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39 佃大橋。東京オリンピックのときに大急ぎでつくったが斜めになっているのはそのせいではない [月島界隈]

 比較的平坦な東京マラソンのコースでも、佃大橋の上り坂は30キロを過ぎてからふたつの難関のひとつである。自動車道は新大橋通りから南東に進んだところから、橋に向かう道は分離され、明石町と湊の間を上り始める。歩行者は階段を登り、自転車用には橋の南側の両袂にスロープが設けられている。
tukudaohashi01.jpg
 おそらくは、この橋が船の航行のネックにならないようにという配慮であろうか、水面からの高さは勝鬨橋に合わせている。だからだいぶ離れたところから上ってこなければならないのだ。
 写真で見ているとほとんどわからないが、地図で見るとよくわかる。この佃大橋、隅田川の上を斜めに渡っているのだ。そんなん別にめずらしくないじゃろという人は、隅田川で斜めに架かっている橋がほかにあるか、探してごらん。
 いつも真正面よりも斜めからものごとを見るのが好きなでんでんむし好みである。ただ、上流に白い支柱とワイヤーの中央大橋などは、橋真ん中でカーブしているのだ。佃大橋と中央大橋と、どちらがよりひねくれているか、にわかに判断できまい。
 この橋ができたのは、1964(昭和39)年の夏。東京オリンピックの開会までになんとか間に合った。オリンピック関連事業では唯一の架橋だったというのだが、はて…。ではこの橋が、東京オリンピックの会場のどこかとつながっていたのかといえば、どうもそうでもないようだ。豊洲でボート? ありえません。いまでこそ、おしゃれを売りにしているが、豊洲などは当時は工場と倉庫ばかりで大型トラックが黒い煙を吐きながら走っていた。要は、日本橋の上にフタをして高速道路を走らせた、首都道路網づくりの一環であったらしい。
tukudaohashi02.jpg
 堂々4車線の広い橋だが、たまたま車がいない写真ばかりになってしまった。これは、明石町の聖路加ガーデンタワーの前のテラスから眺めたところ…。次は、橋の上から勝鬨橋方面を見たところ…。おまけに、なんだサクラが咲いているじゃないか。
tukudaohashi03.jpg
 そうです、これは昨年、一昨年の写真なのです。
 引っ越し。くたびれました。
 それで、片づけがまだすんでおらず、メインマシンを新川に移したので、写真データがあっちこっちのまま。何台かあるマシンの性能にも違いがありすぎて、サーバーの使い分けもまだ思うようにならず、ブログ用の写真も揃えられないでいる。
 まあ、ぼちぼちやることになりますので、移転前のように毎日ペースの復活はむつかしいので、気ままなマイペースになりますが、よろしくお付き合いください。
tukudaohashi04.jpg
 佃大橋、もうひとつ忘れてた。これも橋の下の写真がないので、入れられないでいるが、工法として鉄の箱を渡してその上に車を走らせるような構造になっている。
 2年半ぐらいの工期で完成させたのも、そのせいかもしれないが、これはまったくのあてずっぽうの素人考えなので、間違っているかも知れない。
 この鉄の箱と橋をつくったのは、地元の石川島播磨重工業の佃島工場。なんと、いわば“橋の地産地消”なのですじゃ。これもめずらしいね。
 もうひとつ、特筆すべきは、佃の渡しが、この橋の開通式の当日をもって廃止されたということ。つまり、昭和39年夏までは、東京の銀座からもそう遠くないところに、渡しがあったということ。
 前項にコメントを寄せていただいた「風太郎さん」のように、渡し賃とともにその渡しに乗っていた記憶が定かという生き証人もたくさんご健在であろう。
dendenmushi.gif(2011/03/04 記)

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タグ: 月島
きた!みた!印(45)  コメント(7)  トラックバック(1) 
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きた!みた!印 45

コメント 7

ナツパパ

引っ越しお疲れ様でした。
わたしも経験がありますが、果てしない小物の処理...疲れますよねえ。

佃島を見るこのあたりの隅田川は、本当に気持ちが良いですね。
佃大橋から上流を眺めてたり、永代橋から佃時あを眺めたり...
気分が霽れます。
by ナツパパ (2011-03-04 08:21) 

シラネアオイ

おはようございます。昭和38年の勝鬨橋あたりの隅田川にはメタンガスがブクブク噴出していましたよ。
by シラネアオイ (2011-03-04 08:31) 

お水番

都心は、いろんな時代の歴史が重層していますね。お話、本当に面白いです。
多摩地区に引っ込んでいると、隅田川を渡るのは年に一度あるかないかですが、川の出口の街も見てみたい。
こちらは多摩川水系の中流域ですが、多摩川の源流と荒川の源流って、すぐそばなんですよね。
その源流も、行ってみたいと思いながら、まだ見ていないのです。
本当に、見るべきものはたくさんありますね。

by お水番 (2011-03-04 08:51) 

ぱぱくま

無事に引っ越し終わったようでお疲れ様です。ちょうど週末に佃大橋を歩いていましたよ(^-^)/
引っ越し疲れでダウンしないようゆっくりと休息も入れてくださいね。
by ぱぱくま (2011-03-04 23:13) 

綾小路曽根斗麿

引越お疲れ様でした。
私も5回ほど経験してますので、
その大変さはわかります。
早く新しい環境に慣れられるといいですね。
by 綾小路曽根斗麿 (2011-03-05 09:10) 

つぼっち

私も物事を斜めから見るのが好きです(笑)。
すっかり春らしい景色ですね・・・と思ったら、
去年・一昨年の写真だったとは!
すっかり騙されてしまいました(笑)。
by つぼっち (2011-03-05 23:15) 

dendenmushi

@すみません。今回はまとめレスということでお許しください。
 「佃島を見るこのあたりの隅田川は、本当に気持ちが良い」というナツパパさんのご意見に全面的に同意、です。この付近は水域が開けているので気持ちがいいのでしょうかね。
 「昭和38年の勝鬨橋あたりの隅田川にはメタンガスがブクブク噴出して」というシラネアオイさんのご感想は、でんでんむしも同じです。昭和32年に初めて見た隅田川は、それそれはひどいきたない川だったという記憶があります。
 「多摩川の源流と荒川の源流って、すぐそばなんですよね」というお水番さんのご指摘。あ、なるほど、と思いました。というか、雲取山の北と南で、いってみれば水源の山は同じ…。
 「ちょうど週末に佃大橋を歩いていましたよ(^-^)/」、わーい! ぱぱくまさんとは、ご近所さんですね。でんでんむしも、今日は午後新川へ…。
 綾小路曽根斗麿は、5回も引っ越し経験をおもちですか。まあ、こちらのは、所帯まるごとの引っ越しというわけではないので、まだたいしたことはないのですが…。何十年ぶりというのはオーバーで、それでも十数年ぶりに定期券を買いました。
 「私も物事を斜めから見るのが好きです(笑)。」というつぼっちさん、またまた同好の士ですね。このサクラの2011年版も、もうそう遠くないですね。
 
by dendenmushi (2011-03-09 06:37) 

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