19 月島第一小学校前バス停。清澄通りの南交差点にできた手拭い屋さんの佇まい [月島界隈]
小区画ながら一応大通りに面しているので、多くはマンションや細長いビルに変わってしまっているが、月島の渡し跡の公園から、月島をまっすぐに横断する道が、清澄通りと交差するところに古い長屋が残っていた。その一軒で改装工事が始まったのは、もうだいぶ前になるが、昔の長屋を店舗にして、そこでは手拭い屋(和風小物)さんが店開きをした。
こんなところで…と思うが、店で売れるものは限られていることを、ちゃんと見込んだうえでの店開きのように思えた。 古い月島は、Takesanさんのコメントにあったように銀座や築地からは「川向こう」と呼ばれていた。銀座も築地も埋立地という点では似たようなものだが、その呼び方にはそこはかとない差別も感じられる。司馬遼太郎などは「場末」と称して憚らなかったこの地域にも、こんな店がたくさんできるようだと、また古くて新しい月島のイメージづくりにも貢献するかも知れない。
交差点の斜向かいは月島第一小学校。その前には、月島第一小学校前というバス停がある。このバス停は、亀戸からやってくる豊海水産埠頭行きと、深川車庫からやってくる新橋行きが停車するが、おもしろいことがある。どうおもしろいかというと、バス路線の往なのか復なのか、はたまた上りなのか下りなのかわからないが、とにかく片側にしか停留所がない。 昔は、都電が走っていた清澄通りの向こう側、反対側にはバス停はないのである。
その、本来ならばバス停があってもおかしくないところにも、古い月島はちょこちょこと残っていて、それぞれが手を加えている。こうしたことが徐々にゆっくりと折り重なっているのが、現在の月島なのである。
(2011/01/26 記)
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こんなところで…と思うが、店で売れるものは限られていることを、ちゃんと見込んだうえでの店開きのように思えた。 古い月島は、Takesanさんのコメントにあったように銀座や築地からは「川向こう」と呼ばれていた。銀座も築地も埋立地という点では似たようなものだが、その呼び方にはそこはかとない差別も感じられる。司馬遼太郎などは「場末」と称して憚らなかったこの地域にも、こんな店がたくさんできるようだと、また古くて新しい月島のイメージづくりにも貢献するかも知れない。
交差点の斜向かいは月島第一小学校。その前には、月島第一小学校前というバス停がある。このバス停は、亀戸からやってくる豊海水産埠頭行きと、深川車庫からやってくる新橋行きが停車するが、おもしろいことがある。どうおもしろいかというと、バス路線の往なのか復なのか、はたまた上りなのか下りなのかわからないが、とにかく片側にしか停留所がない。 昔は、都電が走っていた清澄通りの向こう側、反対側にはバス停はないのである。
その、本来ならばバス停があってもおかしくないところにも、古い月島はちょこちょこと残っていて、それぞれが手を加えている。こうしたことが徐々にゆっくりと折り重なっているのが、現在の月島なのである。
(2011/01/26 記)
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タグ:月島
はじめまして!
ご訪問&nice!を頂きありがとうございます。
面白い視点のブログだなあ、と感心しながら記事を拝見させて頂きました(^ー^)
月島は10年ほど前に働いておりました。
この小学校のすぐそばです(^^)
あれからだいぶ開発が進み、久しぶりに訪れるとその変貌ぶりに驚きます。
古きと新しきが交差するまち、ワタシは大好きです。
またお邪魔させて頂きます!
by chinoji (2011-01-26 12:12)
郊外にはよくありますが、都心で片方にしかバス停が無いのは
珍しい気がします。
by つぼっち (2011-01-26 23:38)
@chinojiさん、うれしいコメントありがとうございます。“あんたのはちょっと変わってるね”とか“面白い視点”とかいわれると、舞い上がってしまします。笑)
小学校のすぐそばというと…、いけない、また詮索癖が出てしまった。
by dendenmushi (2011-01-27 06:12)
@つぼっちさんは、当ブログの初期の頃からよくきていただいた方で、郊外の街歩きを得意とされています。なるほど、そうですか。
郊外よりももっと田舎へ行くと、バス停の標識が片側だけにしかないのが、よくありますね。
ここは、まるまる一停留所分、飛ばされてしまうのです。やっぱりほかにはあまりこういう例はないのですかね。
by dendenmushi (2011-01-27 06:18)