919 高目鼻=備前市鶴海(岡山県)この岬はまるまる備前市のはずだがMapionなどでは瀬戸内市と半分コにして… [岬めぐり]
片上大橋の北側から見て、虫明がちょこっと顔をのぞかせるのは、穴ヶ鼻から橋の西300メートルのところまでである。橋の西側には、穴ヶ鼻と対をなすようにして西に飛び出した高目(たかめ)鼻があるのだが、この岬の所在地はまた備前市で鶴海という。
岡山ブルーラインは、橋から高目鼻のこぶの裏側を回って西に走っているので、高目鼻のバックに横筋となっている。
高目鼻の西に、ポコンとあるのは住吉島。住吉さんを祀っている島だからそういう名になったと思われるが、この栗まんじゅうのようなちいさな島が、この付近の海に生活する人々の信仰の中心になっていったというのも、ごく自然なことだったろう。
この付近の海面にも、筏がたくさん浮いている。
岬の名については、もういちいち考えてもしかたがないので、適当にスルーすることにしているのだが、“高目(たかもく・たかめ)”というのは、囲碁や麻雀にその言葉がある。まさか、それではあるまい。
しいていえば、高目鼻の北側に位置する高座ノ鼻と、関連があるのかもしれないが不明。また、住吉島の住吉神社とあわせて、なにか物語のひとつもありそうだが、それも想像に過ぎない。
東の穴ヶ鼻と西の高目鼻の中間に架かる片上大橋は、長さ520メートル、その高さは30メートルある。その下から西の海は片上湾である。片上(かたかみ)はこの橋から北西6キロの西片上まで、広く使われている地名。
片上湾の地形はかなり複雑で、形容するにも困るほど入り組んでいる。高目鼻の奥には鶴海港、その北には久々井港、東には東備港と広範囲な呼び名をもつ港があり、西奥に細長く延びている片上湾は湾自体が港になっている。湾の中央には前島という島があり、その周囲には高目鼻のほかに3つの岬が飛び出している。
湾というのも一筋縄では括れないので、正宗白鳥のように単に「入江」といってすましておくのが、賢い方法なのかもしれぬ。
岡山ブルーラインの沿線では、片上湾が見える鶴海と片上大橋を渡るところが、いちばんのビューポイントだという。ちなみに「片上大橋」で検索してみると、いっぱい写真やムービーやドライブの記録などがでてきて、みんながみんな“絶景”とか“心洗われる風景”とか書いている。
人は海を見ると、無条件に反応するのはなぜだろうか。
だが、それも岬や入江や島や…そんなでこぼこが、複雑にたくさんあってのこと。
もしこれが、でっかいプールのような四角い海の景色だったら、そんなにうれしくないだろうと思うがどうだろう。
国土地理院の電子国土ポータルでは、岬の緯度経度はわかっても、その場所の住所表示が正確にはわからない。そこで、それについてはMapionを参照することにしているのだが、高目鼻のそれを確認しようとして、またおかしなことに気がついてしまった。
MapionがZENRINのマップソースを使うようになって、いろいろ信用できないことが地形面では多くて困るのだが、市境などというものの線引きも、かなり適当であるらしい。
というのも、あくまでも地形については、国土地理院のほうが信用に値するだろうという前提に立ってのことであるが、ふたつの高目鼻付近の備前市と瀬戸内市の境界線の引き方を比べてみると、これほど違う。
Mapionだけでなく同じソースのYAHOO!地図もそうなのだが、高目鼻の真ん中を境界線が通っている。そういう例は岬では普通で、ほかに数多くあるので、ここもそうだろうと推定で線を引いてしまったらしい。
また細かいことを…?。いえいえ、地図では決して細かいドーデモいいことではありませぬゾ。
でも、国土地理院のほうが間違っていたら、ドーしよう…。
▼国土地理院 電子国土ポータル(Web.NEXT)
34.714789, 134.228508
中国地方(2013/02/05訪問)
2013-03-11 00:00
きた!みた!印(32)
コメント(2)
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コメント
by tamanossimo (2013-03-12 10:55)
@うちのタマしりませんか? (^^))
by dendenmushi (2013-03-13 06:58)