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818 船崎=八重山郡竹富町小浜(沖縄県)「はいむるぶし」と『ちゅらさん』の島はマンタの形をしている [岬めぐり]

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 小浜島(こはまじま)は、竹富島からは西に7キロくらいのところにある。島の形は、ヨナラ水道を悠々と泳ぐマンタを下から見上げたように見えないこともない。誰もそういうことは書いても言ってもいないらしいので、ちょっと無理な見方なのかもしれないが、およそ何かの形に似ているというのは、そのほとんどが無理矢理である。
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 だから、ここもマンタがウリなら、それくらいことは厚かましく言えばいいのだ。このマンタは東に向かって泳いでおり、しっぽが西に細くなった細崎(くばざき)、大岳(うふだき)のある北側の膨らみと、はいむるぶしやゴルフ場のある南側の膨らみが広げたひれである。東の湾がマンタの口で、その北に飛び出した小浜港のあるところが口の端の突起(目?)で、そこが船崎になる。
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 船崎とはよく言ったもので、そこはもうそのまま小浜港の一部として船着き場と船の揚陸場や防波堤に利用されている。
 石垣港からやってくる連絡船は、25分ほど珊瑚礁の海を走り、細崎の南にできている観光桟橋に着き、客を入れ替えるとまた折り返して出て行く。
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 毎年15〜18万人くらいの観光客があるというが、これが多いのか少ないのか、期待や計画に対してはどうなのかは、よくわからない。
 竹富島と同じく、集落は島の中央部に固まるこの島は、サトウキビ栽培や牧畜などを営む暮らしの島であった。
 それが大きく変わるのは、1979(昭和54)年にヤマハがオープンし、沖縄リゾートホテルの先駆けとなった「はいむるぶし」ができてからだろうか。30周年を前にして三井不動産リゾートへ事業移管されてはいるが、周辺はユニマットのリゾート施設やゴルフ場などもできて、そうした滞在型のレジャー施設が島の南島側(マンタの片方のひれ)にあって、島の面積の約5分の1を占めている。
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 それに加えて、もちろん、『ちゅらさん』を忘れてはいけない。このNHKの2001年度上半期放送の連続テレビ小説の舞台が、この島だったことは、さまざまに大きな影響をもたらしている。なにより、このおかげで、これまでまったくこの島のことを知らなかった人々にも、小浜島と“こはぐら荘”の存在はしっかりとインプットされてしまった。
 前回この島にきたときには、たいした考えもなく調査もせずに、島に着くなりレンタサクルを借りてしまった。この島は小さい割に地形が案外に複雑で、アップダウンが激しく多い。帰る船便の時間を気にしていては、また電動自転車でもなければとてもとても…。
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 その教訓を得て、今回はコハマ交通の島内一周バスに乗ることにした。あらかじめ、石垣港でその切符を入手していたのだが、きてみるとその中型バスは数十人の団体客が占めており、ひとりだけのでんでんむしは、その隙間に混ぜられることになった。それでも、ちゃんと前の席を空けて待っていてくれた。
 日本最南端の町である竹富町の人口を島別にみると、2012年6月末現在では以下のようになっている。
 
  西表島     2,274
  小浜島        574
  波照間島     532
  竹富島        339
  黒島           218
  鳩間島          62
  新城島          15
   計   4,014   ほかに外国人登録 36

 西表島の人口が想像以上に頭抜けて多いが、これはいかに密林が多いとはいえ、島の面積が他の島の何十倍もあり、居住可能な東側の海岸線が長いことを考えれば、当然なのであろう。
 意外にも小浜島は、竹富町内では西表島についで人口は多いのである。波照間島との差が42人でしかない。この差は、リゾート関連従事者の存在が大きいのかもしれないが、それも想像である。
 前項817で、竹富小中学校について書いていたのだが、これは小浜島でも同じである。ネット地図表記は “小浜中”となっているが、これは“小浜小中”としなければならない。竹富町内では他に黒島、鳩間島が同様の事情で、西表島には3か所に、計町内の“小中学校”は7か所を数える。 funasaki06.jpg

▼国土地理院 「地理院地図」
24度20分47.37秒 123度59分34.21秒
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dendenmushi.gif沖縄地方(2012/01/18 訪問)

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タグ:沖縄県
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コメント 2

david

沖縄、まだ訪れたことのない、魅惑の島
by david (2012-07-16 11:36) 

dendenmushi

@david さん、「まだ訪れたことのない」沖縄、ということは、これから先におおきな楽しみがある、ということですね。
by dendenmushi (2012-07-17 11:02) 

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