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842 赤鼻・大崎鼻=浜田市国分町・江津市波子町(島根県)写真とその場所の特定に困ることもある岬めぐりの方法 [岬めぐり]

 いくら、下調べをしないのが“でんでんむし流”といっても、列車やバスの運行時刻表だけは、ちゃんと調べなければ、どこかで立ち往生してしまう。泊まるところも、いちおうは予約をしておかなければ野宿するはめになる。
 それくらいは調べないといけないが、あと“行き当たりばったり”というのは、予備知識はあらかじめ詰め込まないで、そのときの成り行きに任せて、あっちこっちうろうろする。そのとき、その場所でわかったこと、発見したこと、体験したこと、感じたことがなにかあればうれしい。
 それから、あくまでも岬が主人公だが、その付近の地域のことにも眼を配る。わからないことや、うろ覚えのことなど要確認事項は、帰ってきてから間違いのないようにちゃんと調べる。
 岬は、車窓からのチェックでも可なり。したがって、走るバスや列車からの写真は当然ロクなものではないが、これもあくまでもメモ代わり、ペン代わり。もともと、写真がメインではないし、風景写真や絵はがきの写真を撮りに行っているわけではないので、それでも可とする。
 車窓からの確認で困るのは、初めて通るところで、その場所の特定がなかなかできないときである。
 今回はツアーバスに便乗しているからということもあるが、通常の列車や路線バスに乗っていて、しかも地図とにらめっこしながら見ていても、わかりにくいことがよくある。意外にスピードと距離感が、つかみにくいのだ。まだだと思っていると、通り過ぎていたりする。
 浜田港を見下ろす丘の上で昼食休憩をとったバスは、今度は浜田ICから浜田自動車道をちょっとだけ走り、すぐ江津自動車道に入った。江津までは長い距離ではないが、朝に萩を出て出雲経由で玉造まで行く予定なので、できるだけ高速があれば使うつもりのようだ。
 しかし、これで車窓からの岬チェックは、いっそう望み薄になった。江津自動車道は、海岸ではなく山寄りを走っているからだ。
 それでもと、カメラを窓に向けて、どんなところを走っているか、海側のところどころでシャッターを切っておく。岬らしきものが見えれば、御の字である。
 浜田市の北の外れには、赤鼻という岬がある。そう思ってみたが、海岸とはかなり距離があるところを走っているようだ。
 後で帰ってきて、撮った写真を見ると、これどこだったんだあ?というようなものばかりである。このように、写真に写っている場所の特定がしにくいときは、デジタルデータのタイムスタンプと地図を照らし合わせながら、その場所を探る。
 列車の場合は、駅ごとに時刻がわかっているので、これとの照合でなんとか掴めるのだが、バスの場合は通過時刻がわからないことが多い。ましてや、今回はツアーバスなので、その指標も使えない。
 地図と首っ引きで、やっとわかったその写真の場所の特定例を、ここで紹介してみよう。いずれも、視点は高速道路の上から北西方向、西方向を向いている。これらは、赤鼻がこの向こうの遠くにあるけど見えない、という例。通常はボツ写真である。
osakihanag01.jpg
osakihanag01m.jpg
 左手に見える丘の上の建物は、どうやらゴルフ場の建物らしいのだが、念のためにゴルフ場のホームページを見てもこんな写真は見あたらず、確認はできなかった。海は遠くに、少しだけ顔を見せる。
osakihanag02.jpg
osakihanag02m.jpg
 高速道が浜田市から江津市へ入ると、道路が海寄りに寄っていく。あれっ? これは岬かと見えるが、都野津という海岸の丘で、岬ではない。
osakihanag03.jpg
 ここらでは、高速道が高いところを走っているので、浜辺の町が展開する様子が見える。
osakihanag04.jpg
 そして、少し振り返ったところにあるのは、敬川駅付近で、その向こうに遠くあるのはこれぞまさしく大崎鼻。おやおや、またここでも大崎鼻である。鼻が多いのは、中国地方だけではなく、西日本にほぼ共通しているが、無理矢理の839項に続いて、また同じ名前だ。
 この岬には、灯台もあるが、この写真からではわからない。小さな岬に灯台まであるのは、この前後の長く続く砂浜の海岸では、他に目印となる灯台を置く場所がなかったのであろう。
osakihanag05.jpg
 ところが、何度見てもこの写真の場所が、どうしても特定できない。大崎鼻が背景にあるので、道路が北向きに走っている都野津町付近だとは推測できるのだが…。
osakihanag05m.jpg
osakihanag06.jpg
 江津市街の手前で、江津自動車道は終わり、ICを出た先は再び国道9号線に戻る。そして新江川橋で江川を渡る。
osakihanagM.jpg

▼国土地理院 「地理院地図」
34度57分8.08秒 132度6分45.17秒 34度58分35.95秒 132度9分8.24秒
osakihanagM2.jpg
dendenmushi.gif中国地方(2012/05/30 訪問)

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タグ:島根県
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Rifle

場所特定にはGPS機能付きのデジカメを使うのが一番簡単ですが、
GPSロガーがあれば、画像のタイムスタンプと照らし合わせると撮影場所が判ります。
ちなみに、拙者は自分で運転して出かけるので、撮影した場所は地図上に直接書き込んだりメモしたりしています。

by Rifle (2012-09-11 11:42) 

dendenmushi

@Rifle さんは、技術屋さんだから、そういうのもお手のモノでしょうね。GPS機能付きのデジカメも考えたのですが、でんでんむし流の用途に適したものが、まだないんですね。とにかく小型で、軽くて、安くて…というのが。
GPS単独の導入も一時期かなりその気になったのですが、撮影地点と対象物に距離があるという岬めぐりの現状に照らして、さほどの使い道がないのではないか…という結論になって、現在に至っています。
by dendenmushi (2012-09-12 04:26) 

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