えれば上からも見える。だからね、こっちへ登っていれば…。
 そんなこんなで、すっかりやる気をそがれてしまったところに、雨もぽつぽつ落ちだしてくる気配。完全に大島の岬めぐりの出鼻をくじかれてしまい、ちょっとだけイラッとして、そのまま浦の浜からフェリーに乗って帰ってしまった…というわけなのだ。
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▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
38.830762, 141.624411
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dendenmushi.gif東北地方(2013/07/05訪問)

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