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58 勝どき。大江戸線が90度にカーブして方向転換する上では新しい高層マンションも続々と [月島界隈]

 一丁目から六丁目まである「勝どき」が、元々は「月島」だったことの痕跡は、歩いているといくらも見つかる。前にも書いたように、月島第二小学校も、銀行の月島支店も、月島消防署も、月島警察署も、月島アパートも、月島倉庫も、これらはみんな勝ちどきにある。
 もう、昔の話、銀座から勝鬨橋を渡って晴海通りを走っていた都電は、「月島□丁目」行きだったはずである。□が5だったか6だったかまでは覚えていない。また、門前仲町から清澄通りを走ってきた電車も同じく「月島□丁目」行きで、ここが終点だった。
 そんな時代には、この交差点は場末のかなり淋しいところだったように思える。月島川と新月島川の間の四角い埋立地と、新月島川と月島埠頭までのブロックは、冷蔵倉庫などが集まる豊海の延長で、倉庫会社がたくさんあり、その間にちらちら都営住宅などがあるくらいだった。
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 今、勝どきと名を変えたその地域の中心となる交差点の周辺は、マンションが建ち並び、それだけでは足りず高層マンションまでが、何棟も建ってすっかり大都会の風情を漂わせている。
  晴海通りと清澄通りが交差する北角には、サンスクエアという再開発ビルがあるだけだったが、西角にはURの高層マンションができて、周囲の風景を一変させた。
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 勝どき地区には、隅田川沿いにも高層のビルがあるが、やはり六丁目にタワーができたときには、ちょっと驚いた。59階のタワーが、しかも二本同時にできた。それは、どこからもよく目立っていたが、間もなく周辺にも同じような高層の建物が増えて、すでにさほどには突出した感じではなくなっている。
 このタワーの設計デザインの一部は、晴海トリトンと同じ人であるらしい。というのも、こちらも計画の途中から住友商事が絡むことになったので、うなずける。なるほど、歩いてみると、トリトンと同じような雰囲氣がある。
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 全体にカーブのラインが目立つ。それが風をはらむセールをイメージしたものだと後から聞いたが、それまでまったくそんなことまで想像していなかった。黎明橋のトリトンブリッジのガラス越しに見ると、なんとなくそんな気にもなってくる。
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 老都知事の執念のために、膨大な税金を使った東京オリンピックの招致活動中、候補地をめぐるIOCの視察団が東京にやってくるという数日前から、彼らが通るであろうコースの要所要所に、こんな花壇ボックスが置かれた。メインスタジアム予定地や選手村予定地への入口にもあたる黎明橋の上にも、それは置かれていた。
kachidoki11.jpgkachidoki12.jpg ちょうどその頃、黎明橋から250メートルほど離れた勝どき交差点の高層ビルは基礎工事も終わり、上へと伸び始めていたのであった。工事現場の隣にある月島第二小学校のシンボルであるレトロな時計台が、間もなく高いビルの谷間に沈もうとしていた。
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 都内中心部を6の字を描くようにして走る大江戸線は、勝どき付近がちょうど6の字の底部にあたる。ここが開業したのは、2000(平成12)年の全線開通時で、築地方面からの地下トンネルは築地市場の下から隅田川を渡り、新月島川の下で90度向きを変えてすぐ勝どき駅となる。
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 この“東京23区でいちばん最後に開通した地下鉄”は、いちばん深いところを走っているのでも有名だが、この付近では“はじめての地下鉄”だったので、そんなに深くはなくてもよかったが、やはり隅田川の河口付近をもぐるので…。
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 晴海トリトンに通う通勤客も増え、朝のラッシュ時は、駅も大勢の人で大混雑している。最初3つあった出入り口も、今では5つに増えたが、狭いホームは、身動きならないほどのときもある。高層マンションの住人が、さらに増えるので、勝どき駅の混雑は、ますますひどくなろう。
 大江戸線でいちばん混雑がひどいのは、ラッシュ時の東西線からの乗り換え客を詰め込んだ「門前仲町→月島」間で、180%近いという。だが、月島でいくらかこの値が減っても、ほぼこのすし詰め状態は勝どきまで続いている。勝どき駅で、晴海トリトンへ通勤する人々がドッと降りてやっとピークが解消する。
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 駅の出口の前に古くからある不動産屋は、昨年か一昨年ぐらいだったか個人名だった店の名を変え「勝どき不動産」を名乗るようになった。近隣の新しいマンションの間取り図がウインドウに掲げられ、若いカップルなどがよくのぞき込んだりしている。そこから少し離れた月島橋の袂には、カタカナ名の新しい不動産屋も開店した。
 「銀座まで何分」という、古典的なキャッチフレーズが、今も有効に使える勝どき周辺は、まだしばらく人気で、もう一軒ぐらい不動産屋も増えるかも知れない。
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 高層ビルは、長い日陰をつくりだす。道路拡幅工事も終わって、明るいサザンカの道になっていた晴海通りの勝鬨橋寄りは、いつの間にか陰の道になってしまい、ビルの切れ目の隙間にだけ日が当る。
 その先に、勝鬨橋が見えてくる。
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dendenmushi.gif(2011/05/21 記)

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タグ:月島 勝どき
きた!みた!印(35)  コメント(6)  トラックバック(0) 

きた!みた!印 35

コメント 6

ナツパパ

鉄道が開通することで、地域が激変するのですね。
わたしの住むところは、大江戸線(...なんと雑駁な名称でしょう)でも
光が丘の一つ手前なんです。
やはり駅が出来てマンションや住宅が多くなりました。
最近は朝晩の通勤時間には、100%を超える混雑だそうですね。
by ナツパパ (2011-05-21 09:36) 

Minky

このあたりよく散歩します♪
by Minky (2011-05-21 17:02) 

ぱぱくま

大江戸線開通から10年以上が経ちましたね。
当時はバスが主要交通機関でどこかのんびりしていた勝どきのあたりもどんどん空が狭くなってきましたね。
あんなに高層マンションばかりを建てて需要があるってことなのでしょうね。勝どきらしさ・・・また東京の魅力が失われてしまいそう。
by ぱぱくま (2011-05-22 08:48) 

dendenmushi

@光が丘は、「6」の字の書き始めの始点に当たるわけですが、実際の地図に当てはめると、方角が反対でかなり違うんですけどね。
 あのあたりも、そうですね、この地下鉄のおかげでずいぶん変わったのでしょうね。
by dendenmushi (2011-05-24 07:13) 

dendenmushi

@Minkyさんは、グーフィが物思いにふけっているとか、疲れて休んでいるところの写真というのが、ちょっと一部でささやかれたりしたようですが…。このアイコンは、それとは関係ないんでしょうね。
 このあたりを散歩なさるとは…。ご近所さんですか。
by dendenmushi (2011-05-24 07:19) 

dendenmushi

@どんどん空が狭くなっていく…まさにそんな感じですね。大江戸線もいつのまにか10年を超えていたんですね。
 そんなに経ってしまったとは…。
by dendenmushi (2011-05-24 07:22) 

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