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594 成生岬=舞鶴市字成生(京都府)押廻鼻の北北西に視線を向けると京都府最東端の海に… [岬めぐり]

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 舞鶴といえば『岸壁の母』だが、湾や港が有名なほど、成生岬のある半島と湾をつくっている東側一帯の山地が、人々の意識のなかにあるわけではない。目ぼしい観光地もないし、人が集るようなところでもない。
 21号線が切れ切れにあり、山の間を縫うように数本の道路が走っているだけで、電車も通らないし、バスも自主運行の地域バスが二路線通っているだけである。
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 当初は、東舞鶴から田井まで行く地域バスに乗るつもりだったが、田井まで行ったとしても、そこから成生(なりゅう)まで歩いたとしても、成生岬は見えないのであった。
 それより先には道もないから、ここも、やはり押廻鼻からしか見ることができない。
 海からならともかく、成生岬がほかの陸地からは、まったく見ることができないというのは、それだけでも特別なことのように思えてくる。そういう岬も少なくはないが、それが、ワンポイントの押廻鼻だけから見えるとなると、さらにありがたみが増す。
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 それだけではない。
 この角度は、偶然にしてはでき過ぎている。
 馬立島の向こうに成生岬が長く延び、その突端から1キロと少し離れた東の海上には毛島が浮かんでいる。そして、その間のわずかな隙間に、押廻鼻から14キロも離れた海中の孤島、冠島(大島)がその姿を見せている。
 冠島は、舞鶴市の北端で、いちばん近い陸地である成生岬から約8キロも北北西に位置している。
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 孤島と書いたが、周囲には小さい島がいくつかある。地図には“オオミズナギドリの繁殖地”とあるが、当然、無人島であろう。
 無人島。この言葉には、ある種の憧れスイッチが入る呪文のような効果があるような気がするのは、でんでんむしだけだろうか。最高点が168メートルの紡錘形をしたこの島は、その南部にだけ浜のような平地があるが、そこに黒い四角い建物のマークがひとつだけついている。
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 もちろん、成生岬と向き合っている毛島も、正面崎の北にあって、「山」の字のように3つのピークがある馬立島も、正真正銘の無人島だが、あんまり岸から近いのも、ありがたみが薄れる。
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▼国土地理院 「地理院地図」
35度36分12.57秒 135度27分44.76秒
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dendenmushi.gif北信越地方(2010/06/07 訪問)

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タグ:京都府
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